http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/599.html
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まず本論に入る前に、基本的な事実を確認しておこう。
Su-25攻撃機の実用上昇限度は7,000mである。Su-25には多くの派生型があり、その中には実用上昇限度が10,0000mである最新型のSu-25Tがある。ウクライナ軍が保有しているのはSu-25であり、Su-25Tは保有していない。実用上昇限度は武装を何も付けていない状態での数値である。対空ミサイルなどの武装を行なうと低下する。実用上昇限度は30m上昇するのに1分かかる高度であり、これ以上の上昇は非現実的であるといえる。
ただし、非常に長い時間をかければ実用上昇限度よりも高い高度に達することは実用にならなくとも可能ではある。その場合、今度は酸素不足によりエンジン出力が低下し最大速度が低下する。Su-25の最大速度は950Km/h。実用上昇限度ほどの高高度ではこれほどの速度は出せない。Su-25が実用上昇限度以上の高度で10,0000m以上を約930Km/hで飛行していたB777に追いつくことは不可能。
ロシア国防相の発表によれば、マレーシア機とSu-25との距離は3〜5Kmだったとされる。マレーシア機がSu-25の30mm機関砲で撃墜されたとの主張があるが、30mm機関砲の飛行中の目標に対する有効射程は800m程度。まして3Km先の目標に命中させるなど不可能。
マレーシア機はSu-25のR-60空対空ミサイルで撃墜されたとの主張があるが、R-60は熱線追尾方式で弾頭が3Kgしかない。仮にB777のエンジンに命中させることができたとしても、エンジンが破壊されるだけでB777は残ったエンジンで飛行を続けられる。また機体残骸の散乱状況から、機体の各部分が広範囲に分散して墜落しており、R-60空対空ミサイルによる撃墜では機体残骸の散乱状況の説明がつかない。
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ウォール・ストリート・ジャーナルはウクライナの3つの村――グラボベ(Hrabove)、ロシプネ(Rozsypne)、ペトロパブリブカ(Petropavlivka)――に落ちたマレーシア航空17便の残骸のいくつかを分類し、地図上に示してみた。7月17日に墜落したボーイング777型機は地対空ミサイルに撃ち落とされたとみられている。
以下の記事中のコメントはダイナモによる
画像には米国の主張するミサイル発射地点が描かれているが、この裏付けとなるものは示されておらず、実際にこの地点からミサイルが発射されたのかは不明である。
コックピット外板のクローズアップ。たくさんの貫通孔が開いていることが分かる。これらの貫通孔はいずれも同じ角度で開いている。このことは機体前方斜め上方で爆発が起きたことを示している。
同じくコックピット外板のクローズアップ。表面にはすすのような物が斜め方向に付着しており、機体前方斜め上方のかなり間近で強力な爆発が生じたことを示している。このすすのような物は前のクローズアップでも確認することができる。
残骸は元の形状とは反対に反り返っている。これは上方での爆発により押し曲げられたものと考えられる。残骸には細かい貫通孔がたくさん開いている。このような貫通孔はSu-25の30mm機関砲による撃墜では説明できない。BUKの弾頭には細かい鉄片が詰められており、この鉄片が弾頭の炸裂により広範囲に飛び散ることによって目標を破壊する仕組みになっている。12)のコックピット外板の細かい貫通孔と同じく、これらの貫通孔がBUKによるものであることを示している。
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304180804580060720793820134?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesThird#1
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ここまで機体各部の墜落状況を見てきて読者は気がつかなかっただろうか。機体前部の残骸は、すべてB777の飛行ルートの延長上であるロシプネ、ペトロパブリブカ付近に墜落した。一方、残りの機体中央部と機体後部の残骸は、すべて飛行ルートから北東側に数キロそれたグラベボ付近に墜落している。このことは何を意味しているだろうか。機体前方斜め上方でBUKが爆発してから機体は次のように空中分解して行ったと推測される。
機体前部はほぼ瞬時に粉砕され胴体から脱落し、そのまま飛行ルートの延長上に位置するロシプネ、ペトロパブリブカ付近に落下した。残った機体は、主翼から後ろのみとなり、大きな機体は空気抵抗できりもみ状態になりながら長い時間をかけて落下していく。落下しながら機体各部に無理な力がかかり、機体各部が徐々に分解を始める。この間、風に流されて飛行ルートからそれ、最終的にグラベボ付近に落下した。
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