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【モスクワ真野森作】ウクライナ東部で続く政府軍と親ロシア派武装勢力の戦闘を巡り、双方の指導部が18日、停戦条件に言及した。17日にベルリンで行われたウクライナ、露、仏、独の4カ国外相会合でロシアが「停戦の必要性」を強く主張したことを受けての動きとみられる。ただ、条件の隔たりは大きいうえ、ポロシェンコ政権内では東部の完全制圧を目指す声も強く、戦闘停止は現実的となっていない。
ウクライナのクリムキン外相は18日、停戦に不可欠な条件として(1)対露国境の実効性ある管理確立(2)全欧安保協力機構(OSCE)による監視活動の保障(3)人質解放での進展−−を挙げた。親露派に対するロシアからの軍事支援の流れを断ち切ることを重視している模様だ。
対する親露派組織「ドネツク人民共和国」の「首相」ザハルチェンコ氏は「道理にかなう提案があれば、交渉に応じる」と述べつつ、「我々を『国家』と認める必要がある」と強調した。
水面下では、双方の組織内で変動が起きている。親露派側では「首相」のボロダイ氏、「国防相」のストレルコフ氏ら、ロシア出身の強硬派指導者が相次いで辞職し、地元出身者と入れ替わった。ポロシェンコ政権でも、主戦派のパルビー前国家安全保障国防会議書記が同会議のメンバーから除外された。
カーネギー国際平和財団モスクワセンターのトレーニン所長は、親露派内部の変化について「将来の交渉へ向けて、より確実な布陣にしようとの(プーチン政権の)意図が示唆されている」と自身の論考で指摘。ロシアが送付した人道支援物資に関しては「国際社会の関心を戦闘から人道危機へと移す狙いがあり、ロシア国内での『行動』の要求にも応えるものだった」と分析した。
一方、ウクライナ安保会議の報道官は18日、東部ルガンスク近郊で避難民を乗せたバスなどの車列が、親露派武装集団の多連装ロケット砲の攻撃を受けたことを明らかにした。ロイター通信によると、報道官は19日、これまでに15人の遺体を収容したと説明した。
親露派集団の指導者は車列への砲撃を否定しているという。ルガンスクは親露派の拠点の一つで、戦闘の激化により避難民が続出している。
http://mainichi.jp/select/news/20140820k0000m030089000c.html
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ウクライナ政府の停戦条件は至極穏当なものだ。一方の親ロ派武装勢力の条件である「我々を『国家』と認める」ことという主張は、ウクライナ政府にとっては到底飲めない条件。停戦交渉が決裂したのもむべなるかなである。これではいつになっても停戦交渉で合意することはできない。それを認めることは親ロ派武装勢力のこれまでの主張を100%認めることになってしまう。
ウクライナ政府内で先日解任されたバルビー前国家安全保障国防会議書記は極右民族主義政党の指導者。
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