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アメリカ政府は、画策したウクライナ“危機”で戦争を拡大しようとしている
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-b0d2.html
2014年7月25日 マスコミに載らない海外記事
Paul Craig Roberts
2014年7月24日
マレーシア航空機と、搭乗者の生命の破壊にロシアが関与していた証拠は無いというアメリカ諜報機関の結論にもかかわらず、アメリカ政府は危機を激化させ、戦争へと導いている。
22人のアメリカ上院議員が、第113回議会第二会期で“更なる対ウクライナ、ヨーロッパやユーラシアにおける他の主権国家や、他目的の為のロシア侵略を防ぐための”法案S.2277を提出した。https://beta.congress.gov/113/bills/s2277/BILLS-113s2277is.pdf 法案は、上院外交委員会に提出されている。
いかなるロシア侵略の、いかなる証拠より先に、既に22人の上院議員が、更なるロシアの侵略を防ぐため行列を作っていることに注目願いたい。
ロシアとの武力に訴える戦争なり、冷戦なり、戦争の枠組みを生み出す為のこの準備用プロパガンダ活動に伴って、NATO司令官のフィリップ・ブリードラブ大将は、ヨーロッパを、ロシアの侵略から守る為の電撃的なロシア対応を可能にするような、東ヨーロッパにおける膨大な軍事手段配備計画を発表した。
またしてもロシアの侵略だ。しつこく繰り返せば事実になる。
“ロシアの侵略”の存在は、想定されたものであって、実証されたものではない。ブリードラブ大将も、上院議員達も、ヨーロッパや、他国への攻撃という、ロシアの戦争計画に言及してはいない。ロシア政策方針書や、ロシア拡張主義イデオロギー、あるいはモスクワの、ロシア人は“例外的で、欠くべからざる国民”で、全世界に対して覇権を行使する権利あることを宣言する信念を宣言してはいないことを説明する文書への言及は皆無だ。ロシアが世界中の通信システムにスパイ目的で侵入した証拠は示されていない。プーチンが、オバマの、あるいはオバマの娘の個人用携帯電話会話を持っているという証拠も、ロシアがアメリカ大企業の秘密を、ロシア企業の為にダウンロードした証拠も無い。
ところが、NATO司令官達とアメリカ上院議員達は、ロシア国境における、NATOの電撃戦能力を生み出すことは焦眉の急と考えている。
上院法案2277は、三本で構成されている。“NATO同盟の再活性化”“ヨーロッパにおける、ロシアの更なる侵略の阻止”および“ロシアの侵略に対する、ウクライナと、他のヨーロッパとユーラシア諸国の強化。”この法案を書いたのは一体誰だとお思いになるだろう? ヒント: それは上院議員達でも、彼等のスタッフでもない。
第I部は、ヨーロッパとユーラシアでのロシア国境での、ABM(対弾道ミサイル) 基地建設の促進、ロシアの戦略的核抑止力を劣化させる為、ポーランドとバルト諸国に、更なる資金提供をし、グローバルな安全保障問題での、アメリカ-ドイツ協力の強化、つまり、ドイツ軍を、アメリカ帝国軍隊の一環として確実に取り込むこと等による、アメリカ軍の立場の強化と、NATO同盟の強化に関するものだ。
第II部は“ロシアのヨーロッパ侵略”に対して、経済制裁と、財政的、及び外交的な“ロシア民主主義と、市民運動団体”の支援と対決することに関するもの、つまりアメリカ政府が、ウクライナ国内で、資金提供したNGOを、選挙で選ばれた政権の打倒に利用したと同じやり方で、ロシアを不安定化するのに使えるNGO(非政府組織)に、何十億ドルも注ぎ込むことを意味する。20年間のロシア政府の不注意が、アメリカ政府が、人権団体等を装って、ロシア国内に第五列を組織するのを許してしまった。
第III部は、ウクライナ、ウクライナ、グルジアと、モルドバの軍事と諜報支援と、NATOへの取り込み、ヨーロッパとユーラシアのロシアへのエネルギー依存を無くす為のアメリカ天然ガス輸出の促進、クリミアが再度ロシアの一部だとして認めることを妨げ、放送(プロパガンダ)を、ロシア地域内へ拡大し、またもや“旧ソ連諸国における民主主義と市民運動団体の支援”ロシア連邦を転覆する為に金を使うことを意味する。
しかし、これを子細に見れば、宣戦布告そのものだ。しかも、こうした挑発的で、高価な動きが、何の証拠も無いロシアの侵略に反撃する為に必要なものだとして提示されているのだ。
単に軽率で、不必要で、危険であるばかりでなく、オーウェル以上に、オーウェル風な法案を一体どう表現すれば良いのだろう? 読者の皆様のご提案をお待ちしている。
現在存在しているウクライナは、人為的国境の、歴史とは無関係な国家なのだ。現在のウクライナは、かつては大きな組織だったものの一部と、ソ連指導部が、ウクライナ・ソビエト共和国に加えた旧ロシア諸州で構成されている。ソ連が崩壊し、ロシアがウクライナの独立を認めた際、アメリカの圧力の元で、ロシアは誤って、ウクライナが、旧ロシア領諸州も引き連れてゆくことを認めてしまったのだ。
昨年、アメリカ政府がキエフでクーデターを遂行した際、権力を掌握したロシア嫌いの連中が、東部と南部ウクライナロシア系国民を、言葉と行動で威嚇しはじめた。クリミアの住民は、ロシア編入に投票し、受け入れられた。この再編入は、欧米プロパガンダよって、大きく歪曲して伝えられている。他の旧ロシア領諸州が同じような投票をした際、ロシア政府は、欧米プロパガンダに叩頭して、彼等の要求に応えなかった。その代わり、ロシアのプーチン大統領は、キエフと、旧ロシア領諸州に、これらの諸州をウクライナ国内に留めるような合意を考え出すよう呼びかけたのだ。
キエフと、そのご主人のアメリカ政府はそれには耳を傾けなかった。その代わりに、キエフは、そうした諸州への軍事攻撃を開始し、マレーシア航空機が撃墜された時には、そうした諸州への爆撃攻撃を行っていた。
アメリカ政府とヨーロッパの家臣達は、終始ウクライナの状況の事実を歪めて伝え続けており、暴力行為に対する自分達の責任を否定しし、全てをロシアのせいにしている。 しかし、爆撃攻撃や、軍隊、戦車や、砲撃で、旧ロシア領諸州を攻撃しているのはロシアではないのだ。パレスチナの一般市民に対するイスラエルの現在の軍事攻撃でも、アメリカ政府や、ヨーロッパ各国政府や、欧米マスコミによる批判が起こらないのと全く同様、旧ロシア領諸州に対するキエフによる攻撃は報道されず、批判もされない。実際、キエフが、母国に再編入したいと思っている諸州の民間人地域を攻撃していることを知っているアメリカ人はほとんどいないようだ。
軍事的暴力行為の大元であるキエフにこそ経済制裁を課されるべきなのだ。ところが、キエフが、財政的、軍事的支援を受けており、経済制裁は、この状況に軍事的に関与していないロシアに課されているのだ。
旧ロシア領諸州に対する暴力行使が勃発した際、ロシア議会は、プーチンに軍事的に介入する権限を認めた。この権限を使う代わりに、プーチンは、議会に、議会が認めた彼の権限を撤回するよう要求した。プーチンは、問題を、道理にかなった挑発的でない方法で外交的に対処すること選んだのだ。
民主的に選出された政権に対するアメリカ政府のクーデターが生み出した不幸なウクライナで、違う政権を樹立するチャンスがたった数ヶ月先にありえたの状況で、非暴力的な解決策を推奨したことに対して、プーチンは、尊敬も、感謝も勝ち得ていない。
アメリカ政府が実施し、アメリカ政府がヨーロッパの傀儡諸国にも参加を強いている経済制裁は、誤った情報をキエフに送っている。欧米は、キエフに対して、元ロシア諸州との意見の違いを、交渉ではなく、武力で解決するというキエフの決意を承認し、奨励すると言っているのと同じだ。
これは、つまり戦争が継続するということで、それが明らかにアメリカ政府の意図なのだ。最新の報道によれば、現在反乱している旧ロシア領諸州の征服を支援する為、アメリカ軍顧問団が間もなく、ウクライナ入りするという。
欧米マスコミの売女的本性が、大多数のアメリカ国民と、ヨーロッパ諸国民が、アメリカ政府の反ロシア・プロパガンダに支配されたままの状態であることを保証する。
どこかの時点でロシア政府は“欧米パートナー”等いないという事実に直面せざるをえまい。ロシアにあるのは、ロシアを孤立化させ、ロシアを経済的、外交的に傷つけ、ロシアを軍事的に包囲し、アメリカが資金援助しているNGOを街頭に繰り出させて、ロシアを不安定化させ、アメリカの傀儡をモスクワに据えつけるクーデターを起こせない場合には、ロシアを核兵器で攻撃するように組織された欧米の敵だけなのだ。
プーチンが力ではなく、外交と善意を信頼していることを尊敬する。プーチンのやり方の問題点は、アメリカ政府には善意などないのだから互恵主義など皆無だということだ。
アメリカ政府には下心があるのだ。ヨーロッパは虜囚諸国で構成されており、こうした国々にはアメリカ政府の下心から自由に離脱する能力がある指導者など存在しない。
私が間違っていることを願いたいが、プーチンは計算間違いをしたと私は思う。もしプーチンが、元ロシア諸州のロシア再編入要求を入れていれば、ウクライナの紛争は終わっていただろう。ウクライナの元ロシア領土諸州を取り戻す目的での、アメリカ政府によるいかなる侵略にも、ヨーロッパが参加することはなかったろうと確信している。アメリカ政府は、マレーシア航空機撃墜の責任はプーチンにあると主張しているが、アメリカ政府自体が薄々感じている意味で、アメリカ政府は正解だ。もしプーチンが、クリミアから始めて、旧ロシア諸州をロシアに再編入するという課題を完遂していれば、その間に、事故なり、ロシアを悪魔化して描き出す策謀なりで、旅客機が撃墜されるような戦争は起きていなかったろう。ウクライナには、ロシアに軍事的に対決する能力は無く、ロシア領土への再編入を受け入れる以外の代替案はなかったろう。
ヨーロッパは、果敢なロシアの決断を目の当たりにして、自らとアメリカ政府の挑発的狙いの間に大きな距離を置いていたに違いない。このヨーロッパの対応で、徐々に温度を上げることで ヨーロッパという蛙が鍋から飛び出さないようにしながら、次第に危機を激化させるというアメリカ政府の能力は排除されていただろう。
アメリカ政府と対処するにあたって、ヨーロッパは、賄賂や、脅しや強制の効能にすっかり慣れてしまった。虜囚国の国民は、外交の無力さに慣れてしまっているのだ。ヨーロッパ人は、外交は、弱者側が使う、弱いカードと見なしている。そしてもちろん、ヨーロッパ人全員金が欲しいし、それをアメリカ政府は思うまま印刷できるのだ。
ロシアと中国は、アメリカ政府との紛争では不利だ。ロシアも中国も、専制政治から登場した国だ。両国国民は、アメリカの冷戦プロパガンダに影響されてしまっている。両国には、アメリカには自由、民主主義、公正、市民的自由、経済的福祉があり、同じものを求めてやってくる他国からの友人を歓迎すると考える、教養ある人々がいる。
これは危険な幻想だ。アメリカ政府には下心があるのだ。アメリカ政府は、自国民を弾圧する為に、警察国家を導入しており、歴史が、アメリカ政府に対し、世界に覇権を行使する権利を与えたと、アメリカ政府は信じている。昨年、オバマ大統領は、アメリカは、世界がその指導力に依存する、例外的な国家であると心から信じていると、世界に宣言した。
言い換えれば、それ以外の全ての国々と国民は例外的ではない。そうした国々の意見は重要ではないのだ。そうした人々の熱望は、アメリカ政府指導部こそが最も良く実現するのだ。ロシア、中国、イランや、新たな国家ISILなど、アメリカの言うことを聞かない国々は、アメリカ政府によって、その歴史的目的に対する障害と見なされる。アメリカ政府の邪魔をする思想なり、国家なりは、ことごとく歴史的な目的の障害であり、制圧されるべきなのだ。
18世紀末と19世紀始め、ヨーロッパは、自由、平等、友愛を、ヨーロッパに押しつけるフランス革命の決意に直面した。現在のアメリカ政府の野望は、それより遥かに大きい。野望は、アメリカ政府覇権の全世界への押しつけなのだ。
ロシアと中国が服従しない限り、これは戦争を意味する。
Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでい る。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。
記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2014/07/24/washington-escalating-orchestrated-ukrainian-crisis-war-paul-craig-roberts/
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今日の大本営広報部、大政翼賛会広報、ニクソン・岸?繊維交渉のもつれを書いていた。内容はさておき、アメリカを怒らせた愚?を、TPPでも繰り返すのか、と読める、トンデモナイ売国記事。
許せない。TPPの恐ろしさをきちんと報道し、それでも属国は、永久植民地協定に参加するしか生きる道はないのだときちんと論説を書いてみろ!というしかない。永遠の特攻隊並のゴミ論説。連中は正気なのだろうか?
ストーカー以上に恐ろしい人々。
岩波新書『軍産複合体制』というのを読んだ記憶がある。40年以上昔。
宗主国も属国も全く変わっていない。 むしろ悪い意味で大幅進化した。
ドラキュラは人の血を吸っていきるという。 戦争は先進資本主義の血液。
宗主国やイスラエルや日本は、無辜の人々の血を吸っていきている。戦争なくして、体制・支配者は存続できない。庶民の利害と真っ向から対立する制度。
残念ながら、自民党や、公明党や、民主党や、異神や、やつらなどを支持する友人は一種の殺人鬼という結論に達するしかなさそう。というわけで、同級生飲み会、出席拒否を継続するしかない。本音を話しても通じる相手ではない。喧嘩になるだけ。原発推進や人殺しを喜ぶ連中と飲んでも寂しくなるばかり。家で寝ている方が精神にも懐にもずっとよい。人生そう長くはない。
幹事には戦争推進支持者とは酒が呑めないとメールで説明するのだが全く通じない。うらやましいくらい幸せな連中。
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