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キエフ政権が送り込んだ部隊の駐屯地で集団墓地が発見されたことをOSCEも確認、首相は責任回避
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201409250001/
2014.09.25 23:54:10 櫻井ジャーナル
ドネツク近郊で集団墓地が3カ所で発見されたことをOSCE(欧州安全保障機構)が確認した。そこはキエフ政権がネオ・ナチを中心に編成した親衛隊の駐屯していた地域。死体は手を縛られ、頭部に銃弾の後があることから処刑された可能性が高い。中には頭部が胴体から切り離されているものもあり、ISと同じようなことをしているのだろう。埋葬されているのは親衛隊に殺害された住民だとみられている。
こうした処刑だけでなく、キエフ政権の送り込んだ部隊は住宅地を攻撃、多くの住民を殺してきた。民族浄化の一環であり、その黒幕はドニエプロペトロフスクのイゴール・コロモイスキー知事だと言われている。イスラエルとウクライナの市民権を持つ「オリガルヒ」で、スイスのジュネーブを生活の拠点にしている人物だ。
このコロモイスキーを知事に任命したのはアルセニー・ヤツェニュク首相、そのヤツェニュクをクーデター前から高く評価していたのがアメリカ国務省のビクトリア・ヌランド次官補。このヌランドの夫、ロバート・ケーガンはネオコン(親イスラエル派)の大物。1992年にアメリカ国防総省で作成されたDPG(国防計画指針)、いわゆる「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」に基づいてネオコン系シンクタンクPNACが2000年に発表した報告書「米国防の再構築」を執筆したひとり。
DPGはアメリカを「唯一の超大国」と位置づけるところから始まる。1992年のロシアは西側の傀儡、ボリス・エリツィンが大統領だったこともあり、ロシアはアメリカの属国に近い存在になっていた。中国ではアメリカ帰りの若手エリートがアメリカを崇拝、21世紀の「世界秩序」はアメリカ支配層を中心に築かれるように見えた。
この「新秩序」の前に立ちはだかったのがエリツィンに継いでロシアの大統領に就任したウラジミール・プーチン。アメリカ支配層の前に全人類がひれ伏す「新秩序」は大きく揺らいでいる。バラク・オバマ米大統領はそうした状況に苛立っている。
コロモイスキーは5月2日にオデッサで引き起こされた住民虐殺の黒幕グループにも属している。その10日前、ジョー・バイデン米副大統領のキエフ訪問にタイミングを合わせてオデッサでの工作について話し合いがあった。
http://orientalreview.org/2014/05/14/bloodbath-in-odessa-guided-by-interim-rulers-of-ukraine/
その会議に出席していたのはコロモイスキーのほか、アレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行、アルセン・アバコフ内相代行、バレンティン・ナリバイチェンコSBU(治安機関ですでにCIAの下部機関化)長官代行、ネオ・ナチのアンドレイ・パルビー国家安全保障国防会議議長代行。2月のクーデターでネオ・ナチの武装集団を指揮、狙撃の責任者とも言われているのがパルビーだ。
クーデター後もウクライナでは正規軍、情報機関、治安機関の内部には、西側を後ろ盾とし、オリガルヒとネオ・ナチを屋台骨とするキエフ政権に反発する人が少なくない。そのため、ネオ・ナチを中心に親衛隊やいくつかの武装集団を組織して東部や南部で民族浄化を進めたわけだ。
作戦の性格上、住民の虐殺は必然だったが、東/南部の制圧に失敗した現在、住民に武器を向けるように命令していないとヤツェニュク首相は言い張り、責任を回避しようとしている。その一方、NATOは戦闘態勢を整え、正規軍の内部を粛清し、ネオ・ナチの親衛隊を強化して東/南部を制圧するチャンスを待つ腹だろう。日本のマスコミも、そうした好戦派を支援し続けている。
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