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反キエフ軍兵士の頭部が家族に送られているが、和平機運を壊したいネオナチが挑発している可能性
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201409110000/
2014.09.12 01:45:40 櫻井ジャーナル
アメリカ/NATOを後ろ盾とするキエフ政権はオリガルビ(一種の政商)とネオ・ナチで成り立っている。この構図は2月のクーデター直後もペトロ・ポロシェンコ政権になってからも変化はない。議会ではクーデター後、正規軍を把握しきれていないことを認識、6万人規模の「親衛隊」を創設することを決めている。その主体はネオ・ナチだ。
この体制を拒否しているのが東部や南部の人びと。正規軍の内部にもネオ・ナチに反発している将兵は少なくないため、東/南部の人びとを殲滅するために派遣されている主力はネオ・ナチの戦闘部隊だ。この戦闘部隊にはヨーロッパのネオ・ナチが参加、スウェーデンの元狙撃兵がいることも報道された。アメリカやポーランドの傭兵会社からも戦闘員が派遣され、アメリカからはFBI、CIA、そして軍事顧問団がウクライナへ入っている。
そのネオ・ナチと戦っているのはウクライナの正規軍、治安機関、情報機関などからの離脱組、退役将兵、あるいは国外からきた義勇兵で編成される戦闘集団だが、その兵士の頭部が家族へ送られているという。イラクやシリアでアメリカがサウジアラビアなどと手を組んで組織、育成、支援してきたIS(イスラム国。ISIS、ISIL、IEILとも表記)と同じように、ネオ・ナチが捕虜の首を切り落としている可能性が高い。アメリカの手先は首を切るのが好きなようだ。ロシアとの戦争を視野に入れているネオコンは平和は望んでいないが、ネオ・ナチは反キエフ軍の兵士に残虐なことをして挑発、和平の気運を懸想としている可能性もある。
西側メディアはキエフ政権を支える柱のひとつがネオ・ナチだという事実を無視、ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラク、リビア、シリアと同じように、嘘を撒き散らしてロシアを「悪魔化」することに全力をあげている。アメリカ/NATOのプロパガンダ機関として機能しているということだ。
EUもアメリカの命令に従ってクーデターの実態を隠し、ネオ・ナチを支援している。反政府活動の拠点になっていたユーロマイダン(ユーロ広場、元の独立広場)で狙撃が始まって市街が火と血の海になったのは2月22日、その3日後に広場を調査したエストニアのウルマス・パエト外相はその翌日、キャサリン・アシュトンEU外務安全保障政策上級代表(外交部門の責任者)へ次のように報告している:
「全ての証拠が示していることは、スナイパーに殺された人びと、つまり警官や街に出ていた人たち双方、そうした人びとを同じスナイパーが殺している。同じ筆跡、同じ銃弾。実際に何が起こったかを新連合(暫定政権)が調査したがらないほど、本当に当惑させるものだ。スナイパーの背後にいるのはヤヌコビッチでなく、新連合の誰かだというきわめて強い理解」があり、「新連合はもはや信用できない」と言っている。
http://www.youtube.com/watch?v=ZEgJ0oo3OA8
この狙撃を指揮していたと言われているのはネオ・ナチのアンドレイ・パルビー。クーデター後、国家安全保障国防会議(国防省や軍を統括)の議長に就任している。
西側資本のウクライナ乗っ取りは2004年から05年にかけての「オレンジ革命」で始まるが、それと同時にアメリカ/NATOはネオ・ナチのメンバーをバルト諸国にあるNATOの訓練施設で軍事訓練を開始、13年9月にはポーランド外務省がウクライナのネオ・ナチ86人を大学の交換留学生として招待、ワルシャワ郊外にある警察の訓練センターで4週間にわたって暴動の訓練をしたとポーランドで報道されている。
こうした中、ネオ・ナチの実態に触れるような報道もないわけではない。その危険性を西側メディアも認識していて、BBCは2月28日にその点を指摘する報道をしている。
http://www.youtube.com/watch?v=5SBo0akeDMY
その後も、例えば、ドニエプロペトロフスクのイゴール・コロモイスキー知事が4月頃にアゾフなる戦闘集団を創設、5月5日にはアルセン・アバコフが大臣を務める内務省の所属する部隊になったアゾフの危険性を訴える報道もある。(例えば、ココやココ)このほかにもネオ・ナチの部隊は少なくない。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/ukraine/11025137/Ukraine-crisis-the-neo-Nazi-brigade-fighting-pro-Russian-separatists.html
http://www.theguardian.com/world/2014/sep/10/azov-far-right-fighters-ukraine-neo-nazis
当初、アゾフのメンバーは200名ほどで、大半は右派セクターの中から流れてきたという。しかも、その約半数には犯罪歴があり、6月14日にキエフのロシア大使館を襲撃したグループの中心はアゾフだったとされている。
キエフ政権が東/南部への攻撃を本格化させたのは4月12日にジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問してから。14日にはアレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行が制圧作戦を承認、22日にはジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問した。5月2日にオデッサで反ネオ・ナチ派の住民が虐殺されているが、その作戦が話し合われたのはバイデンがキエフ入りした頃。
http://orientalreview.org/2014/05/14/bloodbath-in-odessa-guided-by-interim-rulers-of-ukraine/
その話し合いの席にはトゥルチノフ大統領代行、パルビー国家安全保障国防会議議長、アバコフ内相、CIAの傀儡として有名なバレンティン・ナリバイチェンコSBU(治安機関)長官、そしてコロモイスキー知事もオブザーバーとして同席していた。マレーシア航空17便の撃墜は内務省が実行したとする話もあるが、これが事実だとすると、オデッサの虐殺と黒幕は同じだということになる。
ネオ・ナチや傭兵で東/南部を制圧しようとして失敗、ポロシェンコ政権は自治権の拡大を提案しているようだが、これは「パレスチナ化」の臭いがする。とりあえず自治政権を作らせ、後で破壊するつもりではないかということだろう。
ロシア政府は西側に寛容な姿勢を見せているが、東/南部の住民や戦闘員は自治権の拡大で納得しないはず。これまでキエフ政権が行った破壊と殺戮を考えれば、独立の意思を強めるのが自然だ。
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