【エルサレム＝柳沢亨之、パリ＝三井美奈】イスラエル軍は２６日午前８時（日本時間午後２時）、地上侵攻を続けるパレスチナ自治区ガザで、人道目的の一時停戦に入った。

　停戦は１７日の地上侵攻開始以降初めてで、１２時間の実施予定。イスラム主義組織ハマスも２６日午後現在、停戦に応じている。一方、激しい戦闘は停戦直前まで続き、イスラエルによる８日の作戦開始以降、双方の死者は１０００人を超えた。

　ガザの住民によると、停戦開始直後から商店や銀行が一斉に営業を再開し、人々が物資や現金の入手に奔走。救急隊が、がれきの山と化した各地の建物から計８０人以上の遺体を収容した。イスラエルのメディアによると、同国軍は、ハマスの攻撃拠点とされるガザのトンネルの制圧作戦を続けており、停戦が期限の２６日夜８時まで順守されるかどうかは不透明だ。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20140726-OYT1T50129.html

財布に余裕のある方は是非。

「双方の死者１０００人超す」

マスコミのこういう書き方が非常にいやらしいネ。

　パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は２６日、１９日目を迎え、ＡＦＰ通信によるとガザのパレスチナ人の死者は１千人を超えた。両者は同日午前８時から１２時間の「一時休戦」に応じたが、停戦を巡っては依然として深い溝がある。

　イスラエルのネタニヤフ内閣は２５日の臨時閣議で、１週間の休戦の間に交渉を進める米国主導の停戦案を拒否すると決めた。境界封鎖の解除などハマス側の要求にも配慮した内容だったためとみられる。ハマス側も、要求が全て満たされない限り停戦には応じないとの立場を崩していない。

　イスラエル軍は２６日未明に「一時休戦」を発表。停戦を仲介する米国や国連の求めに応じた形だ。だが、休戦中もハマスがイスラエルへの侵入用に掘った地下トンネルの破壊作戦は継続すると宣言。避難警告を出したガザ北部・東部の住民に対して、休戦中も自宅へ戻らないよう通達した。ハマスが攻撃を再開した場合は直ちに報復するとしており、完全な戦闘停止ではない。

　米国などが停戦に向けた仲介努力を続けるが、イスラエルのヤアロン国防相は２５日に「ガザでの地上戦を間もなく拡大するだろう」と述べており、戦闘はさらに長期化の様相を見せる。

　ケリー米国務長官は２１日から、エジプト、イスラエル、パレスチナ自治区を行き来したが、停戦合意の文書案で「いくつかの用語についての調整がある」と言う。２６日にはパリを訪れ、英仏やハマスに影響力があるトルコやカタールの外相らと長期的な停戦に向けて協議。ＡＦＰ通信によると、ファビウス仏外相は「休戦の延長を求める」と述べ、一時休戦を２７日午前８時まで延ばすよう提案。同日にもイスラム教の断食月明けの祝祭期間に入るため、停戦の雰囲気を醸成する狙いがあるとみられる。

　ガザの保健省によると、２６日朝の休戦直前にもガザ南部ハンユニスで４階建ての民家が空爆され、未成年１１人を含む２０人が死亡。ガザでは同日、がれきの下から少なくとも１００人の遺体が見つかった。８日の戦闘開始からの負傷者は５７００人以上になった。イスラエル側の死者は兵士３７人と市民３人。（エルサレム＝山尾有紀恵）

http://www.asahi.com/articles/ASG7V5K4PG7VUHBI00Z.html?google_editors_picks=true

　【ドバイ＝久門武史】パレスチナ自治区ガザで衝突するイスラエルとイスラム原理主義組織「ハマス」は26日午前８時（日本時間同日午後２時）から、人道目的で12時間の休戦に入った。米仏などは同日、本格的な停戦を探るため多国間の外相級協議をパリで開き、12時間とされた休戦の延長を呼び掛けることで一致した。

　ガザからの報道によると休戦開始後、救助当局は戦闘の激しかった地域でがれきの下から多数の遺体を収容した。住民は生活物資の確保を急いだ。イスラエルはこの間もガザで、ハマスがイスラエル侵入用に掘った地下トンネルの破壊作戦を続けるとしている。

　国際社会は長期停戦を目指し動いている。フランスは26日、米英独伊に加え、ハマスに影響力を持つカタール、トルコを交えた外相協議をパリで開いた。欧州連合（ＥＵ）高官も加わった。ファビウス仏外相は協議後、記者団に「現在の戦闘停止を延長するよう要請する」と表明。「イスラエルとパレスチナ双方の要求に応える早期の停戦を望んでいる」と語った。

　ただ本格的な停戦案を巡っては、双方が受け入れられる条件の調整が難航しているもようだ。イスラエルは25日、ケリー米国務長官が示した１週間の停戦案を拒否した。ケリー氏は同日夜、エジプトのカイロで国連の潘基文事務総長と並んで記者会見し「いくつかの用語」で合意が得られていないと述べた。

　イスラエルのネタニヤフ首相は24日の記者会見で「我々の領土に至る地下トンネル網を破壊するまで行動し続ける」と強調した。ケリー氏が示した案は、ハマスの主張に近いとして受け入れなかったとの見方がある。

　これに対しハマスは、イスラエルなどがガザ境界の封鎖を解くことが停戦の前提条件だとの立場を崩していない。

　パリでの外相級協議に先立ち中東を歴訪したケリー氏は25日、来週初めに控えるイスラム教のラマダン（断食月）明けの祝祭に合わせた１週間の停戦を目指す考えを表明していた。この間に長期の停戦に向け話し合うシナリオを描いている。

　ＡＦＰ通信はイスラエル軍が26日朝の休戦入り直前にガザ南部を空爆し、子供11人を含む20人が死亡したと伝えた。ガザ当局者によると、イスラエルの軍事作戦が始まった８日以降の死者は980人を超え、負傷者は６千人以上になった。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM26H0K_W4A720C1FF8000/