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◇「流血の事態を避け、安定を守るため」と
【モスクワ田中洋之】グルジアからの分離独立を求めている親ロシアの「アブハジア共和国」で1日、アンクワブ「大統領」が辞任を表明した。アンクワブ氏は5月27日に大統領府を占拠した野党勢力が求めていた辞任を拒否していたが、「流血の事態を避け、安定を守るため」と説明。8月に予定される次期大統領選の正常な実施を呼びかけた。
大統領代行には共和国議会のブガンブ議長が就任。野党指導者のハジンバ氏は辞任したアンクワブ氏の安全を保証する考えを示した。一連の混乱は、ウクライナに続き、黒海沿岸の旧ソ連圏の不安定さを浮き彫りにした。
今回の政変で、アブハジアを財政・軍事面で支援するロシアはプーチン大統領側近のスルコフ大統領補佐官を仲介役に派遣。混乱拡大を防ぐためアンクワブ氏辞任による事態収束を根回ししたとみられる。スルコフ補佐官は1日、「危機は平和的に解決された。ロシアは兄弟国・アブハジアとの全面的な協力を継続する」との声明を出した。
アンクワブ氏は前任者の死去に伴う2011年の大統領選でハジンバ氏らを破って当選し、任期は16年までだった。経済難に有効な対策を打てず、汚職のまん延などが批判されていた。ロシアによるウクライナ南部クリミア半島編入を受け、野党側からはロシアとの統合を強化すべきだとの声も出ている。
アブハジアはソ連崩壊直後の1992年に独立を宣言。分離を認めないグルジア軍との間で戦闘に発展し、94年の停戦成立まで紛争が続いた。2008年に起きた南オセチアをめぐるロシアとグルジアの軍事衝突を受け、ロシアはアブハジアと南オセチアの独立を承認した。国際社会のほとんどは両地域を国家承認していない。
http://mainichi.jp/select/news/20140602k0000e030161000c.html
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