http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/662.html
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西側諸国がこれまで行ってきた対露経済制裁は、実効性がほとんどないものだった。
しかし、プーチン政権が先日発表した対抗措置としてのEU&米国向け経済制裁は、間違いなく実効性があり、制裁対象となった国々の特定業種のみならず国民経済全体にも少なからぬ影響を及ぼす。
制裁の内容は、野菜・果物・鶏肉・豚肉のEU加盟国と米国からの輸入を1年間禁止するというものである。
さらに、EU及び米国の航空会社のロシア領空通過を禁止する措置を手持ちカードとしてちらつかせている。
(ロシア発着を制限するわけではないので、米国系航空会社にはほとんど影響がなく、日本や中国といった主要アジア路線でロシア上空を通過しているEU系航空会社にアジア系航空会社との競争力条件で大きな影響が出る)
EUにとって、ロシアは果物と野菜を合わせた額でNo.1輸出先であり、米国にとって、ロシアはNo.2の鶏肉輸出先である。
「ウクライナ危機」と同様「経済制裁合戦」も合作なので、今回のロシア側の経済制裁発動を機に、経済制裁合戦の終息に向かうと予測する。
たぶん、相互乗り入れ禁止にまでエスカレートしかねないロシア上空通過禁止が発動される前に終息へと向かうはず。
※ 関連参照投稿
「対露「口先制裁」の実例:ロシアは高級公務員の外国銀行口座保有を禁止:なのに金融資産凍結が制裁のコアという喜劇」
http://www.asyura2.com/14/kokusai8/msg/302.html
「欧米の対ロシア制裁に抜け穴−最大手行は対象外:見せかけのインチキ制裁で米欧とも様々の工夫」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/581.html
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