http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/787.html
Tweet |
拘束日本人に処刑懸念 過激派組織が「悲劇的結末」とツイート
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/152681/1
2014年8月19日 日刊ゲンダイ
内戦が続くシリア北部アレッポで日本人男性がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束された事件で、男性がすでに処刑された懸念が高まっている。
「イスラム国」のメンバーとみられる人物がツイッターに「米中央情報局(CIA)のために働く日本人スパイが拘束された。冒険好きな写真家のように振る舞っていたが、悲劇的な結末を迎えた」と処刑されたことを示唆する投稿を行ったからだ。また別のツイートでは「スパイの名前はユカワ・ハルナ。警備会社の責任者で、写真家ではない」と書き込まれている。
一方、動画投稿サイト、ユーチューブには17日までに、「ユカワ・ハルナ」を名乗る男性がイスラム国の兵士に拘束された様子や、額から血を流し、長い剣を突き付けられる姿を映した映像が掲載された。男性は「日本人だ。仕事で来た。写真家だ」などと主張。兵士から武器を所持していた理由を尋問され「死亡していた兵士から取った」と釈明している。
■「イスラム国」の残虐さはアルカイダ以上
拘束された男性はフェイスブックの写真などから、東京・江東区にある民間軍事会社「PMC」の代表を務める湯川遥菜さんとみられる。アレッポなどで、欧米と近い関係にある反政府武装組織「自由シリア軍」に同行していた。フェイスブックには、同軍の兵士と交流したり、戦闘服を着てアサルトライフルを持つ写真などが掲載されている。
湯川さんが代表を務めるPMCは「危険な地域への警護を行い、人命を守るという特別な事業を日本で初めて始めた」としていた。
シリアでは11年から内戦が激化、アサド政府と反体制派が戦闘状態にあるが、反体制派内でも「自由シリア軍」と「イスラム国」が昨年9月から戦闘状態にあった。
「イスラム国」は異教徒を敵視して殺害するなど、その残虐さは本家の国際テロ組織アルカイダ以上とされる。シリアとイラクをまたぐ地域で6月にイスラム国家樹立を宣言し、イラク軍から奪った兵器で戦闘力を高めており、米軍が空爆を加えている。シリア内戦に介入後は自爆攻撃を多用するほか、シリア軍兵士の首を切り落とすなど、過激な活動で存在感を誇示。今年6月には、「イスラム国」兵士による処刑映像がユーチューブで公開された。
◇
シリアでの邦人拘束事件について
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2014/08/post-9a59.html
2014.08.18 きっこのブログ
「シリア北部のアレッポで、日本人と見られる男性が武装グループに拘束された」という第一報が飛び込んできたのは、8月16日(土)の夜だった。情報源はイスラム系組織「イスラム国(前ISIS)」の関係者と思われる人物がYOU TUBEにアップした動画だ。その動画には「Japanese carrying a hand gun and a camera caught by IS fighters.」(銃とカメラを所持した日本人をイスラム国の戦闘員が捕えた)という説明文が添えられていた。何故だか、その動画は今日までに削除されてしまったので、日本人がコピーしたものを紹介する。
武装グループに捕えられた男性は、「私は日本人だ」「私の名前はハルナ・ユカワだ」と言っている。どうやら銃を所持していたようで、武装グループのメンバーは「なぜ銃を持っているのか?」と執拗に詰問している。でも、この男性は英語があまり得意ではないのか、それとも恐怖で萎縮しているからか、「私はフォトグラファーだ」と言ってみたり「私は医者だ」と言ってみたり、回答が支離滅裂だ。
武装グループのメンバーは、「なぜ医者がそんな服装をしているのか?」「なぜ銃を持っているのか?」と詰問し続け、男性は「銃は死んでいた兵士のものを拾った」と答えているけど、完全に疑われている。そして、この動画を情報源として、翌17日(日)の夜、日本のマスコミもポツポツと報じ始めた。まだ、ハッキリしたことが分からないため、「シリア北部のアレッポで、日本人と見られる男性が、イスラム武装勢力「イスラム国」とみられる武装グループに拘束された。男性は「ハルナ・ユカワ」と名乗っていて「フォトグラファー」だと言っている」という感じのボンヤリした報じ方だった。
‥‥そんなワケで、今日は「いかがお過ごしですか?」は割愛して先へ進むけど、この動画がアップされた数時間後、たぶん武装グループのメンバーの弟と思われる人物が、ハルナ・ユカワ氏と思われる人物の画像をツイッターに投稿した。
この画像には、「捕えた日本人の写真が兄から送られて来た。彼はアレッポで武装していたが、「フォトグラファー」だ「医者」だと主張しているそうだ」というコメントが添えられている。
で、今はネットで検索すればたいていのことは分かっちゃう時代だから、この男性が「医者」でも「フォトグラファー」でもなく、日本で民間軍事会社「PMC(Private Military Company)」 http://privatemilitary.jp/ の最高責任者をつとめている「湯川遥菜氏(42)」だということは、半日もしないうちに拡散し始めた。そして、日本人の中には「告げ口」が好きな人もいるようで、ある日本人が、このツイートに対して、わざわざ次のリプライをした。
「この日本人の男は民間軍事会社のCEOです。彼が銃火器を持っている写真がアップされています」と英語で書かれ、湯川氏のブログのURL http://ameblo.jp/private-military/ がリンクしてある。このブログを見れば、たとえ日本語が読めなくても、湯川氏が民間軍事会社のCEOとしてイラクやシリアへ行き、銃の試射までしていたことが分かる。「フォトグラファー」でも「医者」でもないことは一目瞭然だ。
そして、「イスラム国」の広報と思われるツイッターにも、「ハルナ・ユカワは民間軍事会社のCEOだ。フォトグラファーではない」というコメントが投稿され、湯川氏が銃を構えている画像や試射している動画などがアップされ始めた。「ハルナ・ユカワは米国のスパイだ」とも書かれている。そして、湯川氏が航空自衛隊の元幕僚長の田母神俊雄氏と握手している画像や、田母神氏の幕僚長時代の画像などが次々とアップされた。
湯川氏と田母神氏が笑顔で握手している画像に添えられたアラビア語をグーグル先生に自動翻訳してもらったら、「スパイと日本の空軍の元最高司令官」という意味だった。「イスラム国」にとっては、日本の自衛隊も「軍隊」という認識であり、それも、「憎き米国の傘下の軍隊」と見られているのだろう。
ちょうど10年前の2004年、イラクで日本人の青年が武装グループに拉致されて人質になった時、武装グループの要求は「イラクからの自衛隊の撤退」だった。そして、当時の小泉純一郎首相は「自衛隊は撤退させない!テロには屈しない!」と言い、日本人の人質を見殺しにした。あの時の武装グループが、その後、「ISIS」になり、現在の「イスラム国」になったのだ。
今回の事件を「イスラム国」の側からの視点で見てみると、自分たちが占拠しようとしている中東の紛争国に銃を持った日本人いて、捕えてみたら日本の民間軍事会社のCEOで、日本の軍の関係者とも懇意にしていた。これは間違いなく「米国のスパイ」だ‥‥ということになる。
‥‥そんなワケで、少し車線を変更して、湯川遥菜氏のブログを見てみると、これは「アメーバブログ」なので、お友達同士がお互いに登録し合う「アメンバー」というシステムがある。ミクシーの「マイミク」、ツイッターの「相互フォロー」みたいなものだけど、湯川氏の「アメンバー」 http://amember.ameba.jp/amemberListTake.do?oAid=yoshiko-kawashima には、「菅 義偉」「西田昌司」「田母神俊雄」などの名前が並んでいた。
どうやら田母神氏とは、そうとう懇意にしているようだ‥‥ってことで、湯川氏のことをいろいろと調べてみたら、今年の1月に「PMC」を設立するまでは、米国や英国から軍事物資を輸入して自衛隊に納入する仕事に携わっていたことが分かった。そして、この「PMC」のほうを調べてみたら、とても不思議なことが分かったのだ。「PMC」の公式HPに記載されている江東区の本社の住所、ここにビルはあるんだけど、このビルの中には「PMC」なんて会社は入ってないのだ。何でだろう?
それから、「PMC」の顧問を調べてみると、最高顧問をつとめているのが、元茨城県議で自民党の水戸支部事務局長をつとめていた木本信男氏(70)だった。現在は、二世議員で自民党県連所属の長男、水戸市議の木本信太郎氏(36)が後を継いでるんだけど、これまた不思議なことに、この木本信太郎氏の事務所の住所と、湯川氏が立ち上げた「アジア維新の会」のシリア支援募金の住所とが、まったくの同一なのだ。その上、シリア支援募金の担当者の名前が「きもと」になっている。これは不思議な偶然なのだろうか?
続いて、2人目の顧問だけど、これもまた自民党の関係者だった。外務省でスリランカ大使、ベネズエラ大使、特命全権大使などを歴任して、2009年の衆院選では自民党から比例区の東京ブロックに出馬した国安正昭氏(76)が、この「PMC」の顧問をつとめていた。国安氏は安倍晋三首相と同郷の山口県の出身で、田母神氏と一緒に「日本戦略研究フォーラム」の評議員をつとめている。
湯川氏のことを調べたら、他にも次々と自民党の関係者、外務省の関係者、防衛省の関係者の名前が出て来た。まあ、そのくらいのパイプがないと民間軍事会社なんか経営できないんだろうけど、カンジンの本社がどこにもない。どこにもないって言うか、少なくともHPに明記されている「本社所在地」には存在していない。それなのに、自民党の関係者たちが顧問をつとめている「自民党の丸抱えの民間軍事会社」のようだ。まるで、安倍政権が強引に推し進める「集団的自衛権」によって、近い将来、自衛隊が海外の紛争国へ派遣されることを見越して立ち上げたような会社だ。
‥‥そんなワケで、今回の事件は、あまりにも根が深いようなので、現時点では中間報告的なことしか書けなかったけど、あたしが最初に疑問に思ったのが、時事通信の報道だった。時事通信は、「イスラム国」の「Haruna Yukawa is CEO for Private Military Company.He is not photographer.」というツイッターのメッセージを「ハルナ・ユカワは警備会社の責任者だ。写真家ではない」と訳して報じたのだ。「Private Military Company」は中学生だって「民間軍事会社」って訳すだろう。「警備会社」じゃ意味がぜんぜん違ってくる。こんなにもアカラサマな誤訳、あたしは、今の日本で大きな権力を持った誰かからの指示じゃないかと思って、とりあえず、湯川氏のブログの「アメンバー」の一覧でも見直してみようかと思った今日この頃なのだ。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。