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ISやネオナチを使って体制転覆、国家乗っ取りを目論んでいる米国は犯罪組織とも手を組んだ歴史
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201409090000/
2014.09.09 15:16:49 櫻井ジャーナル
現在、アメリカは傀儡部隊としてアル・カイダやネオ・ナチを使っている。アル・カイダは中東/北アフリカ、ネオ・ナチはウクライナが担当だが、こうした手法は昔からのもの。
例えば、1943年に米英軍がシチリア島へ上陸する際、イタリア系犯罪組織の大立て者だったラッキー・ルチアーノが協力している。ルチアーノの幼なじみの中にユダヤ系犯罪組織の大物だったメイヤー・ランスキーもいる。
上陸作戦の前年、1942年にドイツは全勢力を投入していた東部戦線でソ連に敗北、壊滅状態になり、ソ連軍が西へ向かって進撃を始めていた。こうした事態に慌て、マフィアの手を借りたようにも見える。ノルマンディー上陸作戦は1944年のことだ。この前にドイツの敗北は決定的だった。
1943年に米英軍がシチリア島を制圧した際、その島に君臨していた犯罪組織のボス、ドン・カロジェロ・ビッチーニがビラーバの市長に、ビッチーニの後継者ジェンコ・ルッソがムッスメリ市長に任命されている。それだけでなく、米英軍は島の西側でマフィアのメンバーを市長に据え、コミュニストを押さえにかかった。
この方針はAMGOT(連合軍軍事政府)のチャールズ・ポレッティ中佐が考えたというが、その通訳兼連絡将校だったビトー・ジェノベーゼは、かつてニューヨークの暗黒街で有数の顔役だった。
ベトナム戦争の際、アメリカの情報機関は麻薬取引に手を出して「黄金の三角地帯」を非合法麻薬の一大産地にしているが、このとき、麻薬を裁く手助けをしたのがマフィアのネットワーク。こうした人脈は「NATOの秘密部隊」でも暗躍している。
イタリアの中にはカトリックの総本山、ローマ教皇庁が存在するが、その中にもアメリカはネットワークを張り巡らせている。中でもパウロ6世はCIAの傀儡として有名で、その右腕だったポール・マルチンクスは後にIOR(宗教活動協会。通称、バチカン銀行)頭取に就任、アメリカの東ヨーロッパ工作に関与することになる。第2次世界大戦の直後、この人脈がナチスの残党を逃がす手助けをしたことは有名だ。
第2次世界大戦の前からアメリカの巨大資本はナチスと友好的な関係にあり、1932年にニューディール派のフランクリン・ルーズベルトが大統領に選ばれると、翌年にはファシズム体制の樹立を目指すクーデターを計画している。
この計画は米海兵隊のスメドリー・バトラー少将とジャーナリストのポール・フレンチが議会で証言し、明るみに出た。ルーズベルト大統領が急死した後、アメリカ政府がナチスの元幹部などを逃がして保護、雇い入れたのは必然だった。大戦後、ナチスの黒幕は無傷だったとも言える。
その黒幕グループはその後もソ連の殲滅を計画、その延長線上にズビグネフ・ブレジンスキーはいて、アル・カイダを作り上げることになる。
アル・カイダの歴史は1970年代に始まる。パキスタンのバナジル・ブット首相の特別補佐官だったナシルラー・ババールによると、アフガニスタンで王制が倒された1973年から同国の反体制派へアメリカ政府は資金援助を開始、モハメド・ダウド政権に揺さぶりをかけていくが、それに対し、ダウド大統領は1976年にイラン国王やパキスタン首相と会談、アメリカへの接近を図った。
これに対し、アメリカの情報機関CIAは1978年にイラン(王制)の情報機関SAVAKと共同でアフガニスタンに大金を運び、左派の将校を排除し、人民民主党を弾圧するように仕向ける。この年にダウド政権はアメリカと手を組み、左翼やコミュニストのリーダーを次々に暗殺していくが、この年のうちにモハメド・タラキがクーデターで政権を奪取している。
1979年3月にタラキはクレムリンへ出向いてソ連軍の派遣を要請するが断られた。この月にはイランの革命政権から支援されたアフガニスタンの武装グループが同国の政府高官やソ連人顧問を襲って殺害、犠牲者の中には女性や子どもも含まれていた。
その翌月、ブレジンスキーはアフガニスタンの「未熟な抵抗グループ」への「同情」をNSC(国家安全保障会議)で訴え、CIAはゲリラへの支援プログラムを開始している。
ロビン・クック元英外相も指摘しているが、こうしたCIAの訓練を受けた数千人におよぶ「ムジャヒディン」のコンピュータ・ファイルがアル・カイダ(データベース)。
http://www.theguardian.com/uk/2005/jul/08/july7.development
このアル・カイダから2004年に派生したのがAQI(イラクのアル・カイダ)で、この集団を中心にして06年に出来上がったのがISI(イラクのイスラム国)。この集団が強大化してIS(イスラム国。ISIS、ISIL、IEILとも表記されてきた)になった。
2011年3月にシリアでは反体制の示威行動が始まるが、その頃からトルコのインシルリク米空軍基地では反政府軍兵士に対する訓練が始まっている。アメリカの情報機関員や特殊部隊員、あるいはイギリスとフランスの特殊部隊員が教官を務めたという。ここでISのメンバーも訓練を受けた可能性が高い。2012年にはヨルダン北部に設置された秘密基地でアメリカのCIAや特殊部隊からISは軍事訓練を受けたという情報は西側のメディアでさえ伝えている。
(例えばココhttp://www.reuters.com/article/2013/03/10/us-syria-crisis-rebels-usa-idUSBRE9290FI20130310)
この武装集団を叩くため、2011年と12年にアメリカ政府はイラク政府にF-16戦闘機を提供すると約束しているが、これは守られていない。ISが攻勢をかける際、アメリカはスパイ衛星、偵察機、通信傍受、地上の情報網などで戦闘集団の動きを事前につかんでいたはずだが、ヌーリ・アル・マリキ政権に協力したようには見えない。また、今年3月にマリキ首相はアメリカの同盟国、サウジアラビアやカタールが反政府勢力へ資金を提供していると批判している。
http://www.reuters.com/article/2014/03/09/us-iraq-saudi-qatar-idUSBREA2806S20140309
アメリカのこうした手口を見れば、日本で狂信的な国粋主義者や犯罪組織を手先として使っても驚きではない。
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