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ブラックウォーターはイラク住民17名を殺害する数週間前、米国務省の調査官を殺すと脅していた
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201407020001/
2014.07.03 04:48:51 櫻井ジャーナル
ウクライナの東部でキエフ政権による制圧作戦が再開された。「停戦」を利用して部隊を増強、戦闘態勢を整えたと言われ、本格的な民族浄化が始まると懸念する人も少なくない。経済破綻していることもあり、制圧部隊は兵站を「現地調達」、食糧だけでなく給料の代わりに略奪が許されているとも言われ、旧日本軍と似た状況のようだ。
この制圧作戦ではネオ・ナチを主体とする「親衛隊」やアメリカの傭兵会社「アカデミ(旧社名はブラックウォーター)」から送り込まれた戦闘員(民間特殊部隊員)が中心的な役割を果たしているとされている。1970年代の前半、議会で情報機関による秘密工作(テロ活動)が問題になったこともあり、80年代から情報機関や軍の「民営化」が進んだが、その流れの中で特殊部隊を民営化されたと言えるだろう。議会の目を逃れることがひとつの目的だ。
ウクライナの東部、ドニエプロペトロフスクの知事に任命されたイスラエル系オリガルヒ(一種の政商)のイホール・コロモイスキーは赴任先へ傭兵を引き連れて乗り込んでいるが、ドイツでの報道によると、「アカデミ」が派遣した戦闘員約400名がウクライナ東部の制圧作戦に参加している。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2576490/Are-Blackwater-active-Ukraine-Videos-spark-talk-U-S-mercenary-outfit-deployed-Donetsk.html
http://www.spiegel.de/politik/ausland/ukraine-krise-400-us-soeldner-von-academi-kaempfen-gegen-separatisten-a-968745.html
ブラックウォーターは1997年、アメリカ海軍の特殊部隊SEALの隊員だったエリック・プリンスとアル・クラークによって創設された傭兵会社。プリンスはキリスト教原理主義の信者で、姉が結婚した相手は「アムウェイ」の創設者。ブラックウォーターの幹部にはキリスト教原理主義の信者が多く、何人かは「マルタ騎士団」のメンバーだと吹聴している。
アメリカがイラクへ軍事侵攻すると、ブラックウォータも乗り込む。そして2004年、4名の隊員がファルージャで殺され、それを口実にしてアメリカ軍はファルージャを総攻撃して街を破壊、住民を虐殺した。劣化ウラン弾も使われ、放射線の障害も問題になっている。イラク人は4人がCIAのために働いていたと主張している。
そして2007年、ブラックウォーターの隊員はバグダッドで非武装の住民に向かっていきなり銃撃、17名を殺害、20名を負傷させている。2008年に銃撃した8名は起訴されているのだが、事件の数週間前、アメリカ国務省の調査官が傭兵の行動を調べていた。
それだけ傭兵の行動に問題があったということなのだろうが、ブラックウォーターの現地トップは主任調査官に対して殺すこともできると脅し、イラクで何をしても手出しできる人間はいないと言ったという。
http://www.nytimes.com/2014/06/30/us/before-shooting-in-iraq-warning-on-blackwater.html?_r=1
しかも、イラクのアメリカ大使館はブラックウォーター側につき、調査官は予定を切り上げて帰国することになった。ブラックウォーターは法律を超越した存在なのだという。
情報機関や軍の「民営化」が進む前、ベトナム戦争の際にはMACV(ベトナム軍事支援司令部)とCIAは共同で反米色の濃い地域の住民を皆殺しにする「フェニックス・プログラム」を展開、命令はCIAから出ていた。解放戦線を支援すると殺されるという恐怖心をベトナムの農民に植えつけ、村落共同体を破壊してアメリカの価値観を植えつける環境を整備しようと考えていたようだ。
このプログラムには殺人を担当するチームが存在、その中心にいたのはSEALなどの特殊部隊員。実働部隊としてPRU(地域偵察部隊)が組織され、そのメンバーとして殺人などの罪で投獄されていた囚人が集められた。1968年に「ミ・ライ(ソンミ村)事件」が起こる。
アメリカ軍部隊が農民を虐殺した事件で、アメリカ軍によるとミ・ライ地区だけで347名、ベトナム側の主張ではミ・ライ地区とミ・ケ地区を合わせて504名が殺された。犠牲者の大半は高齢者、女性、子どもだったというが、この事件もフェニックス・プログラムの一環だった。
1970年代に行われたウイリアム・コルビーCIA長官の議会証言によると、1968年8月から1971年5月までの間に2万0587名のベトナム市民が犠牲になったというが、別の推計では4万1000名近くが殺害されたとされている。
現在、イラクではISIS/ISIL/IEILが勢力を拡大、その過程で残虐な行為を自らが宣伝している。この武装勢力を操っているにはサウジアラビアのアブドゥル・ラーマン・アル・ファイサル王子だと言われているが、2012年にはヨルダン北部に設置された秘密基地でアメリカのCIAや特殊部隊が主要メンバーを訓練していたという。ベトナムでの虐殺作戦をイラクでは「外部委託」しているのだろう。ウクライナではネオ・ナチを使っている。作戦/手口に大きな変化はない。
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