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米副大統領ジョー・バイデン
http://en.ria.ru/analysis/20141004/193635847/Bidens-Speech-Might-Backfire-on-Washington-Former-Assistant.html
2014.10.04 リア・ノーボスチ記事
EUの顔を潰し、アメリカがEUを脅してきたことをばらした米副大統領ジョー・バイデンのスピーチのツケはアメリカ政府が払うことになるだろう、と元アメリカ財務長官補佐のポール・クレイグ・ロバーツは考えている。
「このスピーチによってもたらされた災いの1つは、EUがアメリカのポチだということをバラされて顔をつぶされたということです。」とロバーツ氏は金曜日にリア・ノーボスチの取材に応えた。「もう1つの災いはEUに自らの国益に損なう行動(対露制裁)を強制したアメリカの行過ぎた傲慢な行動により今後のヨーロッパでの影響力に傷をつけたということです。」
先週木曜、米副大統領はアメリカ、特にオバマ大統領はEUの加盟国にロシアへ経済的打撃を与えるために制裁を課すように無理強いしたと、(そのスピーチにて)発言した。
「実際、彼ら(EU)はそんな事したくなかったのです。しかし、それがアメリカのリーダーシップというものであり、オバマ大統領の譲れないところだったのです。」と、バイデンはハーバード大学ケネディ校にてスピーチした。
「西ヨーロッパの人々も、経済界も、政府自身でさえロシアに対するアメリカの制裁には反対というのが、実際のところです。」とロバーツは述べた。そして、ロシアはウクライナの問題になんら責任など無いということを、多くの欧州の人々は十分よく知っていると強調した。
「人々は知っています。正統な手続きによって樹立された政権を転覆させるために、アメリカがCIAや全米民主主義基金が設立したNGOやその他のアメリカデモクラシー団体などを利用して、反政府活動を組織化し、現在のウクライナ危機の原因を作ったことを知っています。」
「アメリカはヨーロッパのポチにロシアへ制裁を課すこと無理強いした。」と元財務長官補佐は述べた。そしてアメリカの狙いの一つは、「アメリカではなく、ロシアが、ウクライナの内政に干渉している政府で、罰を与えなくてはならない」という構図を作ることであったと付け加えた。
「ロシアに罰を与えることによってロシアは侵略国であるというプロパガンダへのバックアップになります。」と彼は主張した。この(侵略国という)イメージは、ロシアの脅威からNATO加盟国を守る為という口実を作って、アメリカ政府の「軍産複合体」への予算を増やすことに役立ちます。」
制裁のもう1つの狙いは、ロシアとEUの政治的、経済的関係を断ち切ろういうことであった、とロバーツは述べた。
「アメリカはEUがロシアの関係を深化させることでアメリカのEUにおける影響力が弱まると恐れています。EU各国は独立した外交政策を持っているわけではなく、アメリカは今のままEUにポチであり続けてほしいのです。」とロバートは述べた。
さらに、ロバートは、そのバイデンのスピーチの目的は、11月の総選挙を睨んで、オバマの対ロシアを含めた外交は弱腰だという共和党の主張を封じ込めることであったと考えている。
「バイデンは(スピーチの中で)オバマの強い意志によって国益に反する政策をEUは(仕方なく)とらされたということを強調していた。言い換えれば、オバマはスターリンがワルシャワ機構加盟国に命令したようにEUに命令したようなものです。」と元財務長官補佐は述べた。「オバマは(弱腰ではなく)鉄の男とアピールしたこのスピーチは、民主党に対する共和党の外交批判をかわすために構成されたアメリカ国内向けの政治的メッセージだったのです。」とロバーツは説明した。
この2ヶ月間で、アメリカはロシアに対して数回にわたって経済制裁を発動し、ロシアが繰り返し否定しているウクライナ危機への関与でロシアを非難している。EUとアメリカ同盟国(日本)はアメリカに続いて、ブラックリスト作成しました。
8月、ロシア政府は1年間のEU、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ノルウェーからの食料禁輸措置という逆制裁を発動しました。
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