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諜報機関のリーク文書から、オバマ政権は、ブッシュ政権時代よりテロリスト追跡調査システムの拡大を行っていることが明らかになった。現在、アメリカ政府が、テロリスト容疑でリストアップしている要人物は、68万人存在していることがわかった。情報ソースとなっているのは、米法務機関、情報監視企業、外国政府の情報機関などで行われるスクリーニング作業により抽出される。
ただ、元FBI上級捜査官のデビッド·ゴメスは、「この監視システムは、拡大すると制御不能となる危険性が高い」と指摘する。例えば、スクリーニングには、飛行機の搭乗回数の多い人物という項目もある。頻繁に飛行機を利用するビジネスパーソンは数えきれないほど存在する。
ウオッチデータは、地域の警察や検察などの法執行機関、情報機関、民間スパイ調査企業などにも提供され、その後、政府機関のテロ対策センターで集約され、「SECRET」と「NOFORN「」に分類されデータベース化されている。
分類されたデータは、テロリスト・アイデンティティ・データマート環境(TIDE)と呼ばれ、政府の監視リスト下に置かれる。TIDEデータは、特殊部隊のコマンドから、極秘ユニット、さらにニューヨーク市警などの国内機関などと共有される。そのことを本人には一切知らされていない。もし誤ってTIDEデータにリストアップされると、国際的テロリストとして追跡対象となってしまうのだ。日本人も例外ではなくリストアップの可能性は高い。
今後アメリカ政府は、TIDEリストにさらに多くの人物を追加しようとしている。担当者は「毎日数百人がノミネートされている。わが国のテロ対策ために彼らをTIDEリストに加えることは重要である」と強調する。
現在、「selectees」として分類されているリストには、1200人のアメリカ人を含む16,000人が、テロリストとして登録されており、常時行動や、会話、連絡などすべての情報が盗聴・収集されている。特に、彼らが空港や国境に近づいた場合は、捜査員などにより特に注意されている。
2006年、CBSニュースは「ウォッチリスト」を入手し、ボリビアのモラレス大統領とレバノンの議会のヘッドを含む44,000名が、飛行禁止人物にリストアップされていることを報告した。しかし関係者からの非難を浴び、2009年後半には、4,000名程度に絞られたといわれている。
さらにオバマは、アメリカ市民にも疑惑の目を向けている。
政府が監視を強めている「テロリスト」が潜む危険度の高い場所は
1.ニューヨーク
2.ディアボーン(ミシガン州)
3.ヒューストン
4.サンディエゴ
5.シカゴ
の5つの都市だ。
2のディアボーンという都市は知らないと思うが、ミシガン州にある人口96,000人と他の都市にくらべて小さい都市だ。しかし政府は、この地の監視を強めている。40%がアラブ人やイスラムの子孫が住んでいるからだ。
さらに住民コミュニティが発達しており、アメリカ政府が行っているオバマケア、プロファイリング違法システム、人種差別などに対して、周辺のイスラム教徒、アラブやシーク教徒のコミュニティなど共闘しながらの、政府への抗議行動が活発だからだ。
オバマは、「アラビア半島がテロリストの監視下におかれることが、米国にとって最も懸念される」と主張を繰り返してきた。
石油油田などは、アラビア半島中心に産出されているからだ。
新たに国際テロリストとして識別された8211人は、以下のテロリスト集団のどれかに属していると考えられている。
パキスタン系のHaqqaniネットワーク(組織員12491人)、コロンビアベースのFARC(11275人)、ソマリアベースのアル·シャバブ(11547人)。
文書はまた、シリアでの戦争に関連する「テロリスト」として3,200人が指定されていたことを明らかにした。
その中でも715人は、ヨーロッパやカナダだけでなく、アメリカ人41人も含まれていた。
国立テロ対策センターのディレクターは、最近、1000人以上の欧米人とおよそ100人のアメリカ人を含むシリアの12,000以上の外国の協力者が存在すると主張した。この中にはアジア系や日本人も含まれているとの情報もある。
アメリカ政府はテロリストからの攻撃には、空港で彼らの入国を食い止めるよりほかに主要な手だてがありません。
そのため、密かに収集したテロリストの顔画像、指紋、スキャンに関する個人情報プロファイルなどのを分析を行います。
さらに、唾液や髪の毛から採取するDNA、シグネチャ、傷跡、マーク、および入れ墨、DNAを含む「非伝統的」バイオメトリックデータも保存されます。
アメリカ自由人権協会の国家安全保障プロジェクトのシャムシ氏は、
政府は、あなたに関する知識がなくても、あなたに知られずに、データベースからあなたの情報を簡単に入手できます。さらに世界中の光ファイバーケーブルの、少なくとも80パーセントはアメリカ経由です。これは偶然ではなく、アメリカ政府が、入ってくる通信情報を、全てを見ることを可能にしています。メタデータだけではなく、全ての音声や通信情報の、少なくとも80パーセントは、アメリカで録音され、保存されています。NSAは中心になり行っているのに「自分達は関与していない」とウソをついています。
さらに、市民のデータは、CIAと国家メディア搾取センター、軍や諜報操作で海外で押収された紙文書、電子メディア、ビデオテープ、オーディオテープ、電子機器などのあらゆるソースから分析しています。
2013年に、DTIとCIAはパキスタンを舞台に「認証実験」を行いました。DTIは、TIDEデータベースにあるのパキスタン人555名のリストをCIAを提供しました。その名前を入力後、CIAはパキスタンのパスポート部門に「これら555名の人物を調査しろ」と伝えました。それからほどなくしてテロリスト追跡監視システムを通じて、パキスタン人555名の正確な認識データが提供されました。
オバマ政府は、成功に満足して、テロリスト追跡監視システムを拡大する計画だと発表している。
ソース
https://firstlook.org/theintercept/article/2014/08/05/watch-commander/
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