http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/536.html
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記事のタイトルは、「パレスチナ人は「誤爆も歓迎」」というパレスチナ人の抵抗意志を“狂信”的なもののように匂わしてはいるが、内容は、絶望感のなかでも誇りを失わない人々の姿である。
ヘブロンは、今回のイスラエルによる大虐殺の“発端”となった「イスラエル人3少年誘拐殺害事件」が起きた場所のすぐそばでる。
さすがというか、イスラエル(シオニスト)の暴虐のなかで数十年間暮らしてきたパレスチナ人は、イスラエルのやり口を知っているようだ。
私が引っ掛かっていたのも、仮に、イスラエルの国家機関の犯行だとしても、ユダヤ人同胞しかも少年たちを殺すことまでやるのか?ということだった。
「誘拐されたイスラエル3少年の遺体発見、政府はハマス犯行と断定:治安当局は通報後6時間も放置:遺体発見場所は失踪場所の近く」
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/104.html
記事のなかに、
「「イスラエルの作り話」
今回の衝突のきっかけは、ヒッチハイク中だったイスラエルの少年3人が誘拐され、先月末にへブロン近郊の村で遺体となって発見された事件だ。だがアルナチェの父ファレスに言わせれば、この事件はイスラエルがパレスチナ人に対して仕掛けてきた罠の1つにすぎない。「誘拐などなかった」と、彼は言う。「あれはイスラエル政府のでっち上げだ」
事件は「イスラエル人がここに入り込み、ハマスとパレスチナ政府を破壊するための作り話だ」と、アルナチェも言う。彼は少年たちを捜索するイスラエル兵を目撃したが「休暇で遊びに来たみたいに見えた。スナックを手に歩き回つてた。事件はあいつらが作った映画の一部だってことは、みんな知ってる」。」
とある。
真相を知っているわけではないが、たとえ“崇高な”国策のためであっても、同胞の少年を一人でも殺すことには抵抗があるだろうから、“作り話”というのが事実に近いかもしれない。
とにかく、自由・人権・平和を標榜する西側諸国は、即時に停戦を実現させるとともに、今回の大虐殺の起源と言える「イスラエル3少年誘拐殺害」事件について、イスラエル政府からきちんとした証拠を提出させなければならない。
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『ニューズウィーク日本版』2014−7・29
P.35
「パレスチナ人は「誤爆も歓迎」
住民:西岸地区ヘブロンに住むパレスチナ人は誤爆で家が破壊されてもハマスのイスラ工ル攻撃を支持
アルサラム社は、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ヘブロンにあるフェニキアガラスの工房だ。建物の外では毎晩、乱闘が起きる。地元の若者が石や、時には火炎瓶を投げ、パトロール中のイスラエル兵が放水銃やゴム弾で応戦する。
壊れやすいガラス製品が並ぶ同社にとっては危険な状況だろう。だが工房を家族で経営するラムジ・アルナチェ(30)は肩をすくめて笑う。「別に構わない。いいんだよ」
近所の若者たちは、イスラエルの占領下でパレスチナ人みんなが感じている欲求不満を吐き出しているだけだ、と彼は言う。
今月13日にはパレスチナのガザから発射されたM75ミサイルが、ヘブロンのパレスチナ人の民家に着弾した。近郊のユダヤ人入植地を狙ったものだが、こうした誤爆は西岸地区では珍しくない。アルナチェはこの件についても無関心で、むしろ誇らしげだ。「あれはハマスが力を誇示しているんだ」。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスが、西岸地区で唯一支配しているのがへブロンだ。
ハマスとイスラエルの新たな戟いが始まった8日以来、ガザからイスラエルに向けて何百発ものロケット弾とミサイルが発射されている。
イスラエルでは爆発物が接近すると、着弾の少し前に早期警戒システムのサイレンが鳴り、住民に避難を促す。また防空システム「アイアンドーム」は、飛来するミサイルの約90%を空中で破壊する。
だがパレスチナ自治政府の支配地域には、洗練された防衛システムはない。「ヒユーンという音がして」と、アルナチェは腕で空中に大きく弧を描きながら言う。「ドカーン、だ」
13日の誤爆の被害者は、タヘル・タミーム(32)。爆発で居間の窓が吹き飛び、爆弾の破片が玄関を突き破って、家の中に散らばった。
この時、タミームは妻と3人の幼い子供と共に台所にいた。ラマダン(断食月)中の日没後に取る食事イフタールを準備中だった。怖かったかと聞くと、彼は「とんでもない。面白いと思ったね!」と答えた。
翌日、iPhoneで瓦礫の写真を撮ったという10代の少年は、「すごいよ。ハマスがこんなことをやったなんて。もう少し飛べば、ユダヤ人に命中したのに」と興奮して話す。
彼らの反応は特殊なものではない。ヘブロンの住民の多くが、パレスチナ自治区のベツレヘムやヘプロン、イスラエル入植地のエフラトなど西岸地区に着弾したハマスのミサイ
ル攻撃を称賛していた。ヘブロンでは、イスラエルに対する敵意が広がっている。タミームの家へ続く道路沿いの低い壁は、ハマス支持の落書きだらけだ。
「イスラエルの作り話」
今回の衝突のきっかけは、ヒッチハイク中だったイスラエルの少年3人が誘拐され、先月末にへブロン近郊の村で遺体となって発見された事件だ。だがアルナチェの父ファレスに言わせれば、この事件はイスラエルがパレスチナ人に対して仕掛けてきた罠の1つにすぎない。「誘拐などなかった」と、彼は言う。「あれはイスラエル政府のでっち上げだ」
事件は「イスラエル人がここに入り込み、ハマスとパレスチナ政府を破壊するための作り話だ」と、アルナチェも言う。彼は少年たちを捜索するイスラエル兵を目撃したが「休暇で遊びに来たみたいに見えた。スナックを手に歩き回つてた。事件はあいつらが作った映画の一部だってことは、みんな知ってる」。
3人の少年は存在しなかったと、アルナチェは言う。7月2日には、エルサレムに住む16歳のパレスチナ人少年が誘拐され殺害された。報復殺人と思われる。この被害者の親と共に3人のイスラエル人少年の親の写真もメディアには登場したが、彼はそれを見ていないと言う。
たとえ写真を見ても、「どうでもいいことだ。どうせ映画の一場面なんだから」と彼は言う。「でも本当に起きたとしたら、あってはならないことだ。われわれはみな同じ人間だろう?」
ノガ・ターノボルスキー」
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