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【モスクワ=常盤伸】ロシア軍がウクライナ東部に侵入したとして国際社会の批判が高まる中、ロシアでも複数の独立系メディアが、ウクライナでの戦闘で死亡したとみられる兵士が極秘に埋葬されたと報じ、波紋を広げている。プーチン政権は情報隠蔽(いんぺい)に躍起だが、死亡した兵士の妻ら遺族を中心に怒りが渦巻いている。死傷者がさらに増え続ければ、ウクライナへの軍事介入を否定し続ける政権が、国内でも苦しい立場に置かれる可能性も否定できない。
ロシア紙ノーバヤ・ガゼータなど独立系メディアは、ロシア北西部プスコフ州にあるエリート部隊、第七六親衛空挺(くうてい)師団に属する数人の兵士が、部隊のある演習場近くで極秘裏に埋葬されたと、墓標の写真入りで詳細に報じた。
同師団では最近、演習などでの死亡事故はなく、ウクライナ政府軍との東部での戦闘で死亡した可能性が高いという。墓標によると、アレクサンドル・オシポフという兵士は八月二十日に二十歳で死亡した。しかし軍幹部は遺族に、死亡経緯について一切の説明を拒否。途方に暮れた遺族が調査報道で知られる同紙に協力を求めている。墓地の存在を最初に報じた地元紙記者らへは、脅迫や襲撃事件も相次いでいる。
AFP通信によると、首都モスクワの北東約三百五十キロのコストロマの空挺部隊基地前には二十八日、兵士の妻ら数十人が集まった。ウクライナ国境付近での演習に派遣されたまま行方不明になっている夫の所在について説明を求めた。派遣兵士約三百五十人のうち十人はウクライナ軍に拘束され、越境を認めている。
ロイター通信はロシア人権団体のメンバーの証言を引用し、ウクライナ東部で「ロシア兵百人以上が死亡した」と伝えている。
また唯一の独立系テレビ局「ドシチ」などは二十六日、サンクトペテルブルクの病院に約百人の負傷兵が搬送されたとの関係者の証言を伝えた。どこから来たかは説明されていない。
ウクライナ東部の親ロ派幹部、ザハルチェンコ氏は二十八日、ロシアの現役兵が「休暇を取って」参戦していると言明。二十九日付のノーバヤ・ガゼータはこれを皮肉って「戦車も休暇に行くの?」との見出しを掲げ、ウクライナ国境近くのロシア南部の鉄道駅で貨車に積まれた戦車部隊の写真を掲載した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014083002000109.html
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