http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/198.html
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ウクライナで停戦が実現したが、米国やその傀儡は否定的な意思を表明、NATOは軍事演習で挑発
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201409060000/
2014.09.06 18:46:46 櫻井ジャーナル
キエフのペトロ・ポロシェンコ大統領と東部の分離独立派(ルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国)は停戦で合意、議定書に署名した。キエフ側が停戦に応じた最大の理由はドンバスでの敗北にあると見られている。
当初から戦闘の終結を訴えていたロシアのウラジミル・プーチン大統領は歓迎しているだろうが、アルセニー・ヤツェニュク首相は停戦に反対、その後ろ盾になっているアメリカ/NATOは停戦について「悲観的な見通し」を示し、軍事力を増強、和平の動きを潰そうとする動きもある。
そうした動きの一環として、NATOは9月15日から26日にかけてウクライナで軍事演習「ラピッド・トライデント」を実施、NATOに加盟する15カ国がウクライナ領内へ入るという。
そのほか、NATOはロシアとの国境に近い地域に兵站拠点を設置する意向を示し、イギリスを中心にして、デンマーク、ラトビア、エストニア、リトアニア、ノルウェー、オランダが参加する1万人以上の統合遠征軍を編成、カナダも参加する可能性があるという報道が8月下旬にあった。
http://www.ft.com/intl/cms/s/5335d904-2f98-11e4-87d9-00144feabdc0,Authorised=false.html?_i_location=http%3A%2F%2Fwww.ft.com%2Fcms%2Fs%2F0%2F5335d904-2f98-11e4-87d9-00144feabdc0.html%3Fsiteedition%3Dintl&siteedition=intl&_i_referer=http%3A%2F%2Fplaza.rakuten.co.jp%2Fcondor33%2Fdiary%2F201409060000%2F#axzz3Bz0ggtlS
黒海にはすでに米国の駆逐艦3隻が入っている。また、東ヨーロッパにNATOは5つの地上基地を設置、エストニアで航空部隊を拡大する計画だ。
アメリカ/NATOはロシアを「悪魔化」する宣伝を展開、その一方で残虐な行為を繰り返してきた。今年2月のクーデターはユーロマイダン(ユーロ広場、元の独立広場)での狙撃から本格化したが、その背後にいたのはアメリカ/NATOを後ろ盾とするネオ・ナチだ。この事実は現地を調査したエストニアのウルマス・パエト外相もキャサリン・アシュトンEU外務安全保障政策上級代表(外交部門の責任者/イギリス人)へ報告している。
http://www.youtube.com/watch?v=ZEgJ0oo3OA8
その後、5月2日にオデッサで反クーデター派の住民が虐殺され、その1週間後にはドネツク州マリウポリ市に戦車を入れて市内を破壊、非武装の住民を殺害、警察署を攻撃している。
http://orientalreview.org/2014/05/14/bloodbath-in-odessa-guided-by-interim-rulers-of-ukraine/
5月9日は第2次世界大戦でソ連がドイツを破った「戦勝記念日」で、多くの人びとが街に出ていた。それ以降、ウクライナの東/南部ではロシア語を話す住民を殺害し、追い出す民族浄化が進められることになる。
今後、アメリカ/NATOは体制を整えてから東部地域やロシアに対する軍事的な圧力を強めてくる可能性がある。メディアを使ったプロパガンダだけでなく、新たな「偽旗作戦」を仕掛けてくることも予想されるが、ロシアの内部には平和的な解決は無理だと考える人も出てきたようで、将軍の中にはNATOに対する先制核攻撃を選択肢に入れるべきだと主張する人も現れたようだ。
http://www.themoscowtimes.com/article/506370.html
2月のクーデターで大統領の座を追われたビクトル・ヤヌコビッチは破綻寸前のウクライナを立ち直らせるため、良い条件を出したロシアと交渉を始めようとしていた。EUへ加わると、ギリシャの状況を見てもわかるように、弱小国は主権を放棄して巨大資本の食い物になって終わる。そうした現実がウクライナ人の目の前へ現れないうちに「ヨーロッパ幻想」で飲み込んでしまおうとした西側の支配層はヤヌコビッチの動きに激怒、クーデターで倒したわけだ。
アメリカ/NATOはEUの話し合い路線も許せなかった。欧州対外行動庁(EEAS)のヘルガ・シュミット事務次長と駐ウクライナEU大使のヤン・トムビンスキーとの会話もアップロードされ、その中でシュミット事務次長はアメリカからEUの対応が生ぬるいと言われていることを明らかにしている。
http://www.youtube.com/watch?v=kOjrACdTQE8
ビクトリア・ヌランド米国務次官補に「EUなんかくそくらえ(F*ck the EU)」と言わせたのもそうした感情。
http://www.youtube.com/watch?v=MSxaa-67yGM
そのヌランドから高く評価されているヤツェニュク首相が和平に否定的なのは必然だ。今回の停戦でウクライナに平和が訪れるとは言い切れない。
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