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【モスクワ真野森作】戦闘が続いてきたウクライナ東部に関して政府と親ロシア派武装勢力の停戦協定が5日結ばれたことを受け、ウクライナのポロシェンコ大統領は「我が国の主権と領土の一体性を尊重することが基調となる」と述べ、親露派支配地域の分離独立は認めない姿勢を強調した。5日午後6時(日本時間6日午前0時)に始まった無期限の相互停戦後も戦闘が散発しており、合意が守られるかは予断を許さない。親露派地域の地位を巡る交渉の行方も焦点となる。
◇「地方分権化は用意」
ポロシェンコ氏は5日、訪問先の英ウェールズで記者会見し、親露派地域に「特別な地位を保障し、地方分権化する用意がある」と述べた。具体的には「経済的な自由と、自由な言語使用、伝統文化の保障」を挙げた。これまで「テロリスト」として扱ってきた親露派を交渉相手として認めた形だ。政府側の交渉代表を務めるクチマ元大統領は「自治や権限委譲の問題となる」との見通しを示した。
ロシアを後ろ盾とする親露派側は表向き、「ウクライナの統一性を守る代わりに、独自の軍や司法、外交権を含む『特別な地位』を与えるべきだ」と求めている。それ自体でも「独立」の要求に限りなく近いが、指導層には完全な独立を追求する声もある。今後の交渉は難航が予想される。
ロシア通信によると、停戦に関し政府軍と親露派の双方が「相手が破った場合は即座に反撃する」と警告。両陣営とも末端まで指示が届かない可能性があり、停戦継続を危ぶむ見方も強い。現地からの報道では、停戦開始後の5日夜もドネツク空港付近などで戦闘が散発。政府軍と親露派は6日、「相手から攻撃が複数回あった」と非難し合った。
記者会見でポロシェンコ氏は3日のプーチン露大統領との電話協議が合意につながったと強調、「(停戦継続は)我々の共通の責任だ」と、事実上の軍事介入を行っているロシア政府にくぎを刺した。ロシア側はペスコフ大統領報道官が「平和構築交渉継続に期待している」と歓迎するにとどめた。
http://mainichi.jp/select/news/20140907k0000m030063000c.html
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