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日本の次期主力戦闘機F35に赤信号  木村 正人
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/404.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 7 月 16 日 17:32:05: igsppGRN/E9PQ
 

ファーンバラ国際航空ショーへの参加が取り止めになったF35(米海軍HP)


日本の次期主力戦闘機F35に赤信号
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20140716-00037428/
2014年7月16日 10時0分 木村 正人 | 在英国際ジャーナリスト


2017年度から航空自衛隊三沢基地(青森県三沢市)に20機程度配備されるという最新鋭ステルス戦闘機F35に赤信号が灯っている。

F35は初めて大西洋を横断飛行、英南部ファーンバラで開かれている国際航空ショーに参加する予定だった。しかし、エンジンの出火トラブルから、米国防総省は15日、航空ショーへの参加を断念すると発表した。

6月23日、フロリダ州の空軍基地で離陸準備中にF35のエンジン付近から出火。米空軍と海軍は今月14日、3時間ごとのエンジン点検などを条件に飛行再開を許可したが、大西洋の横断飛行は不可能と判断した。

航空業界の一大イベント、ファーンバラ国際航空ショーは最新鋭のステルス機F35を世界に披露する絶好のチャンスだったが、逆に計画への疑念を膨らませる結果となった。日本は航空自衛隊の次期主力戦闘機としてF35を42機購入する予定。

朝日新聞は、F35を開発する米ロッキード・マーチン社など3社が米国防総省と協定を結んだ結果、19年までに1機当たりの製造費用を約1千万ドル下げ、8千万ドル(約80億円)以下にするとの同社の見解を伝えている。

16年度に日本に納入される最初の4機は1機102億円の契約だったので、今後は価格が下がりそうだという。しかし、果たして、そんなに楽観できるのか。

ワシントンに拠点を置くストラウス軍事改革プロジェクトのウィンスロウ・ウィーラー所長は12年4月、外交専門誌フォーリン・ポリシー(電子版)に「F35計画は米国防総省を食いつぶす」と題して寄稿している。

それによると、米国防総省のF35調達計画の推移は――。
2265億ドル 2866機(2001年)
3283億ドル
3794億ドル 2457機(11年)
3957億ドル(12年2月)

ウィーラー所長はF35、1機当たり1億6100万ドル(約163億7千万円)と算定する。

配備計画は――。
当初は2010年に戦闘可能になり、最初の配備は2012年の予定だった。しかし、「新しい目標は2019年」と議会で非公式に示唆されている。テストは20%しか終わっていない。

日本の防衛省が言うように、16年度に4機納入、17年度に20機程度を三沢基地に配備するというタイムスケジュールでことがうまく運ぶのだろうか。

問題はまだまだある。F35の運用・支援コストは推定1兆1千億ドル。調達コストを加えると約1兆5千億ドル(約152兆5千億円)になり、スペインの国内総生産(GDP)を上回る。

しかし、この見積もりも甘すぎるという。F35より作戦任務が単純なステルス戦闘機F22の運用・支援コストはF16の3倍。F35の運用・支援コストはF16より42%増で算定されているという。

短い距離で離陸し、垂直着陸と超音速飛行が可能、空中戦と対地攻撃能力を備えた多用途性のF35は構造上、多くの矛盾を抱えている。このため、エンジン出火などのトラブルが絶えないとウィーラー所長は指摘する。

しかも、ステルス性にも疑問符がつくと手厳しい。ウィーラー所長は完全な「反F35派」で、「他に安くて性能が良い戦闘機や攻撃機がある。F35計画はゴミ箱に捨てた方が良い」と切り捨てる。

ヘーゲル国防長官は兵器調達費を圧縮する一方で、F35などの案件を維持するとしているのだが、米国の国力の衰えはもはや隠しようがなくなっている。

(おわり)


 

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コメント
 
01. 2014年7月16日 21:54:29 : cQ79uxHmns
▼最新鋭ステルス戦闘機「F35」の宿命的欠陥[重くて動力不足の失敗作][曲がれず、上昇できず、動けない]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plusd/1405498221/
▼欠陥品を買わされる?、F35選定の本質は米による日本のFX潰しか!
http://d.hatena.ne.jp/NOFNOF/20111215/1323964832

02. 2014年7月16日 22:12:09 : mj33gOYMWk
国産戦闘機開発推進派としてはグッドニュースかも。

03. 2014年7月16日 23:27:01 : zmwTAVcudA
コラム:最新鋭ステルス戦闘機「F35」の宿命的欠陥
2014年 07月 16日 12:36 JST


[14日 ロイター] - 6月23日に米フロリダ州の空軍基地で出火事故を起こした最新鋭ステルス戦闘機「F35」。米国防総省は、エンジンの追加検査が完了するまで全機を飛行停止としたが、今回の事故は、数千機に上る米軍の戦闘機が確実には飛べなくなる事態さえ予感させるものだ。

公平のために記すと、米国防総省は戦闘機が事故や故障を起こした際、原因の究明と問題の解決のため、一時的な飛行停止はこれまでも通常運用として行ってきた。しかし、今回の事故には真に懸念すべき理由がある。F35が戦闘には不向きであることを示しかねない設計上の深刻な欠陥を映し出しているかもしれないからだ。

まず第一に、ロッキード・マーチン製のF35は単純に言って、あまり成功を収めているとは言えない。米国防総省は2007年以降、少なくとも13回はF35の一時飛行停止を余儀なくされた。その多くはプラット・アンド・ホイットニーが製造する「F135」エンジンが原因で、特に、エンジンのタービン翼が問題となってきた。一次飛行停止の期間は、長くても2─3週間程度だった。

オランダの航空宇宙専門家で、戦闘機情報サイトのJSFニュースの編集者であるヨハン・ベーダー氏は「エンジンの同じ個所で問題が繰り返されていることは、F135エンジンの深刻な設計上かつ構造上の問題を示しているかもしれない」と述べた。

プラット・アンド・ホイットニーは度重なる不具合に終止符を打とうと、F135エンジンの全面的な再設計をすでに行っている。しかし、エンジニアにできることは限りがある。F35の開発初期段階でエンジンの問題は議論を呼んだが、米国防総省は双発エンジンではなく単発エンジンを選んだ。単発を採用することでコスト低下には寄与するかもしれない。しかし、F35のケースでは、その決断は「自滅」だと言わざるを得ない。

なぜなら、F35は基本設計に空軍と海兵隊、海軍の要望を取り入れた結果、構造が複雑になっているからだ。航空機の設計では、複雑さは重量に直結する。F35の重量は燃料満載時は35トンと、単発戦闘機としては極めて重い。

対照的に、従来の「F15」戦闘機は重量40トンだが、エンジンは双発だ。F35は速度と操縦性を保つため、F135エンジンに戦闘機史上最大の推進力が求められる。


そうした推進力を実現すれば、エンジン部品には過度なストレスがかかるため、F35が高い頻度でエンジントラブルに見舞われるのも驚くには当たらない。そして、たとえ史上最大の推進力を生むエンジンを積んだとしても、F35は「鈍重」な戦闘機だ。ワシントンの非営利組織「政府監督プロジェクト」で軍改革について研究するウィンスロー·ウィーラー氏は、F35を「重くて動力不足の失敗作」と呼ぶ。

米軍と密接な関係があるシンクタンク「ランド研究所」のアナリスト2人は2008年、F35の戦闘能力を分析する目的で、コンピューターを使って中国との空中戦をシミュレーションした。結果は衝撃的な内容だった。

同仮想演習に関する報告書を執筆したジョン・スティリオン氏とハロルド・スコット・パーデュー氏は、「F35は二重の欠陥がある」と指摘し、「曲がれず、上昇できず、動けない」と警告していた。

とはいえ、F35は米軍史上で最も多く使われる戦闘機になるべく歩を進めている。F35は、空軍と海兵隊が使う現行戦闘機のほぼすべてを置き換え、海軍では「F/A18」戦闘機を補完する位置づけとなる。米国防総省は、向こう数十年でF35を約2400機導入する計画。その費用は総額4000億ドル(約40兆7000億円)だ。

好むと好まざるとにかかわらず、F35は米国の空軍力の未来を担う。他の選択肢も限られている。開発がスタートした1990年代以降、ロッキード・マーチンのエンジニアたちは設計に多くの時間を費やした。仮に新たな戦闘機にこれから取り掛かるとすれば、国防総省は10年以上は待たされることになるだろう。その間、他の国に戦闘機の設計で先を越されるかもしれない。ロシアと中国、日本はいずれも新型ステルス戦闘機の開発を進めている。

基本的な設計的欠陥は今後数十年にわたり、F35を苦しめる可能性がある。それはつまり、米国の国家安全保障が危機にさらされる可能性もあるということに他ならない。

<関連ニュース>

◎日本はF35を42機購入する予定。現在保有している旧型のF15戦闘機100機について新型機との交換を決定する際に、F35を追加発注する可能性がある。

◎オーストラリアと韓国は、F35の購入計画に変わりはないと表明。オーストラリアは58機、韓国は40機を購入する計画。

http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0FL07I20140716?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0


04. 2014年7月17日 00:18:57 : Fz9HdhePO6
TR-3Bを売れ。

05. 2014年7月17日 07:12:34 : rAZs4KvhOE
02氏と同じ気持ち。

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