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中国は宇宙軍を創設するか?
http://japanese.ruvr.ru/2014_09_17/277407232/
9月 17 , 13:53 ロシアの声
つい先日、読売新聞は、中国が、陸海空軍、戦略ミサイル部隊(正確には人民解放軍第2砲兵部隊)とならんで、宇宙軍部隊を創設した可能性があると報じた。確かに中国にとって宇宙空間を軍事利用する意義は、絶えず増している。その事を裏付ける一連の証拠もある。その一方で、それに特別の地位を与える可能性は低いとの見方もある。
ロシア戦略分析・テクノロジー研究所のエキスパート、ワスィーリイ・カーシン氏も、そう考えている。彼の見解を以下、皆さんに御紹介したい。
宇宙の軍事開発の多くの重要な方向性において、中国は、世界のリーダー国であり、トップを占めている。例えば、中国の衛星攻撃兵器(ASAT)製造プロジェクトは、最も大規模で世界の最先端にある。また偵察衛星においても先頭を行っている。とりわけ電子光学偵察衛星においては、映像の細部の解明度は1メートル未満にまで達した。人工衛星ナビゲーション・システムも成功裏に構築されている。
とはいえ、人民解放軍において宇宙関連の個別の部隊を立ち上げるというのは、恐らくないと思われる。まず第一に、そうした決定が下される場合、我々はまず、中国の最高軍事指導機関である中央軍事委員会の構成メンバーの変化を目にするだろう。地上にある宇宙関連施設の大部分を統括するこの委員会の組織機構において、人事異動があるはずだ。軍事目的での宇宙機器の打上げに参加している戦略ミサイル部隊内でも、変化が見られるだろう。
タイユアン、スィチャンといった宇宙船発射基地は、弾道ミサイルや衛星攻撃兵器(ASAT)含めたミサイル兵器実験の中心地である。こうした基地の管理をどうするか、興味深い問題だ。宇宙軍創設ともなれば、管理・補充・物質的技術的保証システムでの変化はかなり大きなものとなり、隠す事など出来ないはずだ。
また宇宙軍の所属や地位ついて、今後の問題の解決に迫られるだろう。中国は近い将来、様々な要求に応える幾つかの複雑な宇宙システムを所有する。例えば、重量級対艦巡航ミサイルや対艦弾道ミサイルを展開するとなれば、強力な目標指示システムの開発が求められる。つまり、中国は、ますます宇宙空間の軍事利用への関心を強めてゆくという事だ。
中国は又、衛星写真や無線傍受を目的としたスパイ衛星の数を増やし、さらにミサイル攻撃のための警告システム創設を目指している。衛星攻撃兵器の発展に関連して、こうしたすべての事は、それに従事する人の数を必ずや増やし、予算も増えて行くに違いない。しかるべき軍事機構の影響力や政治的比重も上がるだろう。
そうした時になって初めて、恐らくは、宇宙軍部隊を個別に切り離す必要性が生じるのではないだろうか。
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