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偽りの約束か あるいはキエフ当局の期待の産物か!?
http://japanese.ruvr.ru/2014_09_08/277013733/
17:23 ロシアの声
NATO諸国は、ウクライナに武器を供給するつもりであるとの情報を否定している。先にウクライナのユーリイ・ルツェンコ大統領顧問は「ノルウェー、ポーランド、イタリア、フランス及び米国は、我が国に近代兵器を供給する用意がある」と述べた。現在専門家らは、彼が期待を口にしたのか、それとも恐ろしい秘密を暴露したのか、どちらなのか話し合っている。
英国ウェールズでのNATO首脳会議で、上記の5カ国が、ウクライナへの近代兵器供給を約束したとのニュースを、ウクライナ大統領顧問が自分のFacebookのページに書き込んだのは、7日、日曜日のことだった。そのほんの少し前、ペトロ・ポロシェンコ大統領本人も、BBCのインタビューの中で、これについて発言した。彼は5日サミットに出席していた。大統領は、情報は機密に属するとし、具体的な国名は挙げなかったものの、キエフ当局へのハイテク兵器供給に合意した国々が複数存在することを確認した。そして彼の顧問が、その国名を具体的に挙げると、今度はNATO加盟国が釈明に追われることとなった。
ポーランド国防省のヤツェク・ソンタ報道官は「我が国は、ウクライナに最新兵器を保障してはいない。NATOサミットで、そうした決定は採択されなかった」と述べ「ウェールズで話されたのは、単に1500万ユーロの援助だけで、それはウクライナ軍の指揮システム改革とサイバー犯罪対策用のものだ」と伝えた。
イタリアは、防弾チョッキやヘルメットなどをウクライナに援助する計画に参加することを認めただけで、ただキエフ当局に装甲自動車を90台売却する可能性があると付け加えた。
また米国は「殺傷兵器」をキエフ当局に供給する件に関し、提案したことなどなかったと主張している。
なおノルウェー国防省のラルス・イエムブレ報道官は「我が国には、ウクライナに武器あるいは兵器を供給するいかなる計画もない」としながらも、どこからニセ情報が広がったかを解明する意向だ。
ロシア戦略調査研究所のエキスパート、アジダル・クルトフ氏は「ルツェンコ大統領顧問は、国内向けに、つまりウクライナ移民向けに、ああした発言をしたのだ」と見ているー
「権力者が、戦場での戦いで敗北しつつある時、キエフ当局のように、自国民に対し何らかの成果を喧伝するために、大抵ニセ情報やあからさまな嘘を利用し、事実のすり替えをするものだ。経済的にも政治的にも、キエフ当局は、いかなる成功も収めていない。それゆえ彼らは、嘘の情報を流す戦術を取ったのだ。」
とはいえ、キエフ当局が偶然、まだ公表されるべきでなかった情報を漏らしてしまい、それによって西側同盟諸国を困難な状態に追いやってしまったという可能性も排除できない。いずれにしてもウクライナは、今回もまた、自分達が不確実なパートナーであることを世界に晒してしまった。そうしたことを背景に「ウクライナは米国、ドイツ、中国、フランスから何十億ドルもの融資を期待している」との大統領顧問の発言は、さらに説得力のないものとなっている。
ロシア戦略調査研究所のエキスパート、クルトフ氏は、9月5日にベラルーシの首都ミンスクにおいて、キエフ当局とウクライナ南部・東部の代表者との間で結ばれた休戦合意に関連して、次のような見解を示した−
「ウクライナは、投資を呼び込めるような状況にはない。どこかに大金を投資しようと考えているビジネスマンであれば誰でも、リスクを冒す価値があるかどうか、何度も考え調べるものだ。現在のウクライナの経済状況は、ひどく悪い。この国の通貨グリヴナは、三分の一も下落した。金外貨準備高も急激に減ってしまった。Standard & Poor’sも含め、国際的な格付け機関は、今年全体のウクライナのGDPの落込みは、7%を超えると予想している。そうした条件下で、誰がウクライナに投資するだろうか。つまるところ現代世界には、投資して、もっと多くの利益が得られる国々がたくさんあるのだ。」
IMF(国際通貨基金)は、かつてウクライナに気前よくクレジットを与えたものだが、ジレンマに陥っている。キエフ当局は、新たな融資を求めているが、彼らに、それを返済する力があるだろうか? ウクライナの現状には、いかなる保証もないのだから。
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