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イラクでもスンニー派でさえISIL殲滅に立ち上がった
ISILのテロリストはサウジアラビア・アメリカ・イスラエルが支援(その2)
http://rockway.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/isil%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AF%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%B9
2014/06/27 ROCKWAY EXPRESS
◆6月27日
シリアではISILを支援し、イラクではISILの殲滅に手を貸すアメリカの中東政策は混乱している。が、イラク政府をなだめるためのジェスチャーと見れば納得がいくであろう。アメリカ・イスラエル・サウジアラビアのトリオはそれぞれの利害が一致するため共同でISILを支援している。
しかしこの矛盾した政策はいつか破綻する時がやってくるであろう。例えば、イランとイラク、それにシリアが軍事同盟を結び、越境しながらISILの全面的殲滅作戦を意図した時、アメリカはどうするのであろうか? すでにシリアの軍用機がイラク内のISILを空爆している、という報道もある。
「テロとの闘い」を進めてきたアメリカは、ISILの殲滅に、理論上は手を貸すことになるが、それができるであろうか?アメリカは無人機でパキスタンでタリバンを攻撃しているから、イランが無人機でISILを攻撃しても、文句は言えないだろう。
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●ISILのテロリストはサウジアラビア・アメリカ・イスラエルが支援(その2・最終章)
http://en.alalam.ir/news/1605160
【6月23日 ALALAM By: Gordon Duff】
軍事物資をトルコ経由で運ぶなど何重もの軍や警察の監視の中、また港湾は海軍の全面的監視があるので全く不可能なことだ。トルコを利用することは、民間と軍当局の全面的な共謀なしには不可能であり、今の状況ではそれはありえないことだ。
こういうこと全ては、サウジアラビアとイスラエルがアルカイダを支援しているという共謀の事実を隠すためだけでなく、我々が目撃している”アラブの冬”作戦の一切が、大衆には「テロとの戦争」とされている、9月11日同時多発テロ以降のブッシュとブレアーの”強盗”行為の単なる再演なのだ。
アメリカ製の装甲車とモスルにいるISILにそれを輸送し渡したことは、「アメリカ製」の物を彼らが受け取った最初の援助ではない。ベテラン・トゥデイ誌に、ジェフリー・シルバーマンがグルジアから書いている:「シリアに持っていった、捕獲されたと言われるアメリカ製ハンヴィー装甲車は、1970年代にイランで長期に渡って捕虜にされたアメリカ人と同等のことだとされている。しかしながら、アル・シシャニ自身の記録とこの地域のいくつかの関係者らは、何か別の事が進められている、と示唆している。
シリアではアメリカが支援する反政府過激派は敗走している。ISILは北イラクでは敵として存在しているが、元々の反政府勢力が不能であることを示したので仕事を終了するために、動員されたのである。
軍事物資が捕獲されたということは、実際は戦略的に物資を供給したということだ。これは二つの目的を達成する:反アサド勢力の装備を強化すること、それにアフガンから持ってきた軍事物資のISILへの供給の事実を隠ぺいする、ということだ。誰かが気が付いたら、この軍事物資は北イラクで盗まれたはずである。我々はそれをテレビで見ていたし、CNNではそう言っていたのだから、と言われるであろう」
■道をならす
偵察衛星群によっても何十機もの無人偵察機によっても見られず、チェチェンのテロリストが率いるISILの「民兵」軍はイラクに入っていった。イスラエル、アメリカそしてサウジアラビアはこの地域の交信のすべてをモニターしているし、「工作員」の軍がすべての道路に存在しすべての村に入り込んでいるのだが、見つかることなく気づかれずに、ということは軍事作戦というものを知っている者にとっては信じがたいことなのだ。
現在の二つの戦線で行われているイスラム主義過激派による運動と言われている作戦の規模は、宗教的かつ部族的過激主義に染まっている。それはあるレベルではそうであるが、そして戦士のリクルートでの要素ではあるが、ISILが進めている作戦は世界的であり、経済的な面から進められていることは明らかで、それは秘密のサウジアラビアのボス達よりか、ウォール街の意向により強く結びついている。
■分裂させられたイラク
過半数をシーア派の人口で占められているイラクで、しかも宗教的な系統で投票がなされる新しい伝統ができたので、イラクをスンニー派の少数派が支配するという考えは空想的なものとなった。
このことで、現在行われている攻撃は更に別の意味を持つようになった。クルド人は、少なくとも現在のところはイラク政府の側についているので、本当の標的である大規模な油田のあるキルクークの奪取は、スンニー派の支援をどれほど受けようとISILの能力の外に留まるであろう。それでもキルクークの油田とそのハブの末端のバクー、チェイハン・パイプラインは標的であろう。
南部のバスラの油田と共にこれらのアセットが生産する限り、イラクは現在の騒乱を切り抜けることができるだろう。その際実際的な政治改革が選択肢に上ることが条件となるだろう。
イラクを破壊せんとする者たちがどこまでやるつもりなのかは、今後の成り行きを見なければわからないし、彼らが何を誰に約束したのか見なければ分からないが、イラクはイランとの十年に及ぶ戦争を知っているし、別のアメリカとの戦争も知っている。最近の歴史で、これほどの苦悩に匹敵する苦悩を経験している国は、ベトナムも含めて存在しない。もしイラクが分裂したとして、それは誰の勝利でもない。
(了)
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