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イスラム過激派、支配体制着々と イラク第2の都市制圧1カ月  日経新聞
http://www.asyura2.com/14/warb13/msg/364.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 7 月 11 日 09:36:11: mY9T/8MdR98ug
 

 【ドバイ=久門武史】イスラム過激派がイラク第2の都市モスルを制圧して10日で1カ月。政府側の抗戦で首都に迫る当初の勢いはそがれ、戦線は膠着気味だ。この間に過激派は「イスラム国」樹立を宣言し、支配地域を固めようとしている。中央政府が機能不全に陥る中で、北部のクルド自治政府は「独立」を目指して動き出した。周辺国は介入・自衛に動くものの思惑は交錯。危機打開の道筋は見えない。

 「なんじらの国にはせ参じよ」。預言者の後継者カリフを自称するイスラム教スンニ派の「イスラム国」のバグダディ指導者は1日の音声声明で、世界のイスラム教徒に移住を呼び掛けた。医師や技術者といった職業を挙げ「義務」として国家建設に加わるよう要請。5日に公開された指導者本人とされる動画では「私が神に従う限り、私に従え」と忠誠を求めた。

 「イスラム国」は既に支配地域の一部でイスラム法を厳格に適用する統治を始めたとされる。半面、ガソリンや電力の供給不足が起きないようにし民心の掌握に腐心している。

 1万人程度と推計される戦闘員は、主に隣国シリアの内戦に加わるため周辺国などから流入。インターネット上の動画で戦闘員が話すアラビア語はモロッコ方言など様々で、欧州からも加わっているとされる。過激主義に共鳴する層や母国で困窮した若者を中心に「採用」しているようだ。

 情報発信は巧みだ。動画投稿サイトやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を操り、理念を世界に拡散。戦闘員を募る道具にしている。同時に残虐な処刑の様子もインターネット上に公開し、住民に恐怖心を植え付けて服従を迫っている。

 これまでの戦闘でモスルの中央銀行支店から4億ドル以上を強奪。支配下の油田から横流しする原油や密輸も資金源だ。湾岸産油国から慈善などの名目で集めた寄付も懐を潤しているとされる。こうした資金で武器を購入しているほか、敗走したイラク軍から米国製の車両や重火器などを奪い戦力を増している。

 もっとも、カリフを頂点とする「イスラム国」の一方的な宣言を組織的に支持する動きは今のところ乏しい。スンニ派に影響力を持つカラダウィ師は、カリフの称号は「完全なイスラム国家によってのみ与えられる」と述べ、イスラム法に照らし無効との見解を示している。

 国内の混乱を受け、クルド自治政府は「もはや我々の目標を隠しはしない」(バルザニ議長)と自立色を強め、独立の是非を問う住民投票を数カ月以内に実施する準備に入った。政府軍は首都北方で「イスラム国」と攻防を続けるが、掃討のメドは立たない。周辺国は独自に介入や自衛の動きを強めている。

 東隣のイランは同じシーア派のマリキ政権支援のため革命防衛隊の精鋭を投入。ロシア製のスホイ25攻撃機をイラク軍に提供したとの分析もある。西隣のシリアはアサド政権が国境地帯の「イスラム国」拠点を空爆。南隣のサウジアラビアはイラク国境に3万人の部隊を展開したと伝えられ、ヨルダンも国境で厳戒態勢を敷く。

 米国は軍事顧問団や武装無人機を送り、イラク軍への支援を始めた。ただ米軍が司令塔となった1991年の湾岸戦争と異なり、各国間で目に見える連携はない。それぞれの思惑で「イスラム国」を抑え込もうとし、互いの出方に神経をとがらせているのが実態だ。イランはイラクのシーア派勢力への影響力を強め、シリアのアサド政権は自らの延命を狙う。スンニ派のサウジはこれらを強く警戒している。

 「イスラム国」の支配地域をイラク軍単独で奪還できるかについては「おそらく彼らだけではできない」(デンプシー米統合参謀本部議長)との見方が強い。だがオバマ米政権は米軍の直接介入になお慎重だ。行き詰まりを突破する決定力を欠いたまま、イラクはシーア派、スンニ派、クルド人の3勢力の支配地域に分裂するとの懸念が強まっている。


http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0802X_Z00C14A7FF1000/  

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コメント
 
01. 2014年7月11日 14:19:35 : nJF6kGWndY

>イラクはシーア派、スンニ派、クルド人の3勢力の支配地域に分裂するとの懸念

元々、バース党が軍事力で抑え付けていただけだから

連邦制にしろ、民族国家にせよ、分裂する形で落ち着けば、そう悪くはない


いずれ落としどころを見つけるしかないだろうが

利権の取り合いにもなるし、

イラン、サウジ、シリア、トルコなど周辺国に加え、

欧米や中露、国連などからの援助や介入もある


それに若い無学の失業者が多いと、平和的解決のために妥協する必然性が低くなるから

今後、さらに数十年殺しあいが続いても全く不思議ではないな



02. 2014年7月11日 16:30:36 : 4fHyFDrbTU
>元々、バース党が軍事力で抑え付けていただけだから

笑止千万だなw
無知も甚だしい。
サダム・フセイン政権のイラクは軍事独裁国家ではない。
むしろサダムはクーデターを恐れ軍隊を冷遇した。
サダムの権力地盤は彼の出身地ティクリート出身の者たちが多いことからティクリーティといわれるが地縁血縁で結ばれる彼の権力基盤の顔ぶれはスンニ派だけが優遇されたとよく言われるのだが事実は異なり、ティクリート自体小さな村落でありスンニ派主体だが周囲の部族にはシーア派もおりそこからも地盤に登用された。
西側マスコミがよく言うサダムは力でシーア派を押さえていた情報はイラクの事情を省みず、宗派人口から多数派が少数派に押さえ込まれているのは有無を言わさぬ軍事力(治安警察力)に違いないという与太話に過ぎない。

支配政党バアス党はじつに巧妙にイラクを支配した。
軍事力ではなく情報管理と各部族(スン二派部族、シーア派部族、キリスト教系部族、クルド系部族)を巧みに党、官僚に登用し地域格差のあったイラク社会において各民族宗派の不満を上手く吸収した。
ここでも地縁血縁を利用し、外殻(体制を守る盾)は厳しい情報管理と秘密警察により反対勢力を監視し弾圧した。
ここにイラクをまとめる統治力学の回答のひとつがある。
イラクを分割するのは簡単だが、分割させたくなければ前近代的な部族社会を上手く使うと良いのだという答えが。
これはイラクの為政者がどの宗派でありどの部族であっても挿げ替え可能なものでもある。
マリキはそれをやらなかったし、アメリカはバアス党を追いやってしまったのでイラク解体の力学のほうが動いてしまったが、巷間言われる北部からのスンニ派の反抗の流れにはスンニ派だけでなく北中部のシーア派部族までを内包せしうる可能性がないわけではない。
ISISという不確定で怪しげな連中がけしかけているとレッテル貼りされることで、あの大波の反抗がそれのみで成しうるわけがないとの可能性排除に躍起となっている連中の多分の情報統制がしかれているのではないかと俺は思うが。

>それに若い無学の失業者が多いと、平和的解決のために妥協する必然性が低くなるから

無知を詰る日本の暇人無知の戯言w


03. 2014年7月11日 17:30:48 : nJF6kGWndY

>>02 イラクは軍事独裁国家ではない
 
見てきたようなというやつだなw

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E5%9C%B0%E5%9F%9F
1991年の湾岸戦争に際し、クルド人住民はサッダーム・フセイン大統領に反抗する決起を行い、米英軍がイラク北部に飛行禁止空域を設けて保護したので、事実上バグダードのバアス党政権の支配を離れた。この時代、自治区のクルド勢力は自治区独自の旗を有し、独自の通貨を発行した。しかし、イラク・クルド人勢力の二大主要政党であるクルド民主党とクルド愛国同盟の対立が激しく続き、1994年、1996年、1997年には数千人が死亡する大規模な戦闘が発生し、クルディスタン地域は2大政党支配地域に分裂した。
2003年のイラク戦争によりバアス党政権が崩壊すると、連合国側についたクルディスタン地域の独立やモースル、キルクークへの拡大の可能性が浮上したが、イラク国内のアラブ人や、国内に同じクルド人問題を抱える隣国トルコが強硬に反対しており、その将来は予断を許さない。地域に住む若いクルド人の間では、トルコやイランのクルド地域も含めて早期に独立すべきだというクルド民族主義(大クルディスタン)の気運が高まっているとされる。



04. 2014年7月11日 17:36:53 : nJF6kGWndY

無知な人間へのおまけ

後は自分で勉強しな

http://www.youtube.com/watch?v=Ksv-dUWBphQ
イラクのフセイン政権に抵抗するクルド人が拷問された悪名高きスレイマニヤ(Sula­imaniyah)の監獄が、今は博物館となって、当時の恐ろしい出来事を伝えている­。AFPは、博物館を訪れた元収容者カミランさんに同行した。 


05. 2014年7月11日 18:07:21 : nJF6kGWndY

バース党は、北朝鮮や中国などと同様、軍事力を背景に、当然、秘密警察による暴力の恐怖や、勢力分断による飴と鞭も、使って統治していたわけだが

結局、そういう力によって不満の声を抑圧する政治では、限界が来る

(それがフセインの冒険主義による自滅の主因の一つだったかもしれない)

そして地域集団への権限移譲が適正にできないのであれば、最終的には分裂することになる



06. 2014年7月11日 18:09:18 : 4fHyFDrbTU
無知はウィキペディアに頼るの典型的な例だなw
>>02で俺が書いた内容を把握できていないからこんなものを持ち出すんだろうがね。
反乱鎮圧で軍隊を出すことはどこの国でもやっている。


イラクの発展期にサダム・フセイン及びバアス党が関わっていたことは言うまでもなく、それは後発国に見られる開発独裁というものであるがそれだけでなく部族的社会でありイスラム風習社会でありながら女性の社会進出にもバグダッド大学がアラブ髄一といわれるまでに寛容な前近代と近代の折衷を上手く融合させたイラクナショナリズム(宗派民族の別を超えて国家主義もろとも抱え込む意味での)がうまくいっていた時期。
サダムのレームダック(とはいえ代わる者がいないから実働はバアス党が取り仕切っていた)は言わずもがな湾岸戦争からの10年、紹介されたウィキの記事はそのころのことだ。
バアス党は軍事で民衆を押さえていたのではない。反乱鎮圧、自国防衛に軍事力を使うのと反乱分子を監視排除する治安活動(秘密警察)は分けていたのである。
ところでインターネット検索はウィキペディアにだけ答えが隠されているわけではない。
暇が腐るほどあるようだから少しは頭で考えて検索するといいだろう。
無理かもしれないが。



07. 2014年7月11日 18:19:05 : 4fHyFDrbTU
>>04
クルド人問題なんかおまえに言われんでもよく知ってるがねw
むしろそういう事件ばかりを持ち出してイラクを類型的に論じようとイラクの国家維持のシステムが開発独裁に典型的な、紋切り型の情報がイラク問題に利用された嫌いがありすぎるので果たしてそれだけかと疑問に思うから国際問題に関心が出てくるという意味ではオマエみたいなのは前段階の類型的知ったか小僧に過ぎんw
せいぜい@コメゲットの暇つぶしで暮らすことだなw
無駄な連投ごくろーさん。

08. 2014年7月11日 20:29:20 : TbZy18kA1M
まったくのド素人だが、
中東を含め日本のメディアの発信する
情報が嘘っぱちだと確信した今となっては

>>02
>>07

の言ってることが真実に近いんじゃないかな。
悪の枢軸の軸は案外太かったとかさ(笑)


09. 2014年7月11日 21:35:33 : 7mcCfnspFc
話は変わるが、

アメリカは軍隊本体を送り込んで政権を作ってもこのザマなのに、軍事顧問団ごときでは何もできないだろう。

クルド人はイラクだけでなく、トルコ、イラン、シリアにも住んでいる。この民族が独立国家を作れば、最もクルド人の多いトルコには大変な影響が出る。トルコ軍のイラク侵入もありうる。


10. 2014年7月13日 19:13:36 : Glrc5vleBl
ソースがwikipediaばっかりというところがいかにも香ばしいですね。
ちゃんと当該分野を勉強・調査した人間ならそんなものに頼らない。

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