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【モスクワ真野森作、ブリュッセル斎藤義彦】ウクライナ政府軍と親ロシア派武装集団の戦闘が続くウクライナ東部へ向けて、ロシアは12日、食料や医薬品など人道支援物資をトラック280台でモスクワ近郊から送った。インタファクス通信によると、両国と全欧安保協力機構(OSCE)でつくる「連絡グループ」の11日の合意に基づく。欧米諸国からは、ロシアが人道支援名目で軍事介入する可能性を警戒する声が上がっており、緊張緩和には至っていない。
◇NATO「軍事作戦に偽装か」
連絡グループでウクライナ政府の代理人を務めるクチマ元大統領は12日、ロシアの物資輸送は赤十字国際委員会(ICRC)の下で実施され、OSCEの代表者も同行すると明かした。車列はウクライナ東部ハリコフ州を経由し13日にもルガンスク州に到着する予定。クチマ氏は「病人や子供への配給が何よりも重要。(親露派)戦闘員は受け取ってはならない」と述べた。
親露派の支配下にある40万人都市ルガンスクでは、水や食料の不足に加え、停電も起き、避難せずに残っている住民は厳しい生活を強いられている。もう一つの親露派の拠点ドネツクも同様の情勢だ。
ロシアによる支援の実施は、プーチン露大統領が11日、欧州連合(EU)のバローゾ欧州委員長との電話協議で伝えた。オバマ米大統領は同日、ウクライナ政府や国際機関の同意なしにロシアが「人道支援」を行った場合、「国際法違反として追加制裁の対象となる」と警告していた。
ウクライナ東部の戦況は政府軍側が優勢となっており、ドネツク、ルガンスクの両州にまたがる親露派支配地域を分断して、それぞれ包囲を狭めている。政府軍の「対テロ作戦」は最終段階を迎えている模様だ。
親露派組織「ドネツク人民共和国」の新しい「首相」に就任したザハルチェンコ氏は、いったん停戦を呼びかけたが反転攻勢に言及、大規模な市街戦に発展する可能性もある。
ウクライナ政府によると、ロシア軍はウクライナ国境付近に部隊を4万5000人規模で集積させているという。北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は11日、ロシアが直接、ウクライナに軍事介入する「可能性は高い」と述べた。また、「ロシアが人道支援を装い、部隊をウクライナでの違法な軍事作戦に使うかもしれない」との懸念も表明した。
ウクライナ政府によると、親露派武装集団との戦闘で5月からの政府軍の死者は568人にのぼる。国連の発表では、この春の親露派の官庁占拠から兵士、市民も含めた死者は1100人を超えた。
http://mainichi.jp/select/news/20140813k0000m030108000c.html
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