http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/487.html
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ロシア政府(国防軍)が撃墜事件に関わるレーダー情報などを公表したが、人はどうしても見たいように見たり聞きたいように聞く傾向があるため、反露ないし反プーチン的な人たちはロシアの言い分をウソやゴマカシだと受け止めるので、結局のところ、米国などの主張とのあいだで水掛け論になるだろう。
加えて、見た目でどんなに罵り合いを演じていても、「ウクライナ危機」は米露欧合作の産物だから、
「親ロ派指導部、大半はロシア出身:親ロ派指導者が辞任:“誤射説”と“両成敗”で幕引きは「米露欧合作」の証拠」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/474.html
という幕引きシナリオになると思う。
タイトルのようなメディア状況は、日本に限ったことではなく、“西側”諸国はどこもそうである。日本のメディアは、“西側”諸国の一員という誇りを胸に必死に追随しているのだろう。
日本と米英仏のメディアは、親露武装勢力による誤射撃墜、ロシアがBUK供与で協力、墜落現場は親露武装勢力に荒らされているという共通の報道姿勢を見事なくらいに貫いている。
ロシアのメディアは、誰の仕業ということには触れず、淡々ときちんとした国際的調査が必要という報道に徹している。
中国のメディアは、まるでMH17便の撃墜事件なぞなかったかように、習主席の南米訪問や国内のニュースを報じている。
昨日夕方の日テレ「ニュースevery」は、ドネツク州のMH17便墜落現場で取材に当たっている記者(小島?)と東京のキャスターのあいだのやり取りがズレていて笑えた。
東京のキャスターが、親露武装勢力は、事故調査を妨害しているだけでなく、残骸や遺品を勝手に持ち去ったり、遺体を粗雑に扱っているという話を持ち出すと、墜落現場の記者は、「そうでもなく、OSCEの調査団は、最初の1日はともかく、今は墜落現場に自由に立ち入ることができており、残骸の保全や遺体の取り扱いもきちんとしていると説明した。マレーシアの調査団がキエフで足止めされ現場に入れないのは、親露武装勢力のせいではなく、政権の意向」と伝えた。
OSCE(欧州安全保障協力機構)監視団(現場には14名の調査団)は、どちらかと言う話ではなく、絶対的に“西側”寄りのメンバーで構成されている。
そのような“西側”寄りの公的組織がMH17便の墜落現場近くに常駐して現場の状況を調べているのに、“西側”のメディアはその活動ぶりや会見の内容をまったくといっていいほど報じていない。その代わりに、ニュース報道を見聞きしただけで墜落現場を見たこともないキエフの政権幹部やオバマ大統領をはじめ、ルッテ首相・キャメロン首相・アボット首相らの親露武装勢力に対する罵りを必死に拡散させている。
OSCE監視団については、撃墜事件が起きる前の先週初めから、ロシアから武器が運び込まれ兵員が入り込んでいるとするキエフ政権などのクレームに対応するため、ドネツク州などウクライナ東南部とロシアの国境地帯にOSCE監視団を配置する協議が行われたが実現しなかったという経緯がある。この提案を退けたのは、ロシアや親露武装勢力ではなく、英国である。
先週15日までにOSCE監視団が国境地帯の監視に入っていれば、「BUK」の出入りもチェックできた可能性がある。
最後に、“公平中立”の立場で言えば、“西側”諸国や“西側”メディアが武装勢力を責めているのはいかしい。“西側”からお前らが犯人だと言われ続けている親露武装勢力が、墜落現場に外部の人間が勝手に入ることやブラックボックスをキエフ政権を含む“西側”に引き渡すことを忌避しているのは当然である。
素性がはっきりした人が“おかしなもの”を持たずに墜落現場に入るようにしなければならないし、ブラックボックスというもっとも重要な証拠品は、ICAOに引き渡され、国際的調査員の立ち会い下で分析されなければならないと思う。
※ 関連参照投稿
「[MH17便墜落]撃墜なら非ロシア勢力:イラン−イラク戦争と同じようにこれを機にウクライナ内戦が終結に向かう可能性」
http://www.asyura2.com/14/kokusai9/msg/161.html
「MH17撃墜を“予め”知っていた陣営は米国寄りという確たる証拠:地対空ミサイルではなく空対空ミサイルで攻撃の可能性」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/437.html
「親ロ派指導部、大半はロシア出身:親ロ派指導者が辞任:“誤射説”と“両成敗”で幕引きは「米露欧合作」の証拠」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/474.html
「プーチン氏が墜落一報、オバマ氏と電話会談:撃墜から1時間55分後:これから展開するシナリオを相互に確認!?」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/449.html
「BUK強奪は駐英ウクライナ臨時大使が否定:高度6500mのAN26輸送機撃墜は親露派が否定:プーチン氏の態度はあやしい」
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/443.html
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