20. 母系社会 2014年9月04日 14:14:44
: Xfgr7Fh//h.LU
: R0aurLacHI
>>18さん★あのマイダンでの銃撃戦が謀略であったことを知らないため今回の内戦では、 どちらかと言えばロシアや親ロシア派を批判する立場のロシアやウクライナ の専門家・服部倫卓氏という方がいます。 その服部氏は、マイダン革命後も現地に行っているのですが、ウクライナの街 には、「ウクライナ蜂起軍」や「バンデラ派」の旗で、また「右派セクター」 の旗でもある「赤・黒旗」が第二の国旗と言っていいくらい氾濫し、土産物屋 にも、「ウクライナ蜂起軍」や「バンデラ派」のグッズコーナーがあると報告 しています。 また、現在の西部ウクライナでは、マイダンの犠牲者は、「天国の百人」と 呼ばれ、神格化されているという。ですから、ロシアのプロパガンダも、全く のウソというわけでもありません。 >ウクライナ社会は平和的であり、寛容的である。 ウクライナ人社会学者である「ウラジミール・イシュチェンコ」氏自身が、 ウクライナ社会の不寛容性を証言しているのです。 個人としての「性格」と民族としての「性格」は、必ずしも一致しないし、 正義感が強い人ほど戦闘的になるのですが、内戦を行うと公約する大統領が 選ばれる今のウクライナが「平和的民族」で「寛容的民族」であるはずが ないのです。 ★現時点で、世界でも割と「平和的民族」で「寛容的民族」なのは日本民族。 日本では、一部とは言え国民をテロリスト呼ばわりするようなことは、流石に あり得ません。 とは言っても、人間は基本的に「衣食足りて礼節を知る」存在であり、且つ、 戦闘的な「ウクライナ・コサック」を民族の象徴・シンボルとしている文化の 影響もあるでしょう。ですから、ウクライナ民族の遺伝子が暴力的で不寛容的 という意味ではない。 この戦闘性の問題では、現時点では泥沼のチェチェイン戦争を経験した ロシア本国のロシア民族の方が厭戦気分が高く、戦闘を嫌う傾向が強い。 印象では、ウクライナの両民族とも戦闘性が高い感じがします。しかし、実は、 ウクライナ西部は所得が低く、むしろ東部よりも偏狭で保守的な人が多く、 東部は工業地帯で所得も、教育程度も高く開明的。 それで東部では蜂起には賛成しても、予想以上に志願兵が少ないという問題が 起きて指導者が苦情を述べている。それで女性部隊も造ったようです。 >ウクライナ国民は、あらゆる形の外国人差別、反ユダヤ主義、人種的不寛容 >を容認しない。最近、可決された反差別法は欧州基準に合致するものだ。 欧州基準の「反差別法」が、最近可決されたということ自体が変だ、遅れて いると思いませんか?(日本も遅れているが) つまり・・・ @まずは、絶対的に「遅い」のです。 Aまた、親EU派の議員らは、EUに加入したいために形式だけ合わせるのが 動機で成立させた可能性が高い。つまり、EUの評価を意識したもので本心 では無い可能性があるということです。米国も黒人や先住民差別がある。法が どうであれ、現実社会は別です。 >ウクライナ社会にファシスズムが蔓延しているという話しは、 >ロシアのプロパガンダによる嘘であり、何ら根拠がない。 特にキエフ政権は酷いが、全関係者がプロパガンダをしています。本当に、 ロシアが「ウクライナ社会に右翼とファシストが蔓延している」と言っている なら、徴兵反対運動も起きているので確かに誇張。しかし、ロシア民族に とって「バンデラ」がファシストであるのは否定できない。 ★ウクライナ民族が「バンデラは愛国者」と言うと、ロシア民族に喧嘩を売る ようなもの。ロシア民族に喧嘩を売るウクライナ民族が「寛容」なのですか? >「バンデラ主義者」という概念は、ロシアによるゆがんだ歴史観の産物だ。 意味不明の文である。<ロシアによるゆがんだ歴史観>とは、具体的には何が 間違いと言っているのかだろうか? 「ホロドモール」は事実であり、ロシアが「ホロドモール」を否定することが 「ゆがんだ歴史観」なのか?それとも「バンデラ」は民族浄化などしなかった という意味で、「バンデラ」=ファシストは誤りという意味なのか? >「右派」等の右翼勢力がウクライナ社会の支持を得ていないことは、 >ウクライナ大統領選や地方選挙の結果でも明かだ。 >ウクライナが反ユダヤ主義であるとの大合唱もロシアの捏造である。 ★そもそも、スポボダは極右ではないというのか? <全ウクライナ連合「自由」>(スポボダ)の議員が8%(得票率17%強) ぐらいいるのはなぜか? 日本でさえ、人種差別を公言する議会政党などありません。 >ロシアは、敵意、外国人嫌悪、反ユダヤ主義の種をプロパガンダと情報操作 >で人々の心に植え付けている。 真の意味の民主主義国など地上には一つもない。全ての国の政府がマスゴミ を利用してプロパガンダを行って国民の意識を操作している。 ★だから、ロシアも親ロシア派もプロパガンダを行っているが、今回はキエフ 政権ほど酷くはなく、ロシアや親ロシア派の方が比較的正直である。 仮に、ロシア政府の方が酷いプロパガンダを行っているとしても、内戦は ウクライナで起きているので、第一次的な問題ではない。第一次的に重要 なのは、キエフ政権と親ロシア派である。 >クリミアでは、タタール系、ウクライナ系住民が、最大級の人権侵害を受けて >いる。 「タタール系、ウクライナ系住民が、最大級の人権侵害を受けている」のが 事実なら、クリミアの当局は少数派を保護すべきである。 しかし、この「最大級の人権侵害」とは具体的にはどのようなことか? ★クリミアについて言えば、国際法にも「緊急避難」という概念がある。 ロシア軍が素早く制圧したのは国際法上は違法だが、総合的には犠牲者を 出さないための「緊急避難」的処置であり、妥当だったのではないか? つまり、ロシアが素早く制圧しなければクリミア軍などが分裂ー内戦になった 可能性が高い。また、マイダンの治安部隊はクリミア出身者が多いという噂が あったので、100名殺されたという報復感情から、クリミアに右派セクター などが殺到し、現在の東部のようになったというプーチンは正しいのでは? ★ウクライナは、アフガンのようなモザイク国家である。クリミアの軍兵士の 90%がロシア軍に移ったが「国民国家」=「主権国家」ではありえない事態。 これはウクライナが「国民国家」ではないことの証明。だから、ウクライナに、 「国民国家」=「主権国家」を前提にした国際法は適用できない。柔軟な解釈 が必要である。 >「右派セクター」の急進性、攻撃性、流行も、ロシアのプロパガンダによる >まやかしだ。 実際に、東部の親ロシア派が設置した検問所で「右派セクター」が銃を乱射して 死傷者が出た事件や、「右派セクター」のバスで東部に乗り込んできた事件が 何度も起きた。今も、「右派セクター」や「スポポダ」のメンバーがウクライナ のロシア系企業を襲っている。 また、「右派セクター」や「スポポダ」のメンバーではなくとも、ウクライナ 民族の若い世代が「右派セクター」化して、ロシア民族のデモ隊を襲うビデオ が多数ある。 >事実、ロシア国内では、対ウクライナ政策で欧州右翼を多用している。 >国家主義的な社会ムードを支持する急進派たちだ。 「ロシア国内では、対ウクライナ政策で欧州右翼を多用している」とは意味が 不明。具体的には何を言っているのか? クリミア問題で欧州右翼が支持したことか?しかし、プーチン政権側が欧州の 右翼と連携・利用した証拠などないし、親ロシア派に参加している西欧の 義勇兵は、反ファシズムと公言している。 ★そもそも、元々親ロシア派は併合志向だった。プーチンは住民投票にも 反対したし、国境から軍を引き揚げ親ロシア派に圧力を掛けた。東部が独立 するとウクライナへの影響力が無くなり、西ウクライナがNATOに加盟 しかねないからで、両者は必ずしも一致していなかった。 今は、親ロシア派が国家連合的関係に妥協して、両者は概ね一致したが、細部 では、まだ違う点もあるだろう。 ★ソ連を解体した理由の一つは旧ソ連諸国が経済的にお荷物となり、経済的に 負担しきれなくなったから。基本的に旧ソ連諸国のロシア民族は、ロシア本国 政府と国民に見捨てられた民族。 プーチンは軍事的に重要で、100万人のロシア兵の血が染み込んだクリミア は別として、ロシア国民が東部の併合を望んではいないことを知っているし、 親ロシア派指導者も知っている。だから両指導者の考えは同一にはならない。 >ウクライナ大統領選で右翼勢力がわずか1.86%(チャグニボク1.16%、 >ヤロシュ0.7%)の得票数だったことで、こうした故意の嘘が打ち砕かれた。 ★余りにも単純な分析。軸が右に傾いているので極右は穏健右翼に、穏健右翼 は中道派と認識されるので、穏健右翼がウクライナの主流派である。 今のウクライナ国民は、マズゴミに煽られ誘導されて右傾化した戦前の日本と 同じである。 もちろん、ロシア民族にも様々な右派がいるし、プーチンの支持勢力の一部 でもあるが、200年以上、あるいはそれ以上前から続くスラブ民族と西欧 との確執が背景にあり、単純ではない。 そもそも右派だから悪いとも限らない。東北の大震災の時、いち早く支援物資 を届けた暴力団は、その限りでは大変良いことをした。 ★全ては現実の関係が決めるので、善悪は一瞬で反転=逆転する。 今回は、ロシア連邦などのスラブ系右翼派は、ウクライナでは少数民族化した ロシア民族を、多数派の暴力から助けるという正しい行いをしている。右派だ から悪いことばかりしているとは言えない。(プロパガンダの一環だとしても、 被災者を助ける米軍は正しい行いをしている) >ウクライナ新大統領、新政権は外国人差別、反ユダヤ主義、人種的 >不寛容を容認しない。2014年5月の「ウクライナ反差別法」の改正 >では、差別反対の国内法がさらに強化された。 改正されたのは良いこと。だが現実の社会は別。なぜ、地域党なる奇妙な 名前の政党があるのか、考えたことがあるのか? ★ウクライナの国境地帯には、ウクライナでもロシアでもない様々な文化集団 が住んでいて、ウクライナには10以上の集団から成る国。そのような集団は 差別されているから、地域党なる奇妙な政党があるのでは? >「右派セクター」等の政治勢力は対テロ作戦には関与していない。 事実は関与している。マイダンの「右派セクター」のテントが排除された時、 怒ったヤロシュは、前線から「右派セクター」部隊をキエフに戻す=「右派 セクター」部隊で政府を攻撃すると脅した。 「右派セクター」は、反ロシア・反EUの極右ですから、反ロシア・親EU派 の現政権とも、齟齬が生じているのでしょう。 親EUだからリベラルとか、リベラルなので親EUとは言えない。東欧では、 ロシアを恐れる余り、EU(NATO)の保護を求める心理が働き、ロシア からは自由になっても、EUやNATO(米国)の奴隷と化し、日本と同じ ように、東欧諸国はイラクやアフガンに出兵するという反動勢力化した。 >対テロ作戦はウクライナ内務省、国防省、その他関係省庁が実施している。 >国土防衛という国民の義務を果たさんとするウクライナの国民は、「右派 >セクター」代表者たちも含め、法律に基づき全員がウクライナ国防軍 >および地域防衛軍に参加する機会が与えられている。 ということは「右派セクター」の構成員も対テロ作戦に関与するということ。 税金で運営される公的機関は公平性が必要な機関。しかし、実際はロシア民族 浄化が目的の排外主義者にも合法的に武器を与えてしまった。ロシア民族が 離反するのは、当然なのである。 ロシア民族にとっては、軍に右派が入り込むのは、自分の死刑執行者を自費 (税金)で雇う関係になり、反ロシア民族派もいるような軍は信用できない のが当たり前。これも、ロシア民族が独立を志向するの大きな一つで、ロシア 民族が蜂起して自分たちを公平に扱う治安機関を造ろうとするのは当然である。 ロシア本国のロシア民族=ロシア国民も、ウクライナ民族と同じ傾向があるが、 内戦はウクライナで起きているので、どちらの民族がより正常か?というよう な問題ではない。 仮に、ロシア民族よりもウクライナ民族の方がより平和的で寛容的民族だと しても、東部のロシア民族を浄化して良いとは言えないから、ロシア連邦の ことは二次的問題。 >右派セクターを政党化することで彼らを「フィールドワーク(実際の行動)」 >から撤退させ、政治機構の枠組みに組み込ませるという効果がある。 ★「白人至上主義」を公言する政党はアジア人にとっても敵。国家が法で禁止 する前に、国民自身が解体すべき。ところが、ウクライナの政界では、多くの 政治家が「白人至上主義」的だとウクライナ人自身が証言している。 当初、前政権を倒した「右派セクター」も英雄と見なされたが傍若無人ぶりと、 ロシアに介入の口実を与えかねない挑発行為で、不人気となったのであり、 右派的思想性が批判されているのではない。今の所、西部が親EUであるのは 事実で、反EU派の「右派セクター」は、反EUという点でも不人気。 >ロシアメディアは「バンデラ主義者」の否定的な概念を多用している。バン >デラをファシストと同一視しているが、歴史的、論理的な根拠がない。 確かに、ウクライナ民族にとっては愛国者。しかし、独ソ戦が開始しドイツ軍 がウクライナを占領すると当初歓迎したのは事実で、そのナチスがロシア民族 を大量虐殺したのも事実。だから、バンデラをウクライナ国民統合のシンボル にするのは不可能。 ウクライナ民族が、バンデラを称賛すればするほど、ウクライナは分裂する。 ユーゴのチトーのような別の多民族の共存共栄を希求していた人物とその思想 で統合するしかない。 こうした点も考えずに、テロリスト呼ばわりしたので内戦が起きたのだが、 ロシアとの経済関係を途絶するEUへの統合路線そのものが、東部のロシア 民族だけでなく、西部のウクライナ民族も破綻させる可能性が高い。 ウクライナは、ロシアとEUの双方と経済関係を維持しながら、徐々に産業の 近代化を図るのが穏当な路線。 そのためには利益をEUの金融市場での運用に回してばかりいて、ウクライナ に再投資して設備を近代化しようとしない新興財閥=キエフ政権を打倒する しかないのである。 >「ロシア人の権利とロシア語話者」の保護という大義はクリミア併合と、 >ウクライナ東部不安定化でロシアが多用してきた。この手法は、基本的には >ドイツのナチス体制が使用した方法である。我々にこの結末は見えており、 >現実にいま、同じ過程を目にしている。 少数民族の権利と少数民族言語の保護は、普遍的理念=大義であり、誰が主張 しようが正しい。だから、ナチスも大義としたのだろう。ナチスと同一だから、 悪いというのは本末転倒。 かつて、旧ソ連と欧米が話し合いを行い、東欧諸国の運命を決めたのは理不尽 ではあるが、ロシアにとっては、西欧がゴルバチョフにした約束を守っていない という不信感がある。 >ロシアの外交政策は欧州の超国家主義、ネオナチ、右翼勢力を基礎にしている。 >ロシア政府は、情報操作などで彼らから必要なサポートを得ている。 ★ロシアが旧ソ連の復活を狙っているというのは欧米のプロパガンダで幻想。 ロシア民族がソ連を解体した理由の一つは、ロシアが旧ソ連諸国への経済的 支援を負担しきれなくなったから。 現在のロシアの狙いは、旧ソ連諸国に過大に経済的支援せずに、友好関係を 維持し、軍事的経済的関係を復活させることであり、旧ソ連のような経済的 支援を必要とする「支配ー被支配関係」の復活ではない。 ロシアだけが拡張主義で情報操作やNGOを利用しているのではない。日本も 含めて西欧もロシアと同じく、皆、陣取り合戦をしている。だから、どちらも 「軍事フェティシズム」に陥った「野蛮国」であり、より偽善的で狡猾なのは イスラエルのような最悪の侵略国家を支援してきた欧米。 ★だから、ロシアよりも欧米の方が悪質である。 過去30年で、一日1ドル以下の貧困人口を減らすことに成功した国は世界 でも、ほぼ中国(7億人)だけなのである。「衣食足りて礼節を知る」ので、 まずは、貧困人口を減らすことが最優先である。 自由も重要だが、民衆は生活の向上を求めているので、欧米の新自由主義より、 中国やロシアの<国家資本主義>の方が優れている。 新自由主義=資本の支配=が世界を支配している限り、平和な世界は実現 しない。ロシアやウクライナは、中国とアジアと連携すべきであり、日本に とっても、資本の支配を制限する<国家資本主義>が拡大する方が良い。 ●最後に・・・ <引用開始> なにをかしましく騒ぎたてるのか きみら 諸国の雄弁家たちよ? なにゆえ きみら 呪いのことばでロシヤをおびやかすのか? なにが きみらを憤激をさせたのか? リトワニヤの動乱か? やめにしてくれ。これは スラヴ民族同士のあらそい 内輪の 昔からの 運命にさだめられたあらそい きみらが解決できる問題ではない。 <引用終了> プーシキン、「ロシヤを中傷するものたちへ」 河出書房出版『プーシキン全集1』より、草鹿外吉訳 ★200年前から、ロシヤは西欧に「中傷」され続けてきたのであり、 今も中傷は続いている。 18さんさんもその一人では?
|