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軍幹部を激励する習近平主席(新華社=共同)
【世界を斬る】中国の防空態勢は穴だらけ 南シナ海で軍事行動ためらう重大欠陥
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140716/dms1407161140002-n1.htm
2014.07.16 夕刊フジ
「中国の江蘇省、上海、浙江省から福建省までの長い海岸線は、重要な商業港湾施設や軍事施設が並んでいる。中国は防空識別圏を設けて、この地域に外国の航空機が接近するのを拒んでいる。だが、米空軍82偵察団がグアム島からRC135を中心とする電子偵察機を飛ばして、詳しく中国の防衛態勢を調査した結果、中国側のレーダー網やミサイル防衛網は穴だらけで、外からの攻撃を防ぐ力は全くないことが判明した。中国が尖閣諸島に攻撃を仕掛けられないのは、自国の防衛網が脆弱であることをよく知っているからだ」
米海軍に関わりの深いワシントンの軍事専門家は、名前を明かさないことを条件にこう述べた。
中国のレーダー網やミサイ防衛網が穴だらけで、外からの攻撃を探知できないとなれば、どうなるのか。中国が不法な攻撃を尖閣諸島や米軍にしかけた場合、米第7艦隊の艦載機だけでなく、自衛隊の航空機も、中国の防衛網の穴をくぐって中国領土に侵入し、レーダー基地やクルージングミサイル基地、空軍基地を数時間以内に壊滅させることができる。
中国は、電子戦闘指令機を使って空中防衛態勢をとる能力や、戦闘機を組織的に動かす能力に劣っているため、いったん地上のレーダー基地やミサイル基地が破壊されれば防衛体制は一挙に壊滅してしまう。その結果、中国が巨費をかけて作り上げた強力な大陸間弾道ミサイルシステムも動かなくなる。
もともと、中国の軍事力は米第7艦隊と比べると、比較にならないほど遅れている。また、近代化が進んでいる航空自衛隊の戦力にも及ばない。
米国の軍事専門家は「中国は、日本が尖閣から100キロにある与那国島に建設しようとしている長距離防空レーダーに脅威を感じている」と指摘している。
この新しい防空レーダーは、中国の奥地まで届き、秘密の軍事基地を照射する能力があるといわれている。米第7艦隊幹部も、この防空レーダー基地を通じて中国の新しいクルージングミサイルDF52Dの基地や活動について事前に情報を集めることができると期待している。
米軍は、グアム島を基地とする電子偵察態勢やB52による中国沿岸の有人目視監視態勢を強化している。米空軍と海軍の非公式の情報によると、中国の防空態勢には依然、大きな欠陥があり、中国軍は東シナ海どころか南シナ海でも軍事行動をとることはできないようだ。
冒頭で、米国のシンクタンクが「中国の防空態勢は穴だらけだ」と指摘したことについて触れたが、中国が尖閣諸島周辺だけでなく、南シナ海でもゴリ押しの不法行為を続けながら、海上保安部の艦艇だけを出動させ、軍事行動をとろうとしないのは大きな理由がある。軍事行動がエスカレートした場合、中国軍がまったく対応できないからだ。
■日高義樹(ひだか・よしき) 1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文科卒。59年NHKに入局し、ワシントン支局長、理事待遇アメリカ総局長を歴任。退職後、ハーバード大学客員教授・同大諮問委員を経て、現在はハドソン研究所首席研究員、全米商工会議所会長顧問。
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