http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/601.html
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根拠もなくハマスを非難、ガザを攻撃して1650名以上の市民を殺害したイスラエルはIS創設に関与
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201408020000/
2014.08.02 22:49:20 櫻井ジャーナル
72時間の停戦が宣言された段階でイスラエル軍に殺されたガザ市民は1650名以上に達したという。6月に西岸で3名のイスラエル人ティーンエイジャーが殺害された責任をハマスに押しつけてイスラエル軍はガザへ軍事侵攻、6カ所の国連が運営する学校も破壊された。3300名が避難していたジャバリアの学校では多くの子どもが犠牲になり、この状況を説明していたUNRWA(国連難民救済事業機関)の広報官は途中で泣き崩れている。
https://www.youtube.com/watch?v=cu3lYK6OmMI
さすがにイスラエルを批判する声は世界に広がり、欧米の支配層も無視できない状況。アメリカ政府も非難せざるをえなくなるが、その一方で相変わらず武器/兵器をイスラエルへ供給し続けている鉄面皮。
7月23日に国連人権理事会の緊急会合でイスラエル軍の攻撃を非難し、国際調査団の派遣を求める決議案を採択しているが、その際、反対した唯一の国がアメリカ。日本はEU諸国と同じように棄権している。反対するわけにはいかないが、アメリカとイスラエルが怖くて賛成はできなかったということだろう。
ところで、ハマスはティーンエイジャーの殺害を認めていない。認める声明を出しているのはIS(ISIL、ISIS、IEILとも表記される)に忠誠を誓っているグループ。
http://www.timesofisrael.com/jihadist-group-takes-credit-for-teens-kidnapping/
そのティーンネイジャーだけでなく、イスラエルの兵士や市民を殺害したとしている。少なくともハマスが実行したとする根拠はなく、単にイスラエルはガザへ軍事侵攻して住民を殺し、建造物を破壊したかったのだと考える人は少なくない。
現在、ISISを動かしているのはサウジアラビアのアブドゥル・ラーマン・アル・ファイサル王子だとされているが、長い間、アル・カイダ(スンニ派の傭兵)を指揮していたのはバンダル・ビン・スルタン、通称バンダル・ブッシュ。つまりジョージ・H・W・ブッシュやジョージ・W・ブッシュと「親戚付き合い」をしているということだ。
スルタンは駐米大使や総合情報庁長官を務めていたが、化学兵器の使用を口実にシリアへ軍事侵攻するというプロジェクトを失敗し、自身がアメリカやイスラエルとの関係が広く知られるようになるる。その後、「健康上の理由」で背後へ隠れたが、ほとぼりが冷めたと判断したのか、国王の顧問として復活したようだ。
2001年9月11日以降、アメリカ政府が「テロリスト」の象徴として使ってきた「アル・カイダ」は、ロビン・クック元英外相も指摘していたように、CIAに雇われて訓練を受けた数千人におよぶ「ムジャヒディン」のコンピュータ・ファイル、つまり傭兵の登録リストにすぎない。
http://www.theguardian.com/uk/2005/jul/08/july7.development
ISはいくつかのグループが集合して編成された武装集団だが、その源流は2004年に組織されたアル・カイダ系の団体。一般にAQIと呼ばれている。この集団を率いていたのがアブ・ムサブ・アル・ザルカウィ。2006年1月にAQIはいくつかのグループを吸収するのだが、その年の6月にアル・ザルカウィは殺されたと言われている。その直後にリーダーとして名前が出てくるのがアブ・バクル・アル・バグダディだ。
多くのイスラム教スンニ派の戦闘員と同じように、アル・ザルカウィはアメリカの軍や情報機関がアフガニスタンでソ連軍と戦わせるために組織した武装集団に所属していた。つまり、CIAに雇われて訓練を受けた「ムジャヒディン」のひとり。
バーレーンのガルフ・デイリー・ニューズ紙によると、NSAの内部告発者エドワード・スノーデンが持ち出した資料には、イギリス、アメリカ、そしてイスラエルの情報機関がISを創設、そのリーダーであるアル・バグダディはイスラエルの情報機関モサドの訓練を受けたという。現段階では真偽不明の情報だが、十分にありえる話だとは言える。
http://www.gulf-daily-news.com/NewsDetails.aspx?storyid=381153
トルコの司法当局や警察によると、ISはトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相が秘密裏に創設したのだというが、トルコはNATOの一員であり、アメリカやイスラエルの指揮下にあるので矛盾とは言えない。
少なくとも現在、ISの雇い主はサウジアラビア王室の一員であり、サウジアラビア王室はアメリカやイスラエルと緊密な関係にある。アメリカ、イスラエル、サウジアラビアはアフガン戦争時代から同盟関係にあり、調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュがニューヨーカー誌の2007年3月5日号で書いた記事によると、アメリカ、イスラエル、サウジアラビアはシリアとイランの2カ国とレバノンのヒズボラをターゲットにした秘密工作を開始したとしている。
http://www.newyorker.com/magazine/2007/03/05/the-redirection
言うまでもなく、アメリカとイギリスは緊密な関係にある。
イスラエルのガザへの攻撃でハマスが弱体化した場合、このISがガザに入ると警告する人がいるのだが、ハマスの創設にもイスラエルが関与していた。
かつて、パレスチナの解放闘争はヤシル・アラファト議長が率いるPLOが中心になっていた。このアラファトに対抗させるため、イスラエルが目をつけたのがムスリム同胞団のアーマド・ヤシンで、ガザにおける同胞団の責任者になる。1970年頃のことだ。
1973年に彼はシン・ベト(イスラエルの治安機関)の監視下、活動を始め、76年にはイスラム協会を設立している。1977年の選挙で軍事強硬派のリクードが勝利すると、イスラエル政府はイスラム協会を人道的団体として承認する。その一方でムスリム同胞団はサウジアラビアからの資金援助を受けて勢力を拡大、1987年にハマスを創設した。2004年にアラファトが死亡するとPLOは衰退、その2年後にハマスはパレスチナ議会の選挙で勝利している。
今、イスラエルはこのハマスを排除しようとしている。ガザをイスラエルが制圧するつもりなのか、あるいは傀儡のISにガザを支配させようとしているのかは不明だが、いずれにしろパレスチナ人にとって状況はさらに悪くなる。
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