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永久凍土の専門家は、2070年までに米アラスカ州の永久凍土が解け始めるとの予想を示した。研究者らは凍土に含まれるメタンガスが放出されることで、環境変動がさらに加速すると懸念している。
永久凍土の研究で世界をリードするアラスカ大学のウラジーミル・ロマノフスキー教授はBBCに対し、凍土層の最近の温度上昇ペースは「信じがたい」ほどだと語った。
ロマノフスキー氏は、永久凍土の温度が過去4年間上昇したことで温暖化が本当だと感じたという。永久凍土の定義は、少なくとも過去2年間で温度が摂氏0度以下だった土を指す。
北半球では、北極付近を中心に約25%の地中に永久凍土がある。一部は南極やアルプス山脈地方にも存在する。凍土層は地下1メートルから1500メートルの間にある。
凍土が解けることで空気中に放出されると懸念されるメタンガスは、地球温暖化に大きく影響する。研究者の推計によれば、永久凍土に閉じ込められたメタンは、大気中に現存する炭素の2倍以上に相当する。
<英語ビデオ>BBCのマット・マグラス編集委員が永久凍土の現場を取材した
急速に進む温度上昇
ロマノフスキー教授は永久凍土のモニタリングを実施する「Global Terrestrial Network for Permafrost」を主導している。同教授によると、アラスカ北部の永久凍土は2000年代以降、毎年約0.1度のペースで温度が上昇しているという。
ロマノフスキー教授はBBCに対し、「観測を始めた時には零下8度だったのが、いま北極海沿岸では零下2.5度近くになっている。信じがたいことだ」と語った。
アラスカでは、永久凍土の温度上昇で樹木が倒れたり、道路のゆがみや陥没が生じている。
科学者たちは永久凍土が解ける過程はゆっくりで、臨界点のようなものはないという。さまざまな要因が絡む現象で、解けるスピードやその影響が北極地域全体で一定かどうかは分かっていない。
巨大な陥没が起きる懸念のある。ロシアのシベリア地方では昨年、いくつか確認されている。専門家らは、メタンが大量に放出されたことで、土などが吹き飛ばされ陥没穴を形成した可能性があるという。
間接的影響
ノーザン・アリゾナ大学のテッド・シューア教授は、これまでの技術の進歩をもってしても、永久凍土が解けるのを止めることはできないし、メタンの大気中への放出も止められないと認める。また、凍土の温度上昇に間接的な影響を及ぼしている要因として、山火事を挙げた。アラスカで今年起きた山火事の数は記録的な水準で、温められた空気に凍土が影響を受ける危険性が高まったという。
教授は、現在ドイツで準備が進み、12月にパリで開かれる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の取り組みが長期的な永久凍土の維持に不可欠だと指摘した。
「ボンとパリの会議がアラスカに来年またやって来る山火事の季節を変えることはできないが、人間の活動が排出する温暖化ガスを抑えることはでき、(温暖化を)コントロールするベストの方法だと思う」
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-34600463
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