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テスト
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投稿者 烏滸の者 日時 2016 年 8 月 21 日 01:25:48: hk3SORw2nEVEw iUef9YLMjtI
 

(回答先: テスト 投稿者 烏滸の者 日時 2016 年 3 月 29 日 22:32:35)

自分でやってみる投開票結果の分析―まずはデータの入手

投開票結果分析へのいざない

選挙の投開票結果をある程度は自分で分析できるようになりたい。投開票結果のデータにもとずく選挙結果の論評にたいして、それをさらに検証したり別の角度から分析したりしたくなることがある。あるいは、あまり大きな話題にならなかった選挙では、論評自体が少なくて自力で分析しなくてはならない場合がありうる。しろうとの分析であっても、とくに政治的ポジションの異なる人たちからの批判的な検証を通じて、それなりに客観性が高められていくことを期待できないだろうか。

都知事選挙の不正選挙疑惑

先日東京都知事選挙がおこなわれた。都知事選挙には、開票データの単純な分析結果にもとづく不正選挙疑惑がある。これは、2014年舛添要一前知事が当選した選挙の開票結果について孫崎享氏が疑念を表明したことで話題になった。各開票区での舛添氏の得票数がその前回選挙で当選した猪瀬氏の得票数のほぼ48%できれいにそろっていることがあまりに不自然だという指摘だ。今回の都知事選挙でも同様の分析結果をしめす人たちがいた。これについての判断をわたしはまだ保留している。このような分析をおこなったときにあらわれる数値についての経験知識がないので、「ほぼ48%」というのが不自然といえるほどのものかどうか見当がつかないからだ。ほかの知事選挙や政令市長選挙などを同じように分析したらどうなるのだろう。東京都のようなパターンはやはり珍しいものなのか。もしもまだそのようなあまりにも基本的な検証がおこなわれていないのなら、あるいはおこなわれていたとしてもそれに十分納得ができなければ、自分でやってみるしかない

 知事選挙は実質的な信任投票になっていることが多いので、都知事選挙の比較対象になる選挙は限られそうだ。それでかりに東京都と同じような数値のパターンが見つかったとしても、それだけでは2014年都知事選挙の「不自然さ」を否定する根拠にならない。その類似例がむしろ新たな疑惑の対象になりかねない。こうしたことからすると、めぼしい選挙結果はだれかがとっくに分析していたとしてもおかしくない。

基本は客観的なデータ分析

上に紹介した不正選挙の疑惑が、やはり開票データの分析結果の強引な解釈によって生じたものだったとしよう。そうだったとしても、それをきっかけに多くの人が開票データの分析に関心を向けるようなったとすれば大きな意義がある
選挙管理委員会の公開している投開票結果のデータをどのように分析し、解釈したらいいのか。どのようなグラフや図にするのがわかりやすいのか。都知事選挙ともなると多くの論評記事が書かれる。そのなかには自分でもやってみたくなるようなデータ分析がある。比較的かんたんにできそうなものとしては、たとえば開票区ごとの得票率を算出して地図に落としてみるなど。そうした記事を参考に、みようみまねで選挙結果を分析してみたい。10月には、私の住む新潟県でも知事選挙がおこなわれる。泉田裕彦知事が4選をめざしているが、実質的な信任投票だった前回や前々回とは異なり、いままでの支持基盤に大きな変動が生じているので、予断をゆるさない。どのような結果になるにせよ、今回は自分でも投開票結果を分析してみよう。

 孫崎氏などの不正選挙の問題提起がきっかけでデータ分析にとくに大きな関心をもつようになったという人は、実際にはそれほど多くないのかもしれない。不正選挙の疑惑の対象にはじつにさまざまなものがあるからだ。しかし、その1つを立証するだけでもたいへんな作業だと思われる。データ分析による不正選挙疑惑の解明についていえば、選挙結果のごくふつうの分析をある程度習得してから着手するのが堅実なやり方ではないだろうか。

投開票結果のデータ入手

さて、ようやくここからが本題のつもりだ。ひとくちに投開票結果を自分で分析するといっても、やったことがないと敷居がかなり高く感じられるはずだ。その最初の困難はデータの入手にある。

まず、投開票結果は各自治体のサイトに公表されているが、どこに置いてあるのかわかりにくい場合がある。選挙管理委員会のホームページを開いて選挙結果へのリンクがないくらいだったらまだいい方だ。とりあえず近年の知事選挙の結果に的をしぼり、47都道府県について選挙結果へのリンクのあるページをまとめてみた [1]

次に、選挙結果のデータ形式の問題がある。データの分析にはエクセルなどの表計算ソフト(スプレッドシート)を使用するが、都道府県によっては、表計算ソフトで直接開くことのできないPDFファイルやHTMLページ上に選挙結果を公表している。これらのデータ形式を表計算ファイル形式に変換、あるいはデータをスプレッドシートに取り込む方法を、かんたんに紹介する [2]

最後に、分析に先立ってデータの編集が必要になることがある。たとえば、孫崎氏が紹介したものもそうだが、直近の選挙を過去の選挙と比較しようとするとき、都道府県によっては市区町村合併で投開票区が大きく変化してしまっているために、投開票区ごとの比較ができない。これは過去の選挙にさかのぼって投開票区を統合することで、一応の比較ができるようになる。かなりの手間がかかるうえに、ミスがないかどうかよくチェックしないといけない。過去4回分の新潟県知事選挙について直近の選挙にあわせて投開票区を編集したものを、サンプルとしてあげておく [3]

これでなんとかデータが準備できた。

データの共有化は今後の課題

それにしても、データの入手から分析までの作業を各自がそれぞれおこなうというのはいかにも効率が悪い。分析をした人が(面倒くさがらずに? 出し惜しみせずに? 恥ずかしがらずに?)データまで公表する習慣ができたらいいのにと思う

 そのさい匿名のユーザ同士がエクセル形式のファイルを直接やりとりすることは、セキュリティ上のリスクがあるので好ましくない。ほかの形式のファイルの配布やウェブページへの貼り付けだと、とくにセル内の数式の受け渡しができないという欠点がある。そこで上に投開票区の編集サンプルとしてあげた新潟県知事選挙のデータ [3] については、Googleドライブのスプレッドシートで公開するというやり方をしてみた。ダウンロードしなくても内容を確認することができ、ダウンロードしようとするとGoogleによるウィルススキャンがはたらく ※※。わたしはふだんGoogleスプレッドシートをまったく使っていないが、エクセルと比較したときの長所もいろいろとあるようだ。デメリットとしては、ユーザの情報を収集しまくり、その膨大なデータが今後われわれにとって致命的なかたちで悪用されないともかぎらないGoogleのサービスの一環であるということが、そもそもの根本的な問題としてある。実用面では、エクセルとの互換性にどうしても限界がある。匿名同士でのデータの共有は、その手段からしてかくも悩ましい。

※※ Googleドライブへのファイルのアップロード(Google Apps 管理者ヘルプ)


[1] 47都道府県の選挙結果ページ

都道府県過去の選挙結果リンク データ形式 
北海道過去の選挙結果[HTM]
青森県過去の選挙結果及び投票率青森県知事選挙の記録[PDF]
岩手県選挙の結果・予定[Excel]
宮城県選挙の結果[PDF]
秋田県過去の選挙結果[Excel]
山形県各種選挙結果[不明なものが多い][Excel]
福島県選挙結果・各種資料[Excel]
茨城県過去の選挙結果[Excel]
栃木県選挙の予定・結果[HTML][Excel]
群馬県選挙の記録[HTML][PDF]
埼玉県選挙データ[Excel]
千葉県過去の選挙結果(県・国)[Excel]
東京都都内選挙日程/データ[PDF][Excel]
神奈川県神奈川県選挙管理委員会[PDF]
新潟県新潟県選挙管理委員会のホームページ[PDF]
富山県選挙結果[Excel]
石川県石川県選挙管理委員会[PDF]
福井県選挙結果[PDF]
山梨県選挙結果&データ[PDF]
長野県過去の選挙結果 メインページ[PDF]
岐阜県岐阜県選挙管理委員会[Excel]
静岡県選挙管理委員会事務局[HTML][PDF][Excel]
愛知県選挙の記録[PDF]
三重県選挙の記録[PDF][Excel]
滋賀県選挙[PDF]
京都府各種選挙の結果[PDF]
大阪府過去の選挙結果[HTM]
兵庫県選挙データ集[PDF]
奈良県各種選挙の結果について[PDF]
和歌山県選挙データ[PDF]
鳥取県過去の選挙結果[PDF]
島根県島根県選挙管理委員会[詳細な結果が不明][HTML]
岡山県選挙管理委員会事務局[PDF]/ [HTML][Excel]
広島県過去の選挙[PDF]
山口県各種選挙の投開票結果[HTM]
徳島県選挙結果[Excel]
香川県香川県選挙管理委員会[PDF][Excel]
愛媛県選挙関連データ-過去の選挙結果[PDF]
高知県選挙管理委員会事務局[PDF]
福岡県選挙管理委員会[PDF]
佐賀県選挙関係情報(過去分含む)[PDF]
長崎県投票結果・開票結果[PDF]
熊本県選挙結果[PDF]
大分県大分県の選挙[PDF]
宮崎県選挙データライブラリー[Excel]
鹿児島県選挙結果[PDF][Excel]
沖縄県告知・啓発事項[PDF][Excel][GIF]

[2] 選挙結果データのエクセル形式ファイルへの変換・取り込み

PDFファイルをエクセル形式ファイルに変換する方法

無料ソフトでも最低限の用は足りる。オンラインサービスを使うのが手軽だ。わたしはSmallpdfをよく使う。ただし、たしか1時間に2回までの回数制限がある。
無料ソフトをパソコンにインストールすることもできる。最近瞬簡PDF変換9の体験版を使ってみた。それなりに満足できる性能だったが、体験版は試用期間内(15日間)しか使えない。また、3ページまでしか変換できないという制限もかかっている(4ページ以降についてはページを指定して別個に変換すればいいのだが、手作業で1つのエクセルファイルにまとめるという手間がかかる)。

 参考記事: PDFファイルをExcel形式に変換する方法(フリーソフト有り)(Excel Hack)

HTMLページ上の表(TABLEデータ)をスプレッドシートに取り込む方法

これは調べてみたらとてもかんたんだった。取り込みたい範囲をマウスで選択してコピーし、スプレッドシートに貼り付けるだけだ。パソコンに保存したHTMLページを表計算ソフトから開く(インポートする)という方法もあるが、これまでのところはコピー&ペーストで用が足りている。


[3] 投開票データ編集サンプルファイル

以下の編集済データおよび原データは、投稿者のGoogleドライブに保存されたエクセル形式(xlsx)ファイルであり、Googleスプレッドシートとして開かれる。閲覧以外にダウンロードとコメントが可能。

編集済データ

平成12〜24(2000〜2012)年 新潟県知事選挙
 投票結果[編集済][Excel]
 開票結果[編集済][Excel]

編集内容
(1)ページを連結した。
(2)直近の平成24年選挙に合わせ、合併のあった市区町村の投開票区を過去にさかのぼって統合した。

原データ

平成24(2012)年 新潟県知事選挙
 投票結果[原][Excel]
 開票結果[原][Excel]
平成20(2008)年 新潟県知事選挙
 投票結果[原][Excel]
 開票結果[原][Excel]
平成16(2004)年 新潟県知事選挙
 投票結果[原][Excel]
 開票結果[原][Excel]
平成12(2000)年 新潟県知事選挙
 投票結果[原][Excel]
 開票結果[原][Excel]

オリジナルの投開票結果PDFファイル(下のソースを参照)をエクセル形式(xlsx)ファイルに変換し、体裁をととのえた。

ソース:新潟県選挙管理委員会による投開票結果

新潟県サイト 県知事選挙
平成24年10月21日執行 新潟県知事選挙
平成20年10月19日執行 新潟県知事選挙
平成16年10月17日執行 新潟県知事選挙
平成12年10月22日執行 新潟県知事選挙

 

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