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アメリカ諜報機関: ロシアがやったという証拠は皆無
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2014年7月24日 マスコミに載らない海外記事
Paul Craig Roberts
2014年7月23日
何日間も、敵対的に、マレーシア旅客機墜落はロシアのせいだと主張し続けた後、ホワイト・ハウスは、アメリカの諜報機関幹部が、記者団に、ロシア政府が関与していた証拠は皆無だと語ることを許した。
明らかに、アメリカの衛星写真は、オバマ政権のウソを裏付けていないのだ。もしホワイト・ハウスが、ロシア加担の証拠を持っていれば、何日も前に鳴り物入りで公開していただろう。
ディック・チェイニーが命じた機関粛清後も、非合法活動部門と対照的に、CIAの分析部門が、品位ある分析官を維持していたことは我々にとって幸運なことだ。CIAが、ブッシュ政権の戦争の為のあらゆるウソに即座に同調しないことに激怒して、チェイニーが機関を粛清した。この組織の非合法活動部門は、また別の話だ。CIAのこの部門は、アメリカ法に違反して活動しているのだから、予算を与えずに、廃絶すべきだと考えている人は多い。
アメリカ政府が非合法活動を撤廃したり、ホワイト・ハウスが、ロシアにつきつけた、根拠のない言いがかりや当てこすりを、オバマ政権がロシア政府に謝罪したりするまでは油断してはならない。
アメリカの諜報機関幹部がこうして認めているにもかかわらず、プロパガンダ省は既に、この承認を損なうべく作業中だ。諜報機関の幹部自身、キエフ政権が、分離主義者を攻撃するようになった“諸条件を生み出した”のはロシアなので、ロシアは恐らく間接的に責任がある、と主張している。
言い換えれば、アメリカ国務省幹部ビクトリア・ヌーランドが監督したアメリカ政府によるクーデターは、民主的に選出されたウクライナ政権を打倒し、過激なロシア嫌い連中をキエフ政権にしつらえ、その連中が、ロシアとウクライナが同じ国の一部だった時代に、ソ連共産党指導者が、ウクライナに編入した元のロシア領内で、彼等に反対する人々を攻撃していても、この結果にはなんの責任もないというのだ。
アメリカ政府は無辜だ。ロシアが悪い。以上で話は終わり。
前日、オバマ政権の脳なし戦争屋の一人、マリー・ハーフ国務省広報担当官が、ロシア政府が関与を公式に否定したことについて質問した記者に、怒ってかみついた。彼女は詰問した。アメリカ政府が言うことは信頼ができても、ロシア政府が言うことは信頼できないということがわからないのですか!
マスコミのオーナーも、記者の編集長も、間違いなく命令と脅しを受けている。万一、記者が誰か本気で自分の仕事をしだがゆえに首になっても私は驚かない。
そういうことだ。アメリカは出版の自由の国だ。アメリカ・マスコミは、政府の為に自由にウソをつくことができるが、それ以外の自由は決して行使してはならないのだ。
アメリカ政府は、MH-17事件の公式的解明を決して認めることなどあるまい。今日(7月23日) BBC (イギリス洗脳会社の略語)はこう宣言した。“飛行機のブラック・ボックスがイギリスに到着したが、MH17墜落の証拠が意図的に改ざんされたという情報が得られたと、イギリス政府筋は述べた。”
ブラック・ボックスが改ざんされたというこの主張の後で、BBCは自ら矛盾する報道をしている。“捜査を率いているオランダの安全委員会は、MH17操縦室の音声記録装置(CVR)から‘有効なデータ’がダウンロードされ、‘更に分析される’予定だと述べた。委員会はsaid:‘CVRは損傷していたが、メモリー・モジュールは無事だった。更に、CVRが操作された証拠や兆候はみられなかった。’”と述べた。
BBCは、一体どうして、ブラック・ボックスが、同時にイギリスとオランダの手中にあるのか、あるいは、ブラック・ボックスは、国際民間航空機関(ICAO)に引き渡され、専門家による政治色の無い検証に使われるという保証の元で、分離主義者がブラック・ボックスを、マレーシアに引き渡したのに、一体なぜ、それがイギリスやオランダの手中に至ったかを説明していない。
ブラック・ボックスは一体どこにあるのだろう? もしマレーシアがイギリスに引き渡したのであれば、イギリス政府は、何であれ、アメリカ政府が要求するウソをつくだろう。もしアメリカ政府の傀儡イギリスが、実際にブラック・ボックスを持っているなら、我々は決して真実を知ることはできまい。買収されて、金をもらっているオランダ首相の、敵対的で、根拠のない対ロシア非難から判断して、オランダも、アメリカ政府の為にウソをつくと予想できそうだ。どうやら、アメリカ政府は、ICAOの手から“捜査”を奪い取り、捜査を自らの傀儡の手に引き渡すことに成功したもののようだ。
欧米のニュース報道を基にしてコラムを書く場合の問題は、ニュース報道の真実性が全くわからないことだ。
あらゆる点から見て、オバマ政権は“国際捜査”を、ロシア告発へと転換するつもりで、オランダも、捜査のこの堕落した利用方法に同調するように思われる。ワシントン・ポストの記事が明らかにしている様に、捜査において、キエフとアメリカ政府に責任があり得るといういかなる疑惑も入る余地を無くしてしまったのだ。http://www.washingtonpost.com/world/national-security/malaysia-flight-17-prosecution-faces-major-evidentiary-and-legal-obstacles/2014/07/22/a8c7ebe4-11db-11e4-98ee-daea85133bc9_story.html
品位もロシアに対する善意も欠けている腐敗した欧米を信頼し続けることで、分離主義者とロシア政府はまたもや誹謗されるよう自ら仕組んでしまったことになる。彼等に学習能力はないのだろうか?
私がこうして書いている間にも混迷は益々深まりつつある。“有力なウクライナ人反政府派指導者アレクサンドル・ホダコフスキーが、親ロシア派の分離主義者が、マレーシア航空MH17便撃墜に使用されたとアメリカ政府が主張しているタイプの対空ミサイルを保有しており、それはロシアから来た可能性があることを確認した”というロイター報道を画面で見ている。ロイターは、この分離主義者司令官(あるいは、ロイター報道は、後に、ホダコフスキーを“ドネツクの治安維持担当‘アルファ’対テロ部隊の元隊長”と表現したのだから恐らく元司令官)は、他の司令官達と、戦争のやり方を巡って論争していると述べている。
ホダコフスキーは、どの部隊がミサイルを保有していたのか、どこから発射されたのかは知らないことを明言している。正確、あるいは実際の情報は持っていないことを彼は明言している。彼の主張は、ウクライナ政府が、旅客機が飛行していた地域への空爆をしかけ、軍のジェット機を旅客機近くに飛ばせて、旅客機を軍用機のように見せかけて、分離主義者をはめて、ミサイルを発射させるようにしたというものだ。ロイターは“たとえそこにブークがあったとしても、そして、たとえブークが利用されたとしても、民間航空機が撃墜されるようにすべくあらゆる手をつくしたのはウクライナだ”というホダコフスキーの主張を引用している。
ホダコフスキーが他の司令官達と論争している様子や、彼の動機がわからないので、彼の主張の正当性を評価するのは困難だが、彼の話は、従来、説明されなかった決定、つまり一体なぜウクライナの航空管制が、マレーシア旅客機に戦闘地域上空を飛行させたのかを説明できる。
記事の煽情的部分の後、ロイターは、いささか逃げ腰になっているように見える。ロイターは、ホダコフスキーが、分離主義者の運動には様々な指導者がおり、“我々の協力は、いささか条件付きだ”と言うのを引用している。ホダコフスキーは、分離主義者が、使用可能なブーク・ミサイルを持っていたか否か、はっきりしなくなった。ロイターによれば、ホダコフスキーは“ウクライナ軍から捕獲したブークの一つとして使用可能なものはない”と言ったという。もしそのようなミサイルが存在したとすれば、ロシアが使用可能なミサイルを分離主義者に提供したことを意味しよう。
分離主義者の答えは説得力があると思う。もしこうしたミサイルwhy toキエフの馬鹿者どもがsend 飛行機 to爆撃するために、連中の爆撃が一体なぜこれほどうまくゆくのか? 分離主義者は、ソ連侵略時代に、アメリカがアフガニスタンに提供したような肩に担いで発射できる地対空ミサイルを持っている。こうしたミサイルは、低空を飛行する飛行機にしか使えないのだ。そうしたミサイルは高度一万メートルには届かない。
ロイターによれば、この記事は、一人の人物が報告したもので、二人目が書き 、三人目が編集したのだという。自らのジャーナリズムでの経験からして、これは、一体誰の記事かわからず、どう書き換えられたかわからず、その信憑性がどうかもわからない。
9 /11やジョン・F・ケネディ暗殺と同様、あいまい化が始まっていて、個人は、証拠を調べて、自らの意見を形成する以外の方法はないと結論して間違いなかろう。アメリカ合州国政府は決して本当のことを言うまいし、イギリス政府や売女マスコミは、アメリカ政府の為にウソを語り続けるのを決して止めるまい。
アメリカ政府の賄賂と脅しによって、アメリカ政府お好みのどんな話でも作り出すことが可能だ。腐敗の極みのホワイト・ハウスが、自らの諜報機関による反対に対し、国務長官を国連に派遣し、ホワイト・ハウスが存在しないことを知っていたイラクの大量破壊兵器に関するウソを世界に言わせたことを肝に銘じて頂きたい。その結果、ひたすらアメリカ政府のウソと、それによる中東における不安定の激化で、何百万人もの人々が殺害され、不具にされ、強制退去させられているのだ。
オバマ政権は、アサドが、シリア国民に対して、化学兵器を使用したというでっちあげ“証拠”を基に、ホワイト・ハウスが決めた“越えてはならない一線”を越えたとして、アメリカ軍によるシリア国民攻撃を正当化した。ロシア政府はでっちあげ証拠を暴露し、イギリス議会は、オバマ政権によるシリア攻撃に対するイギリスのいかなる参加も否決した。孤立化したオバマ政権は、戦犯というあからさまな役割をあえて演じることはできなかった。
このように妨害されて、オバマ政権は、シリア攻撃の為、過激派聖戦戦士以外の連中に、資金援助し、武器を与えた結果、過激なISILが、イラクとシリアの一部にカリフ管区を切り開こうという過程にある。
ジョージ・W・ブッシュ政権も、オバマ政権も“イランの核兵器”について白々しいウソをつき続けていることを肝に銘じて頂きたい。
あり得る唯一の結論は、絶えずウソをつき続けている政府は信用できないということだ。
腐敗したクリントン政権以来、アメリカのジャーナリストは、アメリカ政府の為にウソをつくよう、上司に強制されている。マリー・ハーフとの対決で、一部のジャーナリストが多少の勇気をふるったこと見いだしたのは明るい兆しだ。この勇気が根ざして、成長することを祈ろう。
クリントン政権、ジョージ・W・ブッシュ政権、そしてオバマ政権の政策を決めてきたネオコンがもたらした損害から、アメリカ合州国が立ち直れると私は思わないが、21世紀のアメリカ政府を特徴づける膨大なウソと欺瞞に対する反対の兆しを見たら、我々は、常に、ウソに対決する人々に声援を送り、支援すべきだ。
我々の将来、そして世界の将来は、それにかかっている。
Paul Craig Robertsは、元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えていた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでい る。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOSTが購入可能。
記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2014/07/23/us-intelligence-evidence-russia-paul-craig-roberts/
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イスラエルの暴虐は正しく、ハマス絶滅が必要と、元外交官評論家氏は説いているという。イスラエル代理人の意見として当然だろうが、ただの暴言にすぎまい。
中国不潔食肉加工工場で、アプトン・シンクレアの『ジャングル』を思いだした、という記事を大本営広報部で読んだ。あまりに汚い描写に大統領がソーセージを投げ捨てた、とあった。
その工場、アメリカ資本というではないか?中国の不潔な慣行を嘲ったところ、宗主国自らの不潔な慣行を浮き彫りにしてしまったというお笑い。
アメリカ資本であればこそ、日本なりアメリカ系大手食品チェーンが堂々と輸入して、利用するわけだろう。
アプトン・シンクレア『ジャングル』、「不潔な食肉加工」が主題ではない。
『ジャングル』の主題は、野放図な資本主義による労働力搾取の告発だ。
典型的には非組織移民労働者の搾取。
それは、今も延々続いていることを書いた記事を訳したことがある。お時間があればお読みねがいたい。
2010年の『ジャングル』2010年8月28日
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/2010-fa63.html
TPPは、そういう世界を目指して導入される。
- 英文だが元ネタはこの記事?:他のいろいろな情報も勘案すると幕引きが近づいた雰囲気 あっしら 2014/7/24 19:29:31
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