http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/486.html
Tweet |
米国など西側がMH17撃墜の調査に消極的な中、ドイツの週刊誌が情報機関の主張を垂れ流した内情
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201410200000/
2014.10.20 21:28:38 櫻井ジャーナル
マレーシア航空17便の撃墜に関する国際的で徹底した調査をロシア政府は求めているのに対し、アメリカをはじめとする西側は及び腰でメディアも寡黙になった。オランダ政府はコックピットの会話などを公表するつもりがないようだが、そもそもブラックボックスがどこにあるのかも明確でない。
そうした中、ドイツのシュピーゲル誌はMH17を撃ち落としたのは「親ロシア派」で、ブーク・ミサイル・システムを使ったとする主張を垂れ流した。
http://www.spiegel.de/international/europe/german-intelligence-blames-pro-russian-separatists-for-mh17-downing-a-997972.html
同国のBND(連邦情報局)から得た情報だというが、これは当初、キエフ政権やアメリカ/NATOが言っていたことで新味はなく、しかも、こうした主張を否定する調査報告、証拠などへの反論はないようで、勿論、その主張を裏付ける証拠は示されていない。(この撃墜に関して本ブログでも何度か取り上げたが、この出来事についてまとめた記事が一水会の機関紙「月刊レコンキスタ」の「平成26年10月1日」付け紙面に掲載されているので、興味のある方は御覧頂きたい。)
このシュピーゲル誌を含むドイツのメディア、ウクライナ問題ではアメリカ政府の宣伝を露骨に行い、物笑いの種になっている。最近、フランクフルター・アルゲマイネ紙の元編集者でヘルムート・コール首相の顧問を務めた経験もあるウド・ウルフコテは著作の形でドイツの編集者や記者がCIAに雇われている現実を明らかにしたが、シュピーゲル誌も実態は同じだろう。
http://www.gekaufte-journalisten.de/
こうしたメディアのお粗末な記事を紹介するマスコミはさらにお粗末。
ウルフコテは「右」と見られていた人物だが、アメリカの支配階級にコントロールされているCIAはロシアとの核戦争へ近づきつつあると判断、実態を明らかにする決意をしたという。CIA、その前身であるOSS、いずれもウォール街の大物たちによって作り上げられている。
嘘をつき、裏切り、真実を伝えないように教育を受けてきたとウルフコテは告白、ドイツやアメリカのメディアはヨーロッパやロシアの人びとに戦争をもたらそうとしているとも語っている。これ以上進むと取り返しのつかないことになると考え、立ち上がったというのだ。
メディアの人間が情報操作に荷担するのは、彼らが情報機関に買収されているからだとウルフコテは言うが、こうした関係は1977年にカール・バーンスタインが明らかにしている。バーンスタインはワシントン・ポスト紙の記者としてウォーターゲート事件を明るみに出したことで知られているが、1977年に退社し、その直後にこの記事を書いたわけだ。その記事によると、その当時、400名以上のジャーナリストがCIAのために働いていたという。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)
1980年代以降、状況はさらに悪化する。ベトナム戦争で懲りた西側の支配階級はメディア支配を急速に進め、気骨ある記者は次々と排除されていったのである。日本も例外ではない。筆者の見るところ、もっとも迅速に支配体制へなびいていったのは出版社系の週刊誌で、それにテレビや新聞社が続いた。
アメリカでは巨大資本がメディアを支配していったのだが、日本ではスポンサーや銀行の圧力に屈していったようだ。「バブル」の時代、手間暇かけて記事を書くより、手抜き記事の方が「コスト・パフォーマンス」は良いという損得勘定もあったようだが、1987年の朝日新聞阪神支局襲撃も無視できない。1972年に毎日新聞の西山太吉記者が逮捕された「沖縄密約事件」にもそうした要素は感じられる。
ウルフコテによると、しばしば情報機関は自分たちが広めたい「特ダネ」を持ち込み、サインするように求めたという。つまり、その記者の名前で自分たちのプロパガンダを行おうということだ。記者クラブを利用した「レクチャー」も似たようなもので、日本はドイツよりプロパガンダがシステム化されていると言える。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。