08. 2014年5月31日 06:12:57
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5月中旬トゥスク首相は、ファシスト・ウクライナは‘欧州連合に対する挑戦’ だと見なしているハンガリーのオルバーン首相に、主要な敵ロシアに対する 戦いから関心をそらさぬ為、そのような声明をするのを差し控えるよう要求し た。数週間前(2014年4月24日)、ポーランド首相は、ヨーロッパはウクライナ 解体に備えねばならないと述べた。‘ワルシャワの東方政策は、それがかなりの程度、アメリカとイギリスの諜報 機関との緊密な協力の下、ポーランド諜報機関によって動かされている点が問題 だ’、とチェンストホヴァ地政学研究所所長レシェク・シクリスキーは主張して いる。4月始め、CIA長官ジョン・ブレナンがキエフを訪問した。彼の訪問のまさ に翌日、キエフ政権のトップ、トゥルチノフは‘南東部における出来事に関連し て、大規模対テロ作戦’を開始すると宣言した。アメリカ人傭兵のみならず、 ポーランド人傭兵もこの作戦に参加した。 CIA長官の次に、4月21-22日、アメリカ副大統領ジョセフ・バイデンがキエフを 訪問した。ヴェホヴナ・ラーダで演説し、明らかにロシアを念頭におき、 ‘人道的脅威’を前にして、ワシントンはウクライナ政府を支持するとバイデン は述べた。東ウクライナで、アメリカ合州国が一体何を必要としているのかとい う疑問に対する答えは単純だ。暫定軍事政権が鎮圧しようと躍起になっている都市 は皆ドニェプロ-ドネツク盆地にあり、この盆地には、シェール・ガスの膨大な埋 蔵があるのだ。ロイヤル・ダッチ・シェルは、既にこうした地域の権利を主張している。‘彼等は前政権が署名したこうした契約で利益を上げたい立場にありますから、キエフのクーデター政権が、自国民に対し、軍事行動をしかけている動因は、この場合、経済利権だろうと思いますと、アメリカ外交の専門家ネボシャ・マリッチは主張している。 キエフを頻繁に訪問するようになったアメリカ副大統領の息子ロバート・ハンター・バイデンは最近、キプロスで登録され、ドニェプル-ドネツク盆地でのガス田開 発許可証を持つウクライナ最大の民間ガス生産者ブリスマ・ホールディングスの役員に任命された。4月、アメリカ国務長官一家の友人で、ケリーの義理の息子と大学ルームメートで、ジョン・ケリーの2004年大統領選挙活動中は上級顧問をしていたデヴォン・アーチャーも、同社の役員となった。 ユーゴスラビアやイラク戦争の昔から、アメリカ政府高官と身近な縁者連中は、アメリカ占領軍が侵略した全ての国々に、莫大な個人的利害関係を持っているのだ。例えばケリーの前任国務長官マデレーヌ・オルブライトは‘独立コソボ’で事業をしており、バイデンの前任副大統領リチャード・チェイニーと彼の家族も、もう一人のアメリカ国務長官コンドリーザ・ライスも、ハリバートンとシェブロンを通して、イラクのエネルギー資源を手に入れた。東ヨーロッパで、アメリカ権益の為に働いている連中にも、同様の権益が見えている。例えば、ウクライナの元環境大臣ミコラ・ズロチェフスキーと、前ポーランド大統領アレクサンデル・クファシニェフスキは、ブリスマ・ホールディングス取締役会のメンバーだ。 ブリスマ・ホールディングスに開発権が与えられている有望なシェール・ガス田の一つは、ユジフカ・シェール埋蔵地帯だ。スラビャンスクや、隣接する住民160,000人のクラマトルスクの一部の他に、シェルに与えられた地域は、クラスニー・ルチやスヴャトゴルスク市や、隣接するハリコフ州のバラクレヤやイジュームを含んでいる。しかも、シェール・ガス抽出契約には、シェルが、こうした土地を掘削予定だと言えば、ウクライナ政府は、法的所有者から土地を強制的に取り上げる義務があると書かれている。スラビャンスク周辺が、最初のシェール・ガス田掘削用の現場として選ばれている... 右派セクター、ファシスト・オリガルヒ・イゴール・コロモイスキーの私的懲罰部隊や、アメリカとポーランドの民間軍事企業から派遣された傭兵に支援されて、ウクライナ軍が集中している場所が、懲罰作戦の主な理由の一つを直接示している。キエフ政権は、アメリカとポーランド・エリート支配者の事業権益の為に働いているのだ。懲罰部隊とドネツ盆地の住民との間の最も暴力的な衝突が起きたのは、スラビャンスクとクラマトルスク周辺で、イジュームが、懲罰作戦に参加しているウクライナ軍の主要拠点だ。 |