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世界を戦乱へと導く「魔女」のひとり、ヌランドがキエフを再訪してポロシェンコ大統領と会談
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201410080000/
2014.10.09 00:56:52 櫻井ジャーナル
ビクトリア・ヌランド米国務次官補が再びキエフへ降り立ち、10月6日にはウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領と会談した。ヌランドはウクライナの政権転覆プロジェクトにおける最前線の指揮官的な存在だ。
今年2月19日、ビクトル・ヤヌコビッチ大統領が反政府派と停戦で合意したと発表した直後、アメリカ/NATOを後ろ盾とする勢力はネオ・ナチを使ってヤヌコビッチ大統領を追い出したが、その前、ヌランドは電話でジェオフリー・パイアット駐ウクライナ米国大使と次期政権の閣僚人事について話し合っている。
その会話は盗聴され、2月4日にYouTubeへアップロードされた。
http://www.youtube.com/watch?v=MSxaa-67yGM
その中で彼女はEUが事態を外交的に解決しようとしていることに怒り、「EUなんかくそくらえ(F*ck the EU)」という言葉を口にしている。暴力的にヤヌコビッチ大統領を排除しようとしていたわけで、停戦での合意を聞いた彼女は激怒したことだろう。
そのひとつの結果としてネオ・ナチ、つまり「スボボダ」や「UNA-UNSO」を中心とするグループは暴力をエスカレートさせる。棍棒、ナイフ、チェーンなどを手に、石や火炎瓶を投げつけ、ピストルやライフルを撃ち始めたのだ。さらに市民や警官に対する狙撃が始まるのだが、それを指揮していたのがアンドレイ・パルビー。この人物は1991年にネオ・ナチの「ウクライナ社会ナショナル党(後のスボボダ)」を創設、新体制では国家安全保障国防会議(国防省や軍を統括する)の議長に就任している。
ヌランドとパイアットが閣僚人事を話し合ったのがいつかは不明だが、昨年12月にヌランドはユーロマイダン(ユーロ広場、元の独立広場)で反政府活動を煽り、人びとにクッキーを配るという猿芝居を演じている。
同じ月にヌランドは米国ウクライナ基金の大会で演壇に立ち、1991年からウクライナを支援するため、50億ドルを投資したと発言している。
http://www.youtube.com/watch?v=2y0y-JUsPTU
ソ連が消滅しかけた時点で旧ソ連圏の制圧を目論んでいたことを示唆している。演壇では彼女の背後に巨大石油企業シェブロンのマークが飾られていた。
ヌランドの夫、ロバート・ケーガンはネオコンの大物。ネオコンはソ連が消滅した段階でアメリカが「唯一の超大国」になったと認識、世界制覇のビジョンを描いている。そのビジョンに基づき、1992年には国防総省でDPG(国防計画指針)の草案が作成された。その作業で中心的な役割を果たしたのが国防次官だったポール・ウォルフォウィッツ。そこでこのプランは「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」とも呼ばれている。
このプランに基づき、『米国防の再構築』という報告書が2000年に発表された。出したのはネオコン系シンクタンクのPNAC。執筆者の中にはウォルフォウィッツやケーガンも含まれている。2001年にスタートしたジョージ・W・ブッシュ政権はこの報告書を政策として実行した。そうしたことを可能にしたのが同年9月11日の出来事だ。ちなみに、ジョージ・マケイン上院議員もウォルフォウィッツやケーガンの仲間。
ウクライナでのプロジェクトで重要な役割を果たした人物がもうひとりいる。ズビグネフ・ブレジンスキーだ。世界を制圧する上で最大の障害はロシア。そのロシアを属国化するために周囲を取り囲んで封じ込めるという戦略を立てた。このプランを成功させる鍵を握っているのがウクライナだとブレジンスキーは見ていた。この戦略に基づいて2004年から05年にかけて「オレンジ革命」が実行され、ビクトル・ユシチェンコが実権を握っている。
こうした「革命」では「民主化」という看板が掲げられ、それを真に受けた「リベラル派」や「革新勢力」もいるらしいが、アメリカ政府は「民主主義の伝道師」でもなければ「世界の警察官」でもない。単に「国境なき巨大資本」のカネ儲けに奉仕しているだけのことだ。アメリカという国の利益さえ考えていない。
旧ソ連圏を制圧する手始めにユーゴスラビアが破壊されたが、その際に使われた標語は「人道」。「民主化」や「人道」を名目にして破壊と殺戮をアメリカの支配層は繰り返してきた。現在のバラク・オバマ政権でも手口は同じで、破壊と殺戮の中心にはスーザン・ライス安全保障問題担当補佐官、サマンサ・パワー国連大使、そしてヌランド国務次官補がいる。アメリカを戦争地獄へ誘う3人の魔女。
彼女たちに言わせると、殺戮は人道のため、侵略は防衛のため、戦争は平和のためだ。集団的自衛権を認めれば日本もアメリカに付き従うことになり、戦争地獄へ引きずり込まれて破滅する。安倍晋三政権は日本を破滅させようとしているわけだ。
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