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強まる米軍の「韓国撤退論」 日本を敵対視する姿勢に高まる批判 日高義樹(ZAKZAK)
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/260.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 9 月 17 日 15:08:05: igsppGRN/E9PQ
 

         米国で強まる在韓米軍の撤退論(AP)


強まる米軍の「韓国撤退論」 日本を敵対視する姿勢に高まる批判
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140917/dms1409171140003-n1.htm
2014.09.17 世界を斬る 日高義樹


 米国防総省の首脳、特に韓国に駐留したことのある陸軍幹部や兵隊らの間に、韓国が米国の軍事同盟国・日本をあまりにも敵対視しているため、「中国軍の侵略に備えて米軍を朝鮮半島に駐留させておくことに意味があるのか」といった批判が強くなっている。

 先日、ハドソン研究所で開かれた会議で北朝鮮問題のベテランが次のように述べた。

 「米国は、日米安保条約に基づいて中国による南シナ海や尖閣諸島に対する侵略に備えている。同時に約3万人の米軍を韓国に駐留させ、中国の朝鮮半島侵略に対抗しようとしている。だが、米国が助けている韓国は、米国の同盟国である日本を敵視し、非難をくり返しているのはおかしい」

 米国は2000年代、ブッシュ第1期政権時、当時のラムズフェルド国防長官が「南北朝鮮の内戦には関わらない」と決め、米軍の主力を朝鮮半島の南へ移動して以来、韓国軍を強化し、北朝鮮の侵略に対しては韓国に独自の力で対応させる方針を決めた。

 その後、ブッシュ政権は2016年までに米軍をすべて朝鮮半島から引き揚げる検討を始めた。だが、中国の朝鮮半島侵略を恐れる国防総省の一部や保守勢力の間には、「在韓米軍を残しておくべきだ」という意見も多かった。

 ところが、最近は、米軍を韓国から撤退させ、「北朝鮮の侵略には、韓国軍だけで対処するのが当然だ」という声が強くなってきている。

 朝鮮半島有事については以前、米太平洋軍のロックリア司令官がこう述べたことがある。

 「日本政府は朝鮮半島情勢に冷淡で、有事の際に日本に駐留する米海兵隊や航空兵力による支援活動に支障が出る恐れがある。日本政府の態度は、実際に朝鮮半島の軍事情勢に悪影響を与えている」

 このコメントは、日本やワシントンで反響を呼んだ。もっとも、現実は当事者のペンタゴンや軍人の間では、米軍の支援のもとに中国の侵略に備えるべき韓国が、中国に対する軍事体制の強化に熱意を示さないこと、米国が軍事同盟を維持している日本を非難し続けていることなどへの批判の声が強い。

 日本では、韓国や米国の一部で批判が激化している慰安婦問題に異常なほど関心が高く、朝鮮半島全般の状況や安全保障政策についての考察が大きく欠落している。

 オバマ政権が登場して以来、日本では日米安保条約への信用が大きく揺らいでいる。だが、アジア極東の軍事情勢を安定させるため、日本は韓国とともに米国の軍事同盟国であることを認識し、中国の領土的野心に対しては、米国、日本、韓国の関係を大きな枠組みのなかで考える必要がある。米国防総省幹部や軍人らの韓国批判はこの点を突いている。

 ■日高義樹(ひだか・よしき) 1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文科卒。59年NHKに入局し、ワシントン支局長、理事待遇アメリカ総局長を歴任。退職後、ハーバード大学客員教授・同大諮問委員を経て、現在はハドソン研究所首席研究員、全米商工会議所会長顧問。


 

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コメント
 
01. 2014年9月17日 17:49:15 : eGdNt1KeEo
アメリカで美味しい話を聞かされてくるのが、日高義樹の役割。

02. 2014年9月17日 19:53:33 : T9hKV5LtmI
なぁ

 >日本政府は朝鮮半島情勢に冷淡で、有事の際に日本に駐留する米海兵隊や航空兵力による支援活動に支障が出る恐れがある。
>日本政府の態度は、実際に朝鮮半島の軍事情勢に悪影響を与えている」

このコメントが どうして

>このコメントは、日本やワシントンで反響を呼んだ。
>もっとも、現実は当
>事者のペンタゴンや軍人の間では、米軍の支援のもとに中国の侵略に備えるべき韓国が、中国に対する軍事体制の強化に熱意を示さないこと、
>米国が軍事同盟を維持している日本を非難し続けていることなどへの批判の声が強い。

に変換されるか教えてくれ
日高は脳内ペンタゴンでも飼っているのか?
産経読者はこれに何の疑問も思わないのか?


03. 2014年9月17日 19:57:51 : T9hKV5LtmI
よく読むと主語が曖昧になっている文章だな
具体的に誰がどの立場の人間が言ったのか、ぼかされている。
そもそも「ハドソン研究所で開かれた会議で北朝鮮問題のベテランが」って
このベテランって誰だよ?
基本的にタイトルに書かれていることは、ほとんど日高の自己申告で
具体的な名前とか出てないんだよな。

04. 2014年9月17日 20:33:52 : aQq0UGoaxY
ワシントンの日高工作員は朝鮮半島にチョッカイを出している中共のことを悪く言わない。
なぜなら、米国と中国は相互貿易量も年々増大しているくらい仲良しだから。

それなのに米韓軍事演習を律儀に実施して北朝鮮を刺激しているのはなぜだろうね。
日高工作員を使って米国は韓国や北朝鮮を常にツンツンしなくてはいけない訳があるのだろう。
平和的朝鮮半島統一が起きないように戦争のネタを埋め込み続けることが目的か。


05. 2014年9月17日 20:52:21 : 0gmym7YKTg
『日本海のパレスチナ化計画』(ジョセフ・ナイ)が、着々と進展しているということらしいな。中国と北米に挟まれた小者連中どもが、益々騒乱をレベルアップして、こいつら自身が自力では収まる処が判らん、そうなるのをじっと静観して、…、ワイの出番や双方の阿呆ども、俺に任せろ。と来るちゅうんやな。

06. 2014年9月17日 21:09:51 : 2vS7XUW1Yc
反対ではないのか。

アメリカは安倍の右翼ナショナリストの姿勢を嫌悪している。安倍の靖国神社参拝のときも公然と失望しているという言葉を使った。韓国はベトナムにもアフガンにも兵を送り込んだ。さらに国民の4割はキリスト教徒だ。当然親近感を感じるはず。加えて従軍慰安婦に対してよけいなお世話だがアメリカ議会では非難決議まで行った。米韓首脳会談は行われたが安倍になってから米日首脳会談は実質行われていない。これらの事実を見た方がいい。

アメリカネオコン所属の対日宣伝マン、日高の言うことなど信用する阿呆は産経くらいか。


07. 2014年9月18日 17:10:08 : nJF6kGWndY

中国につくか、米国につくか

最後は、当然、韓国次第だが

どちらにしろ茨の道だな


http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140916/271306/?ST=print
韓国から静かに離れる米国

「米韓連合師団」を読者と考える

2014年9月18日(木)  鈴置 高史

 米軍が静かに韓国を離れる。そこに生じた米韓間の亀裂に中国が手を突っ込む。韓国人はそれでも米国を頼りとするのか、あるいは中国を新たな保護者に選ぶのか――。

「世界初の混成部隊」

韓国で「米韓連合師団」が編成されると聞きました。

鈴置:韓国各紙や米軍機関紙「Stars and Stripes」の報道をまとめると以下の通りです。

「米韓連合師団を2015年初めに創設する」と韓国国防部が9月4日発表した。
連合師団の主な目的は、核ミサイルや化学兵器など北朝鮮の大量殺傷兵器の除去である。
有事の際、韓国に駐屯中の米陸軍第2師団に韓国軍の機甲部隊を加え編成する。平時から韓国軍の参謀約30人を連合師団に派遣するほか、米韓共同訓練を実施する。
師団長は米陸軍第2師団長(少将)が兼務し、副師団長には韓国軍准将が就任する。「連合師団」の規模は公表されていないが、師団の半数の兵力の旅団程度との報道もある。
既存の計画通り、現在ソウル北方の議政府(ウィジョンブ)に駐屯する米第2師団は、2016年中にソウル南方の京畿道・平沢(ピョンテク)に移る。これに伴い連合師団も同時に平沢に移転する。
「師団規模の2カ国の混成部隊は世界で初めて」と韓国国防部は同盟強化を強調した。一部の保守系メディアは「北朝鮮にとって脅威となろう」と報じた。

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在韓米軍削減の布石

米韓は同盟強化に動く、ということですか。

鈴置:そう見られるよう韓国軍は世論を誘導しています。「世界初」をやけに強調しているのもそのためでしょう。しかし、実質は在韓米軍削減、あるいは米国の韓国への関与縮小の布石と見た方がいいと思います。

でも、韓国紙は同盟強化と報じています。

鈴置:軍の広報通りにそう書いているのは保守系紙です。左派系紙のハンギョレは「在韓米軍削減の前触れだ」と解説しています。

 以下は同紙の「来年初め 有事を想定した韓米混成部隊が22年振りに編成される」(日本語版、9月4日)の関連部分の要旨です。

連合師団の編成は、最近の戦時作戦統制権の転換論議に対応する性格もあると見られる。
韓米混成部隊が編成されるのは、1992年7月に「韓米連合野戦軍司令部」が解体されて以来、22年振りだ。
韓米は71年7月に連合軍団である「韓米第1軍団」を創設し、80年にこれを「韓米連合野戦軍司令部」に昇格させた。
70年代初め、在韓米軍の縮小により韓国で安全保障に対する不安が高まった。米軍縮小に対する代案として「韓米第1軍団」が創設された。
戦時作戦統制権の転換はひとまず再延期する方向が決まった。しかし論議の火種が残っているだけに、混成部隊の創設で同盟強化の格好をつける狙いのようだ。
 なお、韓国語版の元記事「『韓米連合師団』来年初め編成 戦時作戦統制権論議に対応」では、以上の部分がもっと簡潔になっています。

世界から出て行く米軍

ハンギョレと保守系紙と、どちらが正しいのでしょうか。

鈴置:日本の専門家の多くは「ハンギョレ」と同じ見方をしています。朝鮮半島に限らず、米国は世界から「兵を引く」方向にあります。予算不足が主な原因です。

 「なぜ、外国のために米国人が死なねばならないのか」といった世論の高まりも背景にあります。いわゆる米国の内向き志向です。これまでなら世界への関与に積極的だった保守層にも、こうした発想が広がっています。

 米軍は韓国だけではなく世界中から「静かに出て行く」のです。ただ、韓国ではそれにより「米国に見捨てられるのではないか」といった危機感が高まっていることに注目すべきです。

 米国は近く、韓国軍の戦時の作戦統制権を韓国に返還する予定です。一部の韓国人はこれによる「見捨てられ」に、すでに神経を尖らせているのです。

 朝鮮戦争が始まった――北朝鮮が1950年6月に突然に南進したのは、同年1月のアチソン国務長官の声明で、米国が防衛線の内側に韓国を入れなかったため、つまり「見捨てられた」ため、と韓国では広く認識されています。

 米国が下手に動くと、韓国人の背中を中国に向けて押すことになります。「韓国から出て行く米国」よりも「力を付け頼りになる中国」に国の安全を託そうと韓国人が考えるのは、ある意味で当然です。

「北の核」は韓国人には触らせない

なるほど、作戦統制権の返還や在韓米軍削減により、韓国人が「見捨てられた」とショックを感じるかもしれない。それを防ぐべく、あらかじめ「連合師団」で同盟強化の空気を醸し出しておこう、という韓国政府の作戦なのですね。

鈴置:その通りです。北朝鮮に対し「調子に乗って軍事挑発や南進などするんじゃないぞ。我が方には米国との連合師団があるのだ」と肩を怒らせる目的もあるのでしょうけれど。

 70年代、ニクソン、カーター両政権は在韓米軍を削減しました。ハンギョレが指摘するように、その時も米国・韓国軍は連合部隊を作ったのです。

 だから「米韓連合師団の創設」は、見る人が見れば「今後、米国は韓国防衛への関与を減らすつもりだな」と考えるのです。

 日本のある専門家は「連合師団」の目的が、北朝鮮の大量殺傷兵器の除去と発表されたことにも注目しています。

 北朝鮮が混乱状態に陥った時に、あるいは北に米韓軍が侵攻した際に米国にとって必須なのが、核兵器と核関連施設の確保です。

 ただこの際、核は韓国軍に触らせたくない。北の核を我がものにして核保有国になろう、と考える韓国人が多いからです。

 しかし「北の核」の位置確認や確保には、韓国語を話す兵士が大量に要ります。そこで米国は韓国兵を「核確保部隊」に編入することにしたのでしょう。

 そして結局、米国はそうした特殊な目的に限って、陸上兵力を韓国に置くことになるのではないか――と、この専門家は見るのです。

 予算削減を強く求める米財政当局を納得させて韓国に少しでも兵を置き続けるには、核という特殊性を強調するしかなかったということかもしれません。

被害が大きい陸軍は置かない

基本的な質問です。戦時の作戦統制権の返還が、なぜ「見捨てられ」になるのでしょうか。

鈴置:韓国への韓国軍の作戦統制権の返還→米国の将官がトップを務める米韓連合司令部の解体→在韓米軍の大幅削減――というロジックです。主に韓国の保守が訴えています。

 米国は「ある程度の規模以上の部隊は外国人に指揮されない」との原則を持ちます。だから連合司令部のトップを、米国の軍人から韓国の軍人に代えるわけにはいきません。

 それでも韓国人が在韓米軍をも指揮するというなら、在韓米軍は一気に削減するしかない――という理屈になります。

 もちろん、米韓軍それぞれに司令部を置いたうえ2つの司令部の連絡は密にする――という方法もあります。しかし軍事専門家によると、並列型の司令部はうまく機能しないのが常識だそうです。

50対50の出資比率の合弁企業というものも、あまりありませんからね。

鈴置:もっともこうした議論以前から、在韓米陸軍の主体である第2師団は相当縮小されているようです。湾岸戦争やイラク戦争のたびに兵を引き抜かれ、戦争が終わっても戻っていないからです。

 「籍」は在韓米軍にあっても実際は在日米軍で働く米兵も多いようだ、と語る日本政府高官もいます。

 ちなみに米国の海軍と海兵隊は韓国に実戦部隊を派遣していません。在韓米軍の実体は陸の第2師団と第7空軍です。

 作戦統制権の返還がなくとも米国は、地上軍は韓国に必要最小限だけ置く方向でしょう。地上軍は戦争になれば被害が大きいからです。イスラム国に対し米国が空爆だけで攻撃するのを見れば、それは容易に想像できます。

友軍の南への後退

戦時の作戦統制権はいつ返還されるのですか。

鈴置:2015年12月1日に韓国に返還される予定でした。しかし2013年に韓国側が「受け入れの準備が整っていない」と言い出し、延期を求めました。

 結局、2014年4月の米韓首脳会談で「返還時期は再度話し合う」ことになりました。9月16日の東亜日報は「韓米、戦時作戦統制権の6-7年延期に事実上合意」と報じています。ただ、韓国軍の希望的観測を書いたフシもあり、まだどうなるかは分かりません。

 今回の発表でもう1つ注目すべきは、米第2師団がソウルの南の平沢に移ることが改めて確認されたことです。

 予定通りとはいえ、韓国の保守にとっては大問題です。単なる基地の引っ越しではなく、友軍の南への後退を意味するからです。

 朝鮮日報は9月5日の社説「韓米連合師団 創設にふさわしい駐屯地を新たに検討せよ」(韓国語)で以下のように主張しました。

米第2師団が米韓の合意通りに平沢に移る。合意は守らなければならないが、防衛体制に支障を来したり、北朝鮮が情勢を読み違えることは絶対にあってはならない。
米韓は米軍の一部を(ソウルの北側の)京畿道の北部に駐留させることも検討してきた。しかし自治体や住民の反発から進んでいない。
この種の議論は世論に配慮すべきではない。現地に及ぼす被害を最小限にとどめながら、米韓両軍の戦力を最大限に強化できる方策を提示し、国民を納得させねばならない。
米軍は導火線

この新聞は「世論を考慮すべきではない」とまで言い切っています。なぜそれほどまでに、米軍の駐屯地がソウルの北に必要なのでしょうか。

鈴置:韓国人は在韓米軍を「tripwire」(導火線)と呼んできました。韓国としては、北朝鮮軍が首都ソウルを目指して南進する際、どこかで必ず米軍と交戦する形にしておきたいのです。

 そうしておかなければ、北朝鮮との戦争が始まっても米軍が助けてくれないかもしれない、との危惧からです。米韓同盟には米軍の自動介入条項はありません。だから、導火線である米軍部隊に、ソウルの南の平沢に移られては困るのです。

平沢では反対運動は起きないのですか。

鈴置:米軍はソウル市内の龍山(ヨンサン)に広大な基地を持ち、在韓米軍司令部も置いていました。

 が、敷地をすべてソウル市に返還することになり、ソウルから南へ90キロメートル弱離れた平沢基地を、2倍近くの2665ヘクタールに拡張しました。先ほど述べたように、ここに第2師団も移ります。拡張の際に反対運動が起きましたが、現在は収まりました。

 米軍がこの地を選んだのは、北朝鮮の長距離砲の射程外にあるからと言われています。平沢市に隣接する烏山(オサン)市には在韓米空軍の主力が展開する基地もあります。平沢港には韓国海軍の基地もあり、物資の補給に極めて便利です。


平沢市に隣接する烏山市には在韓米空軍の主力が展開する基地がある。
平沢は米国の要塞に

 東亜日報(日本語版)は「高高度ミサイル防衛システム1個砲隊、平沢に配備か」(9月5日)で、以下のように書いています。

米国がミサイル防衛(MD)の核心迎撃兵器である高高度防衛ミサイル(THAAD)1個砲隊を平沢米軍基地への配備を推進している。
早ければ10月にワシントンで開かれる韓米定例安全保障協議会(SCM)か韓米外交・国防長官会議(2+2)で公式に発表される。
米国防総省は韓国もコストを負担する条件で、THAADをさらに1個砲隊配備することも検討中だ。しかし1個砲隊の経費が2兆ウォンに上るうえ、中国の反発から追加配備は議論を呼ぶだろう。
 平沢は米軍の要塞になりつつあります。陸軍の主力が集結するうえ、THAADで守るのです。

 当然、中国は黄海に面する平沢の要塞化に神経を尖らせています。烏山空軍基地から出撃した米軍機は、1時間以内に北京を叩けます。

 最近、中国の国際政治学者は韓国を訪問しては「統一後は在韓米軍を撤退させよ」と要求するようになりました。少し前まで「半島の北半分に米軍が来なければいい」と言っていたのと様変わりです。

 国力に自信をつけたうえ、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領率いる韓国が中国の言うことに従うようになったからです。

在韓米軍は中国攻撃用

 統一前から在韓米軍の撤収を要求される、との危機感さえ韓国には生まれました。趙甲済(チョ・カプチェ)ドットコムの金泌材(キム・ピルジェ)記者が2014年2月12日に興味深い記事を書いています。

 「漢江以北駐屯の米軍の平沢移転、米軍撤収につながる恐れ」(韓国語)です。要点は以下です。

陸士出身の歩兵将校で現在、安保関連業務に就いている人が、在韓米軍の平沢移転をとても憂慮している。
この人の懸念は、これを理由に中国が米国や韓国に対し米軍撤収を求めて来るであろうことだ。
(ソウルを流れる)漢江以北に駐屯している米軍の以南への後退は、駐韓米軍の存在理由が対北朝鮮防衛ではなく、対中防衛にあるからだ、と中国が言い出すのは間違いない。
中国は非公式的な方法で米韓両国に圧力をかけるだろうし、もちろん韓国の左派も動員することだろう。
 「導火線ではなくなるのに、なぜ在韓米軍が引き続き存在するのか。中国を牽制、攻撃するためだろう」と中国が怒り出す、との懸念です。

その日暮らしの朴槿恵外交

中国がそう因縁を付けてきたら、韓国はどう応じるでしょうか。

鈴置:金泌材記者が指摘するように左派の一部は同調し、在韓米軍撤収を叫ぶ可能性が大です。北朝鮮と近い彼らは、元々、米軍追い出しを図ってきたからです。

 ただ一般市民の受けを考え、スローガンは「米中の戦争に巻き込まれるのを避けよう」といった“平和勢力”を装ったものになることでしょう。

朴槿恵政権はどうするでしょうか。

鈴置:さすがに、現段階では在韓米軍の撤収はのまない――厳密に言えば、米国に対し軍隊の撤収は建議しないと思います。

 ただ、中国の怒りを鎮めるために何らかの譲歩をする――例えば米軍のTHAAD配備には反対するかもしれません。これはすでに中国から要求されていることでもあります。

 朴槿恵外交は「その日暮らし」に陥りました。米中どちらからから大声で叱られると、とりあえず従ってしまいます。中国もそれを見抜いていますから、韓国への脅しをますます強めるでしょう。

西太平洋は米国の海ではない

 韓国海軍の作戦司令官を務めたキム・ソンマン予備役海軍中将が「中国の脅迫性発言」として、以下を記しています。趙甲済ドットコムに9月12日に載せた「米―日―豪 軍事同盟強化の与える意味」(韓国語)から引用します。

9月4日に韓国海洋戦略研究所がソウル市内で開いた「平和な黄海のための韓中協力フォーラム」で、中国・南京大学の朱鋒博士はこう述べた。
米国はシー・パワー(Sea Power)として覇権を維持している。中国もシー・パワーへの道を歩む。米中が衝突する可能性がある。
中国は(中韓両国が管轄権を主張する黄海の暗礁である)離於島問題を憂慮する。済州島の海軍基地を米軍が使うことを警戒する。
西太平洋での米国の役目は終わった。日本軍が黄海に来ることもあり得る。今や韓国と中国が秩序を維持せねばならない。
韓国と中国は、友人から安保面でのパートナーにならなければならない。戦略的な対話が必要だ。
 中国は在韓米軍の撤収どころか、中韓同盟の締結まで迫っているのです。「もう、黄海も西太平洋も米国の海ではないぞ」と脅しながらです。米軍削減により米韓の間に精神的な亀裂が生じれば、それを見逃さずにすかさず手を突っ込むのです。

南北は40対1

中国の威嚇攻勢に米国はどう対しているのでしょうか。

鈴置:為すべきことを淡々と進めている感じです。韓国の懸念は無視してTHAAD配備を進めています。在韓米軍の削減にも動いています。

 韓国は「日本が右傾化するから米国のMDに参加できない」といったへ理屈をこねてきました。しかし今や米国も韓国の言い訳を見抜き、裏切りに気づきました。そこで韓国の話などは聞かなくなったのです。

もし韓国がTHAAD配備に全力で反対したら?

鈴置:それを期に韓国を見限るかもしれません。直ちに同盟打ち切りとはならないにしろ、在韓米軍の大幅削減や撤収に動く可能性があります。

 北朝鮮や中国の弾道ミサイルから我が身を守るTHAADを持つなと韓国に言われたのですから。「それなら自国の防衛は自分でやれ」というわけです。

 そもそも韓国と北朝鮮の経済力は40対1と言われています。韓国に米軍が存在すること自体、奇妙な話とも言えるのです。

盧武鉉時代、再び

でも、在韓米軍を削減、あるいは撤収したら結局、中国の願い通りです。

鈴置:確かに、北京を1時間以内に睨む烏山空軍基地などは戦略的に貴重です。ただ、在韓米軍を維持するコストも馬鹿にはなりません。韓国版思いやり予算とはケタ違いの経費を、米国は韓国に投入しているのです。

 そもそも米韓同盟は矛盾だらけ。主要敵が米韓で完全に異なってしまったのです(「『三面楚歌』にようやく気づいた韓国」参照)。

 それに韓国が誠実な同盟国ならまだしも、中国の指示に従って米国の言うことを聞かなくなりました。さらにはそこを指摘すれば奇妙な理屈をこねる――。米国の安全保障専門家は頭を抱えています。

 そんな国との同盟を、米国がいつまで本気で維持するかは不明です。反米的言動を執拗に繰り返した盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権(2003―2008年)当時、米国は米韓同盟の解消を考えたと言われています。ワシントンから伝わってくる空気は、その頃とだんだん似てきているのです。

このコラムについて
早読み 深読み 朝鮮半島

朝鮮半島情勢を軸に、アジアのこれからを読み解いていくコラム。著者は日本経済新聞の編集委員。朝鮮半島の将来を予測したシナリオ的小説『朝鮮半島201Z年』を刊行している。その中で登場人物に「しかし今、韓国研究は面白いでしょう。中国が軸となってモノゴトが動くようになったので、皆、中国をカバーしたがる。だけど、日本の風上にある韓国を観察することで“中国台風”の進路や強さ、被害をいち早く予想できる」と語らせている。


08. 2014年9月20日 10:21:27 : 08vpfmVBP2
どっちかというと沖縄から撤退してほしいのだがね。

09. 2014年9月20日 12:52:53 : YRqkISqI9o
米軍の本心は、「韓国だけでなく日本からも撤退したい」だろう。

沖縄は、中国ばかりか北朝鮮のミサイルの射程内にあるので、グアムまで下がって、そこで敵の第一撃を交わし、反撃に打って出る方が効果的だと思っている。

日本は、そのミサイルを撃ち落とすための迎撃ミサイル発射基地としての価値しかないと考えている。

米国が、日韓から撤退するのは、本気で、北朝鮮と中国と戦争することを考えているからだ。

ウクライナや中東情勢を見れば、米国は、相当ヤキが回っていることが分かるだろう。

本心を明かさずに、相手(韓国)のせいにするのは、米国の洗脳作戦の成果だ。


10. taked4700 2014年9月20日 20:13:12 : 9XFNe/BiX575U : 1rvdHnoleY
日本政府も内部で分裂していることはいろいろあります。日本の官僚の中にもいろいろな意見を持たれている方がいて、やはり分裂しています。同様に、アメリカ政府内部でもいろいろな意見対立があり、更に、オバマ政権とは別にアメリカ軍産複合体が存在し、相当に異なった目的を持っている様子です。

韓国から米軍を引き上げるべしと考える人たちばかりではないでしょうし、また、非常に長期の目標を持っている人たちもいて、いろいろなシナリオを考えている場合があります。

自分は、朝鮮半島の南端にある古里の原子力発電所に飛行機が突っ込むという事故が起こり得るのではと感じています。


11. 2014年9月21日 01:28:28 : FfzzRIbxkp

中国とロシアの結束が強いってことかしら?

12. 2014年10月23日 11:58:08 : xSk6YIeyxC

783 :可愛い奥様@転載は禁止:2014/10/09(木) 23:47:02.93 ID:KIITQTtm0
報道されることは全くないが

対馬では自衛隊の隣接地を
韓国資本が買いあさり

韓国系らしき怪しい人物が
自衛隊の施設周辺を徘徊

遂には自衛隊側が
ハングル併記の貼り紙を出す始末

国民はまず
こうした事実を知っておこう
https://pbs.twimg.com/media/BzeHDNtCEAABzMF.jpg

https://twitter.com/okada014/status/520032772455280641

ht tp://hello.2ch.net/test/read.cgi/ms/1408578363/


13. 2018年12月23日 13:48:37 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-10306] 報告
2018年12月23日(日)

ソウル 来年返還の米軍基地周辺

基準値1170倍ベンゼン検出

市局長 「内部の精査 浄化に努力」

 【ソウル=栗原千鶴】ソウル市は21日、同市中心部にある龍山米軍基地周辺の地下水から、韓国の地下水法の定める浄化基準値(1リットル当たり0・015ミリグラム)の最大1170倍となるベンゼンが検出されたと明らかにしました。

 同市は基地周辺の地下水観測用井戸62カ所で汚染度検査を実施。基地に近い地下鉄・緑莎坪駅周辺41カ所の観測用井戸のうち16カ所で、発がん性物質のベンゼンが基準値を上回りました。

 ソウル市は2001年に龍山基地周辺で油汚染が発見されて以来、基地周辺に観測用井戸を設置。毎年、浄化作業と汚染調査を行ってきました。

 ソウル市の水循環安全局長は、「浄化事業とモニタリングは継続しながら、国防省や外務省、環境省など関係省庁と協議する」と表明。19年にも予定されている同基地の返還に先立ち、「基地内部の精査と汚染浄化、在韓米軍地位協定の改正など、すべての措置が行われるよう努力する」と述べました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-23/2018122305_02_1.html

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