★阿修羅♪ > 戦争b14 > 195.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
ウクライナではなく、プーチンが、アメリカをいらだたせている(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/14/warb14/msg/195.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 9 月 06 日 14:49:05: igsppGRN/E9PQ
 

ウクライナではなく、プーチンが、アメリカをいらだたせている
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-b28e.html
2014年9月 6日 マスコミに載らない海外記事


Finian CUNNINGHAM
2014年9月5日 10:14
Strategic Culture Foundation

ロシア侵略やら、ウクライナの土地収奪とされるものは全てお忘れ願いたい - アメリカ合州国にとっての本当の問題は、ウラジーミル・プーチンなのだ。より正確に言えば、本当の問題は、プーチン大統領の指導の下、強力で、独立したロシア、その国家主権のために立ち上がり、国際基準を尊重し、単に、破綻したドルへのてこ入れ等の、アメリカ覇権の利己的権益をなだめるために屈伏しようとしないロシアだ。

アメリカが率いるNATO軍事同盟が、今週ウェールズで会合するが、アメリカ政府と、そのヨーロッパ子分連中が、65年前、冷戦中に創設された組織の為に、新たな目的を見いだそうと、のたうちまわっているのは明らかだ。ウェールズの都市、ニューポートでのサミットは“冷戦終焉以来、最も重要なNATO会合”だと宣伝されている。一体何故だろう。20年以上前のことだろう。

アメリカのバラク・オバマ大統領は、NATO加盟28ヶ国を含む世界指導者60人という参加者の一人だ。恥知らずに、“ロシア侵略から、ヨーロッパを守る”ことに関するずっと大げさな言辞まである。NATO事務局長アナス・フォー・ラスムセンは、会議開催にあたって、厚かましくも“ロシアがウクライナを攻撃している”と述べた。

“だから我々は、ロシアに、軍隊をウクライナ国境から撤退させ、兵器と戦士のウクライナへの流入を止めるよう呼びかけ続けている”と、ほんのわずかの証拠も無しに、あるいは証拠をあげる振りさえなしに、ラスムセンは述べた。

NATOサミット開会前日、バラク・オバマ大統領は、エストニアで演説し、全く同様な挑発的な言辞を用いて、ロシアのウクライナ侵略と国際法違反を非難した。アメリカ大統領は“ロシアが資金援助し、ロシアが武器を供与し、ロシアが訓練し、ロシアが支援し、ロシアが指示することが多い、ウクライナの分離主義者”という中傷的な言葉をまくしたてた。

ロシアのNATO代表、アレクサンドル・グシコは、欧米指導者達が語った、そうした非難について、こう述べた。“そうしたことは事実ではなく、でっちあげだ”。グシコは、無謀な行動を裏付けるいかなる証拠も無しに、NATOはロシアとの緊張をエスカレートしている。“軍隊の増強や、軍用装備品の動きはない”と彼はつけ加えた。

あらゆる軍事専門家がNATO会議を誇大宣伝し、ロシア軍や戦車の動き、ミサイル発射、あるいは、飛行機によるウクライナ領侵入の衛星写真等の、信じられる証拠皆無のまま、かきたてられている、大げさな集団的安全保障宣言や、“東ヨーロッパの同盟諸国”保護の誓約には、びっくり仰天させられる。幻想や先入観に基づいて行なわれる政策同様だ。

とはいえ、だからといって、本当の関心がないと言おうとしているわけではない。確実にそういうものはある。しかし欧米大国と、従順な、いわゆるマスコミは、こうした基本的な関心が一体何なのかを隠そうとして、プロパガンダ・モード全開状態にある。

オバマ大統領や他のアメリカ幹部が、過去六カ月間、強調しているのは、NATOのヨーロッパ・メンバーが、NATOへの資金提供という点で“進んで物事に取り組む”必要性だ。65年間の存在期間の大半、最大の加盟国として、アメリカが、NATOの事業に対し、多くの資金を拠出してきた。このアメリカの歴史的な寛大さには、それなりの理由がある。NATOは、アメリカが、ヨーロッパに対して、支配的な軍事的、政治的、そして経済的影響力を及ぼす為のアメリカの機関として機能している。NATOがなければ、アメリカは、ヨーロッパの“同盟諸国”に対する影響力を大幅に低下させていただろ。NATOによる大陸掌握がなければ、特にアメリカは、より緊密な政治的・経済的な絆に向かう、自然な歴史的傾向を目にしていただろう。

冷戦終焉以来、過去20年間以上、この組織に対する、ヨーロッパの資金支出が、30パーセント以上から、約20パーセントへと低下していることは重要で、したがって、ほぼ間違いなく、NATOの目的の終焉を意味する。言い換えれば、これは、ヨーロッパ諸国が、冷戦後の時代に、何か妥当性とあるのかと、NATOへの興味を失いつつあることを示唆している。アメリカが、なんとしても実現しようと躍起になっているのは、ヨーロッパの安全保障に対するロシアの脅威をまくしたてての、NATOの妥当性復活のようだ。NATO復活は、アメリカのグローバル覇権に不可欠な、ヨーロッパにおけるアメリカの存在感の復活を意味する。

一体なぜアメリカが、過去一年間、ウクライナをめぐり、ロシアとの緊張エスカレートを先導してきたのかの本当の意味だろう。これは更には、最近まで、堅固な経済・貿易協力に基づく友好的外交関係にあった、モスクワとヨーロッパの間の亀裂増大をもたらした。

もちろん、この政治的取り組みで、アメリカは、進んで緊張を強調するヨーロッパの共謀者連中を見いだした。アルセニー・ヤツェニュクが率いる、アメリカが精選したキエフ軍事政権や、ポーランドやバルト海諸国の親欧米派政権と同様、イギリス政府は、アメリカの狙いの為、信頼できる従僕役を演じた。

ロシア侵略とされるものではなく アメリカの地政学的覇権という、この根本的な狙いが、今週始め、バラク・オバマとエストニアのトーマス・ヘンドリック・イルヴェス大統領の共同演説の際に、漏れた。両指導者が、NATOとロシアとの間の、1997年協力協定についての見解を問われると、二人は、“状況が変わったので”NATO非拡大の誓約は、もはや不要になったと述べた。

アメリカで教育を受けたエストニア指導者はこう言った。“あれはボリス・エリツィンが[ロシア]大統領だった頃の1997年の安全保障環境だったので、国連憲章、あるいは、1975年のヘルシンキ宣言、1990年のパリ憲章への違反はなかった。”

イルヴェスが、ロシアは国連憲章や他の条約に違反したという根拠のない主張を繰り返したことにご留意願いたい。しかし、印象的なのは、彼が元ロシア指導者ボリス・エリツィンに言及したことだ。エリツィンは、ソビエト連邦崩壊の後、新たに開放されたロシア領の中で、欧米資本に無制限の自由を認めた、弱い従順な人物と見なされていたので、アメリカやヨーロッパの人々に受け入れられたのだ。エリツィン時代は、欧米資本と密接につながっていたロシアのオリガルヒによる、途方もない腐敗の時代だった。2000-2008の期間、そして、2012年に再度の、ウラジーミル・プーチンが二度、大統領に選出されて、その腐敗文化は終わった。

演説で、オバマ大統領は、1997年のNATO-ロシア協力協定以来、“事態が大きく変わり”、もはや適用されないようになったことを認めた。しかし、オバマ大統領の言葉は、より深い政治的関心を漏らしている。ロシアについて彼はこう言った。“我々が望むのは、強く、生産的で、協力的なロシアだと私は一貫して言ってきた。しかし、それを実現する方法は、国際基準を順守し、経済を向上させ、いかにすれば実際に、他の国の人々が欲しがる商品や、サービスを製造できるか、そして国民に機会を与え、教育できるかに力を注ぐことだ。過去数年間、彼等はそういう道を進んではいない。ウクライナにおける彼らの戦略は、決して、そういう証拠にはなっていない。”

だから、オバマ、つまり、アメリカ政府が関心をもっているのは、ウクライナ、あるいは、ロシア侵略とされるものではなく、むしろ“経済生産と協力”問題、つまり、欧米資本との協力なのだ。おまけに、“彼等[ロシア政府]が、過去数年間進めてきたのは、そういう道ではなかった”。換言すれば、ウラジーミル・プーチン大統領の任期中、ロシアは、それを、欧米に認めていない。そして、これが最近のウクライナ危機に先行しているのだ。

プーチンのロシアがアメリカの思い通りに動かないことについての、こうした本当のアメリカの基本的関心を、今年始め、3月23日、元駐モクスワ・アメリカ大使、マイケル・マクフォールが、ニューヨーク・タイムズの意見欄で詳しく述べた。

クリミア併合に関する、偽りの主張にもかかわらず、マクフォールは書いている。“ロシアのウラジーミル・V・プーチン大統領によるクリミア併合の決断が、ヨーロッパの冷戦後時代を終わらせた。ゴルバチョフ-レーガン時代末期以来の、時代の特徴は、ロシアと欧米の間での協力と紛争がジグザグに進んできたことだが、常に、ロシアが、次第に国際秩序に加わるという基本的な意識があった。もはや、それはない。”

元アメリカ大使は、続けてこう嘆いている。“ソ連体制の崩壊は、ロシア国内の民主主義と市場への円滑な移行、あるいはロシアの欧米への統合という方向には行かなかった”。言い換えれば、アメリカの権益にあう方向に、ロシアは円滑に移行しなかったのだ。

マクフォールは、ロシアが“欧米へ統合”し損ねているのを、プーチン大統領のせいにして、彼は“専制君主”で、かつてのソビエト連邦時代を思い起こさせると非難している。プーチンに対するマクフォールの悪罵は誹謗に過ぎないが、それがほとんど隠しそこねているのは、NATOとロシアの間で協力協定を調印した当時、エリツィンの下で、そうなるはずだったように、プーチンのロシアが、属国として振る舞わないと感じて、アメリカ政府が、激しく不満を抱いていることが。

それが、アメリカ政府が、今、協力協定を廃棄し、ロシア国境周辺で、NATO拡張を推進しようとしている理由だ。

マクフォールは、ニューヨーク・タイムズのコラムを、ロシアの孤立化と、ここ数ヶ月、益々辛辣になりつつある政策である懲罰的経済制裁を呼びかけて結んでいる。

プーチン大統領が、多数の地域貿易や、ユーラシア諸国、イラン、中国や、他のBRICS諸国や、中南米との開発同盟に着手して以来、アメリカ支配者が、ロシアに対する侵略を強化したのは決して、偶然の一致ではない。プーチンが、エネルギー貿易取引で、アメリカ・ドルを、二国間通貨に置き換える動きを明言したことで、アメリカ覇権の権益に対する脅威として、彼は一層目をつけられたのだ。プーチンのロシアは、過去三年間、シリアの体制転覆というアメリカ-NATOの犯罪的な狙いに屈することなく、シリアとの同盟を守っている。

これがなぜ、アメリカが、NATOを“ウクライナの危機”に追い込んでいる理由の背景だ。ロシアの侵略が問題なのではない。プーチンが、アメリカの帝国主義的命令に服従しようとしない、自立した世界的指導者であることが問題なのだ。

記事原文のurl:http://www.strategic-culture.org/news/2014/09/05/putin-not-ukraine-is-vexing-america.html


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年9月06日 15:47:05 : TGgfYEbPRU
アメリカのご都合主義がプーチンを苛立たせてる・・・。

02. 2014年9月06日 19:10:48 : aUp5xa1U3g
これは馬鹿なことを 教育の機会を平等にだと リビアではカダフィーが無料で教育や医療を行っていた それをユダヤ資本率いるアメリカとNATOがぶちこわしカオスの中にぶち込み石油資源を横取りしている。欧米の考え方の基本はアフリカに対しては教育を与えルナが基本でカダフィーのようにフランス ソルボンヌ大学でのインテリは国民を率いて教育を与え、ユダヤが最も嫌うアフリカの金融からの締め出しに我慢できなくなってやつを殺した。アフリカの国々が資源に恵まれていながらも貧しいのは欧米によって搾取されているからだ。教育の機会と平和をアメリカの謀略組織によって奪われているからだと思うな。ロシア人も欧米のユダヤ資本家はアフリカ人並みにしようと考えているのさ。

03. 2014年9月06日 19:41:06 : LBtbDXFoS6
プーチンはけしてお人よしのおじさんではないが、少なくとも国家が国民の面倒を見る(徴兵や納税の義務は課しても)「国民国家」というものを守る気はあるのだろう。同性婚まで認めようという他の“自由な”諸国のエリートたちから、それが失われつつあるのが問題だ。

04. 2014年9月06日 21:07:25 : S0ZJM3PqEg
ダメリカは 破れかぶれで EUに
プーチン釣れと 脅しをかける

05. 2014年9月07日 08:03:17 : BTQEJI5Ec2
ドイツは経済的にはアメリカよりロシアとの関係の方が深い。フランスはアメリカの言いなりにならないのが国是というより国民是。イタリアはまあ軍事的にはどうでもいい。イギリスはアメリカと共同行動をとっているが、何の大義もないイラク攻撃につき合わさせられうんざりしている。東欧諸国はこの間までワルシャワ条約機構の一員だった。バルト3国に至ってはソ連の一部だった。

確かにNATOが形骸化していることには同意する。敵がいなくなれば同盟もいらなくなる。どうしても敵が欲しいのがアメリカだと言えなくもない。


06. 2014年9月08日 20:24:22 : Q82AFi3rQM

どうしても敵が欲しいのがアメリカです。


  アメリカという国(内部の金融・軍産利益共同体)は
 敵を想定しなければ存続できない自我で生きている。
 オバマが「国」を代表していると見せかけているが、本
 当のところは安倍晋三と同じ。
  オバマもプーチンに寄り添う姿勢を見せたら最後ケネ
 デイと同様暗殺されるでしょ。
 「国」を代表する人間を殺す者たちが「国」を乗っ取っ
 ているのがにアメリカと日本の現代でしょ。
  
  少なくとも今のロシアはプーチンが「国」を代表して
 いると感じます。使いっ走りの安倍やオバマなんかより
 「国」を背負って立っているプーチンが光って見えるの
 は当然で、影武者でもなんでも使って生き延びてもらい
 たい、と私は思いますね。

 


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。) ★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 戦争b14掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
戦争b14掲示板  
次へ