http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/915.html
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裁判もないまま無人機を飛ばして処刑(暗殺)を繰り返している(誤爆もあるし、5千人に近い子どもや女性などを巻き添えにしている)米国のオバマ大統領が、「イスラム国」によるジェームズ・フォーリー氏の処刑について、「全世界の良心に衝撃を与え、国際社会の怒りを呼び起こした」と声高に表明している姿は噴飯ものである。
オバマ大統領の非難声明に共感している“国際社会”も漫画でしかないが...
「ジャーナリストの斬首は演技だった疑い」という見方が出ているが、2年にもわたって拘束を受けていたはずのフォーリー氏の血色の良さや処刑執行者とされ横に立っている男のロンドンなまりでの“セリフまわし”のうまさを見聞きすれば、そのような疑いを持つのは当然である。
ジェームズ・フォーリー氏の処刑という話を聞いたとき、02年2月にパキスタンで処刑されたとされるWSJ記者ダニエル・パール氏のことを思い出した。首に巻いた鎖がゆるゆるなど舞台装置も雑なうえ、パール氏は、演技が下手(うつむいたとき笑っていた)だった。
欧米のジャーナリストで情報機関のエージェントになっているヒトは少なくない。
処刑映像は、イスラム過激派(潜在的にはイスラム教徒)は極悪非道で恐ろしい連中という意識を醸成し、軍事活動の拡大を正当化するための仕掛けだろうが、“一流”とされる世界のメディアまでが検証なしで処刑話を垂れ流しているから、そのような陳腐な工作でも成功してしまう。
8月13日に「豪の7歳、シリア兵の頭部掲げ笑み ツイッターに写真 父が「イスラム国」に参加 朝日新聞」( http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/711.html )という話が世界を震撼させたようだが、“子連れムスリム戦士”の映像は1箇所でまとめて撮られているようで、子どもに切り取った頭部を掲げさせて意気揚々としているオーストラリア人親子の映像もその一つのようだ。
というのも、26日夜にNHKBS1で放送された「国際報道2014」で流れた頭部を掲げる子どもとその父親の映像と、その翌日朝NHKBS1で放送された「ABCニュース」で流れた「イスラム国」に戦士として参加した米国黒人親子(AL−TRINIDADI From The USというキャプション付き)の映像の撮影場所がまったく同じだったからである。
むろん、その場所がシリアやイラクなど「イスラム国」が活動しているところと思われるところならことさら取り上げる必要はない。
豪州と米国から「イスラム国」に参加したとされる二つの家族の映像は、背景の広場や鉄柵の特徴から同じ場所で撮影されたと判断できる。
両方の家族が(もたれるように)背にしている鉄柵の上方先端は鏃のように尖っており、侵入者を防ぐように外側に曲げられている。そして、鉄柵の内側(向こう側)には、白い十字架のかたちをした造形物が縦二段で連なっている。(はじめはキリスト教の墓標かと思ったがそうではないようだ)
黒人家族のほうはカメラが寄った映像しかないので、広場そして鉄柵と十字架の造形物を除くと、周囲の風景がほとんど見えない。
子どもが切り取った頭部を掲げているということで衝撃を与えた豪州家族の映像は、鉄柵の向こうにある広場の先に石造りの古めかしい欧風建物(4〜5階建て相当)が映っている。広場にはそれほど高くないシュロの木が生えている。
近所に住んでいる人なら、間違いなく、あそこで撮影したとわかる場所である。
オーストラリアだとすれば、今は冬なのでダーウィンやケアンズなどの北部だろうし、米国なら、サンディエゴ、ロサンジェルス、フロリダといった雰囲気である。
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