06. 母系社会 2014年7月12日 19:11:07
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プーチンは、非常に複雑な立場にいる。まず、プーチンは、国内外のロシア民族主義者から「東部を支援しろ」 という圧力に晒されている。 しかし、その要求に、プーチンは簡単には応じられない。 なぜなら、ウクライナに介入し過ぎると、カザフやベラルーシなど、 旧ソ連諸国には、まだ、たくさんのロシア民族がいるので、それらの 諸国のロシアへの警戒心を高めてしまい、ロシアが推進しようとして いる旧ソ連諸国との関税同盟や、その先にある「ユーラシア連合」構想 が破綻してしまう可能性があるからである。 ロシアが軸となる「ユーラシア連合」構想が破綻すると、最悪の場合、 南部の旧ソ連の中央アジア諸国は、中国の影響下に入り、西部では ウクライナやベラルーシもロシアから離反して、ロシアは孤立しかね ない。 また、ウクライナに介入し過ぎると、ロシアとEUとの経済協力も 破綻し、ロシアはEUからの資本投資や、EU市場も失いかねない。 そして、そもそもウクライナはスペイン並みの人口がある。ウクライナ 民族としてのアイデンティティを覚醒してしまった現在、ロシア正規軍は ウクライナ正規軍を壊滅させるのは簡単だが、ゲリラ軍の抵抗まで抑え、 完全制圧することなど不可能である。 だから、ロシアが可能な手段は限られており、せいぜいが、東部地域で のウクライナ空軍の爆撃や重砲による住民被害を防止させる航空支援 までであろう。 今後、更に東部の住民の被害が多くなり、欧米のマスゴミが報道せざる を得なくなれば、イラクで米軍がクルド地域を飛行禁止区域にしたように、 また、リビアでも飛行禁止区域と空爆が承認されたように、人道的介入 としてのロシア正規軍による航空支援ぐらいはあり得るのではない だろうか。 (マスゴミの弱点は視聴者の信頼を維持し続けなければならないこと。 視聴者の信頼を失うと視聴者を騙せなくなるので、マスゴミは、一定の 真実も報道しなければならない) ★ただし、ウクライナ危機は民族問題が原因ではなく、新興財閥の跋扈= 政治家や公務員の汚職が問題である。 ウクライナ国民の多数派は、ロシアとの協力では新興財閥=政治家や 公務員の汚職問題の解決ができなかったので、EUに期待しているよう だが、新興財閥や汚職政治家や汚職公務員が権力を持ち続ける限り、 外国であるロシアもEUも、その新興財閥や汚職政治家や汚職 公務員と取引(協力)するしかない。 だから、この問題の解決を外国に期待する誤りであり、ウクライナの 国民自身の力で解決するしかない。 新興財閥を潰すために、ウクライナ東部の主要産業まで潰すのは、 どう考えても自滅行為である。 ★現在のウクライナには、ロシアのプーチン派や、中国共産党のような 強力な権力集団が存在しないが、そのような国が外国資本を大幅に導入する と、「国家資本主義」が実現できず、100%国内外の資本が支配する国 となり、国民は資本が操るマスゴミの情報操作により主権まで失う。
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