http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/626.html
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まず、貴殿の「あっしら氏は議論で自分が反論できなくなると、決まってダンマリを決め込むようです」という認識をどうこういうつもりはありませんが、もうこれ以上貴殿とのやり取りを続けても意味がほとんどなくボロクソに言うしかないと判断した時点で、貴殿とのやり取りの場から身を引いています。
前回のやり取りも続けてもいいことはないと考え深追いはしませんでした。
ですから、
「悲劇の地図:マレーシア機残骸はいかに散らばったか 墜落現場と機体残骸の状況はBUK地対空ミサイルによる撃墜を示唆」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/599.html
のスレッドに口を挟むこともしませんでした。
「ダイナモさんへ:反論に失敗しています。もう少し冷静に考えることをお奨めします。」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/614.html
に対するダイナモさんのコメントは、所用があり、日付が今日になってから読みましたが、はっきり言ってバカバカしくこれ以上やり取りする意味はないと思ってしまうものでした。
なぜなら、貴殿は今回も「反論に失敗しています」から、前回と同じことを繰り返すハメになってしまうからです。(「前回の説明をもう一度しっかり読んでください」の一文で終わりにしたいということです)
わざとなのか、理解ができないためなのかわかりませんが、論点がずれているようなので、私の主張をもう一度整理して示します。
1)ウクライナ政府は、高度1万メートルで作戦活動ができるSu25は非保有と明言するべし
ロシア国防省が7月21日に会見でロシア国防軍防空レーダー情報を基にMH17便に高度1万メートルで近接するSu25の存在を指摘し、ウクライナ政府にその飛行目的が何だったのかを問うています。
貴殿が「Su-25の派生型機である最新型のSu-25Tは実用上昇限度が10,000mだが、ウクライナは保有していない」などあれこれ主張されることを否定はしませんが、ロシア政府に対するもっとも効果的な反論は、ウクライナ政府が、高度1万メートルで作戦活動ができるSu25は保有していないとはっきり言うことです。
ロシア国防省はわざわざSu25はMH17便の近くを高度1万メートルで飛行していたと説明しているのです。
ウクライナ軍が保有するSu25の性能について貴殿の主張が正しいのなら、世界に向けて実に簡単な方法でロシアのウソを暴くことができる絶好の機会を得ているのです。
ただし、私は、今のところ、MH17便が撃墜される時点で高度3万3千ft(1万58m)を飛行していたと信じているわけではありません。
フライトレコーダーの解析に委ねるしかありませんが、公表されている飛行高度よりも低く飛んでいた可能性もあると思っています。
※ 「そもそも、ロシア国防相はSu-25攻撃機を「戦闘機」と虚偽の発表」
貴殿は、私の「誰よりもウクライナ政府が、「ウクライナ軍が保有するSu25に高度1万メートルで作戦行動する能力がない」と反論すべき」という説明に、直接的には意味がないロシアの虚偽発表説を持ち出し、「そんな最も基礎的な事項から虚偽の発表をするロシアに、ウクライナが反論するのもバカバカしいのだろう」と、ご自身にとっては明白らしい“Su25に関するロシア虚偽発表”説を盾に、ウクライナ政府の気持ちを代弁しています。
ウクライナ政府や米国連邦政府と違い、MH17便撃墜主体を直接的には言及していないとしても、ロシア政府が、MH17便の撃墜にウクライナ軍Su25が関与している可能性を匂わせる説明を全世界に向けて発信したのですから、どんなにバカバカしいことだと思っても、ウクライナ政府は世界に向けてはっきり説明すべきではないのですか?この説明にたいした手間暇はかかりません。
貴殿は虚偽の発表と力説されていますが、Su25がどのような軍用機であるかは、日本を含め主要国の政府機関は十分に知っています。
MH17便が墜落した時刻については虚偽の発表をする可能性はありますが、Su25がどういう軍用機であるかということについて、貴殿のように虚偽の発表というのは言い過ぎだと思いますよ。
Su25を「戦闘機」とするのは虚偽だというのなら、貴殿の「BUK地対空ミサイル」という呼び方も虚偽になります。
BUKはあくまで地上配備の防空システムであり、BUKに搭載できる地対空ミサイルは特性が異なる3つの種類あり、それぞれのミサイルにはBUKとは違う別の名称が付けられています。
空対空ミサイルや30mm機関砲を装備しているSu25は、地上攻撃を主たる作戦任務とする「戦闘機」と言ってもかまわないと思いますよ。
(戦闘機・爆撃機・輸送機・偵察機・給油機といった大きな区分で言えば、Su25は戦闘機と言えるでしょう)
2)MH17便777の墜落過程映像の公表
「地面に激突する前の映像があるはずですから、撮影者(最低でも3人)を特定し、空中を落下しているMH17便777が映った映像を公表する必要があります」という私の考え方に対し、「「地面に激突する前の映像」と言っても、すでに墜落現場の機体残骸の散乱状況から、マレーシア機が空中分解したことは明白」と“ご自身の世界像”を盾に、そんな必要はないと奇妙な反論をしています。
撮影されているはずのMH17便の墜落中の状態が公表されれば、貴殿の主張である「マレーシア機が空中分解したことは明白」が“より”確実に証明される可能性もあるのですよ。
BUK搭載ミサイルは、破壊力を増すためにわざわざ標的を超える高さまで上昇し、推力と重力加速度で打撃力を増大させたうえで標的の“上方”で爆裂し、広い面積を占める翼や胴体に損傷を与えます。
このためMH17便777のように主翼内のタンクに67トンもの航空燃料を積んでいる航空機は、そのようなミサイル攻撃を受けると、空中で燃料に引火し爆発的炎上を起こします。
ですから、あの映像にように、地上激突後に爆発的炎上を起こすことはありません。あのような爆発的炎上は、燃料タンクに大量の航空燃料が残っていた証しです。
私は、BUK搭載ミサイルで攻撃されたのか攻撃されなかったかを判断する重要な情報がMH17便の墜落過程の映像にあると考えているので、その公開の必要性を主張しているのです。
貴殿は、憶測でしかないと私は思っていますが、“自分の見解は明々白々だからわざわざ「追加的証拠」を求める必要はない“という奇妙な主張をしているのです。
私はMH17便のものと称する墜落過程の航空機映像を見ましたが(距離もあり画像も不鮮明なのでMH17便そのものなのか真偽は不明)、その映像の航空機は、右側のエンジンは大きな損傷を受け大きく長い火を噴いていますが、空中分解とは言えない状態で墜落しているように見えます。
3)OSCE監視団メンバーの機体残骸に関する証言に対する受け止め
私の「なぜなら、Su25に搭載の空対空ミサイルR60は、近接信管方式ですから、標的(熱源のエンジン)の近くに到達したら爆発し、弾頭破片を一定範囲に激突させます」に対し、貴殿は、「R-60空対空ミサイルは熱線追尾方式だから、命中するとしたらエンジン後部。それだけなら弾頭が3Kgしかないから空中分解などしない。それに機体前部の操縦席の天井部分にあたる外板に細かい貫通孔があいていたことの説明がつかない」と説明しています。
私は、R60だけでなく、「R60+30mm機関砲」といった複数の攻撃手段が組み合わされて攻撃された可能性もあると説明しています。
私の「さらに、OSCE監視団メンバーの残骸に関する証言として、「大口径の砲弾に撃ち抜かれた痕がある機材の残骸」と「榴散弾のような、マシンガンで連射されたような穴」の二つがあります。このことはMH17便に対し異なる攻撃方法があった可能性を示唆しています」という説明に対し、貴殿は、「「大口径の砲弾に撃ち抜かれた痕がある」は、ミサイルの弾頭を包んでいる弾殻の破片によるものと考えられる」と応えています。
しかし、私は、スレッド本文で、OSCE監視団メンバーの「大口径の砲弾に撃ち抜かれた痕がある機材の残骸は見たが、ミサイルの破片は見なかった」という証言を書いていますから、“ミサイルの弾頭を包んでいる弾殻の破片によるもの”という貴殿の見解は、少々的外れの反論であることを指摘させていただきます。
“空中分解”説は今のところ貴殿の憶測でしかないのでともかく保留にさせていただき、“機体前部の操縦席の天井部分にあたる外板に細かい貫通孔があいていた”という残骸の状況についてですが、その貫通孔が何によってできたものかきちんと調べる必要があります。
私も、Su25装備のR60ミサイルの特性から、「「機体の一部に点在」という見解ですから、それが機体のどのあたりかは重要」と書いており、S60ミサイルの打撃がコックピット領域に及ぶとは考えていません。
ですから、コックピット領域の機体に「細かい貫通孔があいていた」のなら、機体以外の破片などを探し、その原因を調べる必要があると思っています。
今回も、このように説明してきたものの、詰まるところ、前回の繰り返しです。
ウクライナ政府はバカバカしいことには答えないだろうとか、空中分解は明白だから、それを裏付ける映像の公開は必要ないといった態度は、冒頭で書いたように、貴殿とのやり取りを続けても意味がほとんどなくボロクソに言うしかないと考える気持ちにさせるものです。
失礼ながら、貴殿は、一度持ってしまった“ご自身の世界像(見解)”に反するものや否定するものを排除する傾向があるようにお見受けします。
なお、参考までに、貴殿の「榴散弾のような貫通孔は、機体前部および上部の操縦席周りの外板に集中的に生じている。貫通孔の拡大写真から、機体前部の斜め上方で爆発が起こったことを示唆している」という見解については、機体前方コックピット領域の残骸に見られる貫通孔は、30mm機関砲の砲撃によってできたという見解があることを紹介させていただきます。
さらに、その見解を表明している人は、胴体中央部の損傷状況を基に、“Aircraft Was Not Hit by a Missile”(航空機はミサイル攻撃を受けていなかった)という見解も示しています。
(紹介する見解は、現在のところ、可能性としては認めていますが、事実として受け容れている(私の見解になっている)わけではありません)
そのような見解を公表した人(Peter Haisenko氏)は、ダイナモさんとは違い、文章の最後で、「But that this remains pure speculation.」(ただの推測でしかないが)と断りながら、「The shelling of the cockpit of air Malaysia MH 017, however, is definitely not speculation. 」(しかし、MH17便コックピットの砲撃は確かな推測)と推論に自信を示しています。
全文(英語)は後ろに示すURLで確認していただくとして、一部抜粋して紹介します。
「The cockpit shows traces of shelling! You can see the entry and exit holes. The edge of a portion of the holes is bent inwards. These are the smaller holes, round and clean, showing the entry points most likely that of a 30 millimeter caliber projectile. 」
(コクピットに砲撃の跡がある!貫通孔を確認できるはずだ。一部の孔の縁は内側に折れ曲がっている。小さめの丸くきれいな穴は30mm機関砲の弾痕のようだ。)
※ 写真は、すぐ後ろに示すURLの「Global Research」記事でご覧ください。小さな写真をクリックすると高精細の写真を見ることができます。
「Now just consider what happens when a series of anti-tank incendiary shells and splinter-explosive shells hit the cockpit. These are after all designed to destroy a modern tank. The anti-tank incendiary shells partially traversed the cockpit and exited on the other side in a slightly deformed shape.」
(対戦車焼夷砲弾や破片爆発型砲弾がコックピットに当たるとどうなるだろう。それらはつまるところ近代的戦車を破壊するために設計されている。対戦車焼夷砲弾は、部分的にコックピットを通り抜け、少し変形した形状で反対側に当たる)
※ 空中分解について
機体が墜落する途中の映像を見なければ、次の見解を評価することはできませんが、紹介する見解を書いた人は、残骸が広く散らばっていることについて、次のように説明しています。
詳しくは記事を参照してください。
「The largely intact fragments of the rear sections broke in mid air at the weaker points of construction most likely under extreme internal air pressure.」
(大部分が無傷だった機体後部の残骸は、極端な内部空気圧により構造的に弱いところが空中で壊れたことを示している可能性が高い)
「Global Research」
「Revelations of German Pilot: Shocking Analysis of the “Shooting Down” of Malaysian MH17. “Aircraft Was Not Hit by a Missile”」
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