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米欧露ウの支配層が結託して進めてきた「ウクライナ危機」については、関係者が勝手に始末を付けてくれというほかない。
そのようなクソのような筋書きに翻弄されて、命を落としたり、障害を残すようなケガを負ったり、搭乗している飛行機を撃墜された人たちには申し訳ないが、「ウクライナ危機」劇の観客としてシナリオの巧拙は興味を持っている。
ロシア空挺部隊の隊員が道に迷ってウクライナを侵犯したという話も、今なお意図は不明だが(捕虜交換に利用された)、ロシア国防軍がわざと10名ほどの空挺部隊兵士をウクライナ領内でさまよわせるという出来事だったようだ。インタビューを受けた被拘束空挺部隊兵士の誰もが拘束されたワケがわからないという雰囲気で、ある兵士は、3日間ほど荒野を走れと命令されたと語っていた。
「ウクライナ危機」が終局を迎えるなか、プーチン大統領がこれまでと違ってちょっと過激な発言を続けている。
一つが、東部ウクライナの“独立”を匂わせるような国家体制をめぐる協議の必要性であり、もう一つが、今回の「やろうと思えば2週間でキエフを占領できる」というものである。
西側諸国は、「2週間でキエフを占領できる」という発言に反応しているが、ロシアが東部ロシア系住民の保護という人道目的を掲げ本気で軍事介入すれば、プーチン大統領の発言に近い結末になることは西側諸国も理解している。
(ロシアが軍事介入したからといってウクライナのためにNATOが軍事介入することはなく、ロシアも、停戦状況でウクライナと撤兵条件を協議し折り合えばほどなく撤退する)
プーチン大統領は、素人集団が軍事行動に走ったときの危険性を理解しているので、クリミア再編入策動を含め、今次のウクライナ危機問題に対し、情報機関や特殊部隊を中心とした要員を数多く投入している。
最近、ロシアが1000名規模の兵員をウクライナに送ったという話も出てきているが、OSCE監視団はドイツメディアに対し、そのような越境の事実は確認できていないと説明している。たぶん、とっくにそれを上回る数の要員がウクライナ領内でうごめいているはず。
むろん、米国支配層も、右派セクターを別にすると、大義が見えず戦闘意欲に欠けるウクライナ軍に活を入れるため、軍事顧問団や傭兵そして民間戦争請負会社を投入している。
ロシア側は、駐EU大使を使って、バローゾ委員長が「やろうと思えば2週間でキエフを占領できる」という断片のみを漏洩したことを非難し、電話協議の録音も書き起こしもあるから全文を公表すると脅している。
「やろうと思えば2週間でキエフを占領できる」という発言がどういう経緯で出てきたものか、公表してもらったほうがすっきりする。
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露大統領:「2週間でキエフ占領」欧州委員長に発言?
毎日新聞 2014年09月02日 20時24分(最終更新 09月02日 21時54分)
【モスクワ田中洋之】ロシアのプーチン大統領が先月29日に欧州連合(EU)のバローゾ欧州委員長との電話協議で、ウクライナ危機に関連して「やろうと思えば2週間でキエフを占領できる」と発言した、と1日付のイタリア紙レプブリカが報じた。バローゾ氏は翌30日のEU首脳会議でプーチン氏の発言を参加首脳に紹介したという。ロシアがウクライナ東部にとどまらず首都をにらんだ本格的な軍事侵攻を準備しているシグナルとの臆測が広がるなか、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は2日、「文脈を外れた引用で、意味が異なる」と火消しに回った。
同紙によると、プーチン氏の発言は対露制裁強化を打ち出しているEUに対し「新たな制裁で私を挑発するな」という脅しと受け止められたという。一方、ウシャコフ補佐官は「外交慣例を逸脱し、まじめな政治家に値しない」とバローゾ氏を厳しく批判したが、プーチン氏の実際の発言内容や意図については説明しなかった。
http://mainichi.jp/select/news/20140903k0000m030084000c.html
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