01. 2014年7月16日 09:27:41
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http://japanese.joins.com/article/750/187750.html?servcode=A00§code=A00 「対話はするが、戦う時は戦うのがイスラエルの道」(1) 2014年07月15日14時56分 [? 中央SUNDAY/中央日報日本語版] comment32hatena0 写真拡大 エフライム・インバル氏(イスラエル・ベギン・サーダート戦略研究センター所長) イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区空襲が8日から始まり、5日間でパレスチナ側の死者は110人を超えた。イスラエル地上軍の投入は秒読み段階に入った。潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は緊急会議を招集し、双方に武力衝突の中断を促したが、事態は悪化の一途だ。イスラエルをめぐる中東地域の紛争は皮肉にもノーベル平和賞の受賞者を最も多く輩出してきたが、その解決ははるかに遠い。 1978年にイスラエル・エジプトを国交正常化に導いた功労でノーベル平和賞を共同受賞したメナヘム・ベギン・イスラエル首相とアンワル・サーダート・エジプト大統領の名前が入ったベギン・サーダート・センター(BESA)のエフライム・インバル所長に5日に会い、和解策について尋ねた。イスラエルの代表的な安保専門家のインバル所長は世宗研究所の招請で訪韓した。インバル氏はインタビューの席に、ユダヤ教信者の必需品であるキパ(帽子)をかぶって現れた。 −−ケリー米国務長官が今回の事態をめぐり「合理的な行動と自制力が必要だ」と述べたが。 「合理性の定義とは何か。どうせ主観的な概念ではないのか。双方に尋ねてみるべきだ。自ら合理的な方式で行動していると抗弁するだろう。合理性を強調するのは(米国をはじめとする)西側の典型的な接近方式だ。しかし当事者である我々は現実を考慮するしかない。現在の状況で合理性をあえて問うなら、それは葛藤の火を弱める方法を模索することだ」 −−火を消す方法は。 「断言するが、ない」 −−あまりにも悲観的では。 「イスラエル人でなく、社会科学者として話すことだ。イスラエルとパレスチナの葛藤の溝はとても深い。パレスチナの目標はイスラエルの滅亡だ。この問題をどうイスラエルとともに解決できるのか。こうした葛藤を合理的に短期間に解決できるだろうという希望はあまりにもロマンチックだ。今は葛藤の解決ではなく葛藤の管理が目標にならなければいけない。それがまさに“合理的”な現実だ。(パレスチナの武装政派)ハマスは死を崇拝する宗教集団と変わらない。彼らと戦わなければならないのが我々の現実だ」 −−被害を受けるのは子どもを含む民間人だ。 「今この瞬間にもイスラエルにはハマスのロケット砲が飛んできている。サイレンの音は我々の日常になった。戦争中にも繁栄することは可能だ。韓国もその良い例ではないだろうか。韓国戦争(朝鮮戦争)は終戦ではなく休戦で終わった。安保に対する不安を抱えて暮らしながらも、いや、むしろそのために我々は人生を無駄に過ごさない。そのような覚悟で一日一日を生きている。死の恐怖が我々を押さえつけることを許さない」 −−事態の解決は不可能か。 「不可能という言葉はあまりにも断定的だ。近いうちには葛藤を解決できないという程度にしておこう。今から解決のカギを探しにいけば、遠い未来には葛藤を解消できるだろう。そのカギを握っているのは当事者だ。国際社会の役割を云々するが、結局、解決はイスラエルとパレスチナの双方が直接始めてこそ可能だ。国際社会が善良な意図を持っているといっても、主人公である当事者が動かなければ効果がない」 −−1978年のイスラエル−エジプト平和協定はカーター米大統領の仲裁で締結されたが。 「当時、ベギン・イスラエル首相とサーダート・エジプト大統領が、米国のキャンプデービッドでカーター大統領の仲裁で会ったのは歴史的なことだ。しかしそれを可能にしたのは1年前の77年、サーダート大統領の(イスラエル)エルサレム電撃訪問だった。そしてこの訪問は、ベギン首相とサーダート大統領が主導した合同作品だ。もともと米国側では、2人がエルサレムではなく(スイス)ジュネーブで会うことを望んだという。しかし2人の指導者はさらに強力な合意のためにエルサレムを選び、この流れが翌年のキャンプデービッド交渉につながったのだ。重要なのは当事者の決断だった」 −−現中東情勢をどう見るか。 「サウジアラビアなどスンニー派アラブ系国家を中心にイスラエルを認める動きに注目している。米国を含む西側はイランのロハニ大統領に相当な期待をかけているが、我々が見るにロハニ大統領は羊の仮面をかぶった狼だ。西側は自分たちが見たいものだけを見る」 (中央SUNDAY第383号) 「対話はするが、戦う時は戦うのがイスラエルの道」(2) ◆戦犯ドイツは忘れないが実利外交を選択 インバル氏に会った5日は韓中首脳会談の翌日だった。中国の習近平国家主席の訪韓について、インバル氏は「華麗に見える成果に陶酔してはいけない」と指摘した。 −−韓日関係が冷え込んでいる時期に、習主席が北朝鮮より先に韓国を単独国賓訪問したが、北東アジア情勢をどう見るか。 「今の華やかさに目がくらみ、冷静な現実を見過ごしてはいけない。中国は厳格に北朝鮮の血盟だ。中国の援護なしに北朝鮮は生存できない。冷厳な現実で目の前の甘みに揺れず、冷徹な頭を持って機敏に動くことが外交の基本だ」 −−韓日関係ほど「冷徹」を前面に出しにくいのが韓国の現実だが。 「私が見るに、日本が最近見せたあらゆる動きは、中国の大国崛起による反応の流れの中で読み取らなければならない。もちろん韓国にとって日本は過去の歴史のために複雑な存在だ。しかし現実主義者であり実用主義を最高とする私としては、イスラエルの例を挙げたい。我々は第2次世界大戦中にドイツが600万人のユダヤ人に加えた迫害を絶対に忘れない。しかしドイツが世界秩序および国際経済に占める比率を直視し、外交関係を結んだ。それでも容赦が忘却を意味するわけではない。イスラエルの決定はイスラエルの話であり、韓国には韓国なりの特殊な状況がある。選択は結局、各自がすることであり、その責任も各自が負うものだ」 −−インバル氏の「韓国は核兵器の恐るべき威力をよく知らない国だ。北朝鮮の非核化のための戦略がないようだ」という発言が韓国メディアで紹介されたことがある。今でも同じ考えか。 「韓国が核保有国を隣に置きたくないとしながらも、その目標を達成できなかったという考えから出た言葉だと記憶している。韓国にとって北朝鮮は、イスラエルにとってハマスがそうであるように、非常に極端で敵対的な隣国だ。カナダは米国が核を保有しているからといって心配することはない。米国は責任ある国際社会の指導国家だからだ。しかし北朝鮮はどうだろうか。ならず者国家(rogue state)が核保有国にまでなった。私としては『幸運を祈る』としか言えない。北朝鮮はイスラエルにとっても脅威だ。シリア・イランと武器および核関連協力をしているからだ」 −−インバル氏が韓国の安保のトップならどうするか。 「私は多者間の努力で解決するとは信じない。これは南北が自ら主導的に解くべき問題だ。イスラエルはパレスチナ側と常に対話する準備ができている。しかし戦う時は戦う」 −−6カ国協議は必要でないということか。 「私は米国で勉強したことがあり、米国をよく知る。米国を含む西側の力に頼ることには反対する。西側は時にはあまりにも純粋だ。北朝鮮の問題は韓半島(朝鮮半島)の問題であり、他の人ではなく当事者が立ち上がって問題を解かなければいけない」 ◆エフライム・インバル=イスラエルのベギン・サーダート戦略研究センター所長。バル・イラン大学政治学科教授。米ジョンズ・ホプキンス大、ジョージ・ワシントン大訪問教授。ランド研究所、ハーバード大、MIT、コロンビア大、エール大、オックスフォード大などで講義。 (中央SUNDAY第383号) 「対話はするが、戦う時は戦うのがイスラエルの道」(1) 【今日の感想】この記事を読んで・・・ 興味深い (18件) 悲しい (1件) すっきり (28件) 腹立つ (2件) 役に立つ (4件) 今日のイチオシ記事 中国にAIIB本部誘致を要請…韓国の妙手 日本は60代でも次官…韓国は50代半ばで退職 小泉元総理ロングランの秘訣・・・朴大統領は見習え セヌリ党新党首・金武星「青瓦台に言うべきことは言う」photo 【コラム】航空機運航停止処分は国富の流出=韓国 関連記事 【コラム】韓日関係、このまま放置してはいけない 2014年07月02日 (水) 10時35分 【コラム】尹炳世の対日外交、このままではダメだ=韓国 2014年06月20日 (?) 10時20分 【社説】河野談話のき損で韓日関係破綻させるのか 2014年06月18日 (水) 10時03分 【コラム】「脱韓」する日本 2014年06月08日 (日) 13時18分 【社説】「河野談話」否定すれば韓日関係は破綻する 2014年02月22日 (土) 10時14分 |