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ウクライナ東部で続く親ロシア派武装集団と政府軍との戦闘を受け、隣国ロシアに避難する住民が増加している。ロシア当局によると、国内にいる主にロシア系のウクライナ難民は49万人に上る。特にウクライナのドネツク、ルガンスク両州と接するロストフ州は非常事態を導入して難民の受け入れに追われている。【ノボシャフチンスク(ロシア南部)で田中洋之】
「連日の空爆や砲撃に耐え切れず、逃げてきた。もう戻りたくない」。ルガンスク州東部スベルドロフスクに住んでいたアレクサンドル・ブルダンさん(30)は今月6日、家族4人で陸路ロシアに渡り、国境から約3キロ離れたノボシャフチンスクの難民キャンプに入った。勤め先の炭鉱は最近閉鎖された。「平穏な暮らしがしたい」と妻レーナさん(25)。4歳の長男、1歳8カ月の長女とともにシベリア西部チュメニの親戚を頼るつもりという。
このキャンプでは380人のウクライナ難民がテント生活を送る。うち90人が子供だ。ロストフ州には500人を収容できる同様のキャンプが計4カ所あり、ホテルや保養所なども難民に提供されている。ロストフ州当局によると、難民の流入はウクライナで政変が起きた2月に始まり、東部での戦闘激化とともに増加。ピーク時には1日1万4000人が流入し、現在は2万5000人(うち子供9000人)が州内に滞在しているという。
ロシアでは計26の州や共和国がウクライナからの難民を受け入れているという。ただ、両国間は普段から人の往来が多く、「実際の難民数は不透明」との指摘もある。
軍事機密の保護などを理由にウクライナ国境の取材を厳しく制限してきたロシア当局は9日、ノボシャフチンスクの難民キャンプを外国メディアに初めて公開した。ロシアとしては難民を「ウクライナ政府軍による親露派掃討作戦の犠牲者」と位置付け、自国に有利なプロパガンダとして利用する思惑があるとみられる。
しかし、戦闘の長期化に伴い、ウクライナ難民の大量流入はロシアの負担となりつつあるのも事実だ。ロストフ州での難民対策費用は3億2000万ルーブル(約9億6000万円)に達している。ゴルベフ州知事は会見で「秋・冬になると寒さで難民キャンプの生活は厳しくなる。難民の増大傾向は続いており、人道的惨事の瀬戸際にある」と懸念を示した。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140712dde018030045000c.html
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