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露国防省が記者会見を開き、Su-25がMH17の近くを飛行、ブーク防空システムも現場に配備と説明
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201407210001/
2014.07.22 05:28:05 櫻井ジャーナル
ロシア国防省は7月21日に記者会見を開き、マレーシア航空17便の撃墜について情報を開示した。
キエフのボリスピリ国際空港の管制官がスペイン語で行っていたツイッターとされているもの、あるいは現地住民の証言で旅客機のそばを戦闘機が飛行していたと言われていたが、ロシア政府もこの事実を確認した。MH17と同じコースを同じ高度で近接航空支援機のSu-25が飛行していたと映像を交えて説明している。この戦闘機と旅客機との距離は3から5キロメートルだったという。
撃墜に使われたと言われているブーク防空システムをロシアから運び込み、撃墜後に戻したとキエフの治安当局は主張している。同じ政権のビタリー・ヤレマ検事総長は軍からの情報として反キエフ軍がこうしたミサイルを奪取したことはないと発表しているので、そう言わざるをえないのだが、それを裏付ける証拠をキエフ政権もアメリカ政府も提示していない。
それに対し、7月4日にAPはキエフ軍がスラビヤンスクからブークを移動させている様子を撮影した写真を配信している。キエフ軍が制圧作戦にブーク防空システムを持ち込んでいることは間違いない。撃墜の当日、3から4基のブーク防空システムをルガンスクから8キロメートルの地点にキエフ軍は配備していたとロシア国防省は写真付きで主張している。
(AP /Dmitry Lovetsky)
前回も書いたように、MH17が撃墜されるまでの10日間、NATO軍は黒海で軍事演習「ブリーズ2014」を実施、アメリカ海軍のイージス艦「ベラ・ガルフ」、AWACS(早期警戒管制機)の「E-3」、電子戦機の「EA-18G」がMH17の動きもモニター、航路を逸脱してミサイルに撃墜される様子を見ていたはず。見えていなければ、別の意味で大問題だ。
この撃墜が1983年の大韓航空007便の事件を似ているとしたうえで、ロシアを攻撃している「西側メディア」もあるようだ。1983年当時も「西側メディア」は事実関係が明確でない段階で大々的な「反ソ連キャンペーン」を展開、ソ連にダメージを与えたが、その後の調査でアメリカ政府が示した情報が正しくないことが判明、アメリカ軍の中枢が関係した計画的な領空侵犯だった可能性が高くなっている。この事件を持ち出すこと自体、好戦派は追い詰められていることを示している。過去の「成功体験」にすがったのだ。
実は、KAL007の前にも胡散臭い出来事が続いていた。例えば1982年10月にスウェーデン領海へ国籍不明の潜水艦が侵入、結局逃げられて正体は不明だったのだが、ソ連の潜水艦だというキャンペーンが展開された。その侵入事件はアメリカに批判的だったオルオフ・パルメが首相に就任する1週間前だったが、スウェーデンの対ソ連感情は劇的に悪化し、パルメの手足を縛ることになる。なお、パルメは1986年2月、射殺されている。
潜水艦騒動の直後、日本では1982年11月に中曽根康弘が首相に就任、翌年の1月にアメリカを訪問、ワシントン・ポスト紙のインタビューで日本を「巨大空母」と表現、さらに4海峡を封鎖してソ連の艦船を封じ込めると語り、ソ連を挑発した。
その発言から3カ月後、アメリカ海軍は千島列島エトロフ島の沖で大艦隊演習「フリーテックス83」を実施、3空母を中心とする機動部隊群が集結、艦載機がエトロフ島に仮想攻撃をしかけ、志発島の上空に侵入して対地攻撃訓練を繰り返したと言われている。この危険な出来事を日本のマスコミは無視、香港の英字週刊誌から嘲笑されている。
そして1983年11月、NATOは核攻撃のシミュレーションを含む軍事演習「エイブル・アーチャー83」を予定していた。ソ連は実際にNATOが全面核戦争を仕掛けてくるのではないかと疑い、応戦体制に入っている。
メディアには「優秀な人材」が揃っているようなので、KAL007を持ち出す意味もよく理解しているだろう。
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