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「眠れない」
「やる気が出ない」
「食べたくない」
「無性に泣きたくなる」
「涙が出て止まらない」
「震えが止まらない」
「人と会いたくない」
「人と話ができない」
いま、そんな人たちが老若男女を問わず増え続けています。
感傷的および感情的になりやすい人も増えています。何かにつけ、すぐ人に同情的になり過度に悲しんだり、理性を失い感情をむき出しにしたりする人が増えています。
打たれ弱く、人から文句を言われれば意気消沈して何もできなくなる人。粘り強さもハングリー精神もなく、言われたとおりにしかやらない人。お膳立てされた舞台がないと何もできない人。計画性がなく、その場その時で言動がコロコロ変わる人。そんな人も増えています。
「引きこもり」の数も増加の一途をたどり深刻化しています。
何か事故や事件が起こるたび、関係者や周囲の人に対する「心のケア」も日常茶飯事となりました。
そして薬物や危険ドラッグに依存する人も増加の一途をたどり、日本全国への広まりが深刻化しています。特に、危険ドラッグの一般人へのまん延が心配されるところです。このまま行けば間違いなく日本は「薬物依存大国」になってしまいます。
うつ病と診断された人以外にも以上のような「うつ」予備軍ともいえる人たちが、いま日本全国で増え続けています。
それは一体どこに起因しているのでしょうか?
次の5つの要因が関係しているように思えます。
(1)不景気による収入減少、(2)教育レベルの低下、(3)短絡的な思考・考え方・姿勢のまん延、(4)コミュニケーションの質の変化、(5)外的な環境要因
(1)不景気による収入減少
給与所得者の平均年収は1997年をピーク(467万円)に2009年まで減少し続け、その後は410万円前後を上がり下がりしている状況です(国税庁「平成25年分 民間給与実態統計調査」より)。そして給与所得以外の人を加味すれば、平均年収220万円台という数字も聞こえてきます。
さらに2013年に民間企業で働いた給与所得者のうち、年収200万円以下の人が1100万人を超えたことも民間給与実態統計調査で判明しています。その数は約1120万人に到達し、全体の24%を超えて、4人に1人が年収200万円以下の貧困労働者、つまりワーキングプアという実態が明らかになっています。
生活保護の受給世帯は161万世帯をすでに超え162万世帯に迫ろうとしており、過去最悪を更新し続けています。
子供に限ってみれば2014年に厚生労働省がまとめた国民生活基礎調査では、平均的な所得の半分にも満たない貧困世帯で暮らす子供(18歳未満)の割合「子供の貧困率」が、2012年に16.3%と過去最悪を更新していたことが判明しました。つまり日本では6人に1人の割合で子供が貧困家庭で暮らしている状況で、先進国で最低のレベルです。
以上のように収入が減り続け生活が困窮し、先行きに不安を感じる人は増え続けています。
(2)教育レベルの低下
教育は家庭と学校の両方で行われるべき子供にとって必要不可欠なプロセスであり、国にとって大変重要な人材育成です。国の将来を左右する最も大切な施策です。
教育の根本は何といっても家庭教育ですが、今では親とはとても呼べないような親が増え、子供を虐待したりほったらかしたりする家庭崩壊が急増しています。その一方で子供を甘やかし溺愛しすぎる親(特に母親の息子に対する溺愛)も、戦後以降、相変わらず多く見受けられます。同時に、いい年になっても独立せず親のすねをかじる子供(特に息子)も多く存在しています。
小中学校の義務教育や高校の教育レベルは低下し、そのツケは大学や会社に回されてきました。しかし長引く不況により、それも機能しなくなり、ダメな社員は切り捨てるしかないというのが現状です。
そのような背景にあるのは教師の質の低下です。教員免許の取得後、大学を卒業しただけで厳しい社会経験をせず子供たちに世の中のことをあれこれと教えるのは、現在の複雑化した社会環境では難しいといえます。同時に、子供からも親からもなめられかねません。今も昔も子供の人を見る目は、大人と大して変わらず厳しいものなのです。
(3)短絡的な思考・考え方・姿勢のまん延
物事の本質や根本を考えることが減ってきたように思えます。
自己と向き合うことも、人と真面目に向き合うことも共になくなってきたように見えます。そして、中長期で物事を考える力がなくなってしまいました。
その結果、我慢できない。自制できない。考えるのが面倒くさい。さっさと事を済ませたい。という心境に陥ります。同時に、やったらやりっぱなしで、何かをする上で過程は考慮せず、結果が良ければそれで「良し」とする姿勢が横行しています。
現在すべてが便利になり、何でもすぐ手に入り、すぐ楽しむことができます。いつでも誰とでもスマホでつながることができ、ゲームなどの刺激的なアミューズメントもいつでも享受できます。そんな背景もあってか、短絡的な思考・考え方・姿勢がまん延してしまうのではないでしょうか。
(4)コミュニケーションの質の変化
地域コミュニティ、学校、職場など社会において、人とのコミュニケーションの質が変わってきました。
年々、コミュニケーションの量は増えているようですが、その質が表面的かつ短絡的になっているような気がします。その背景にあるのは、スマホやタブレットの普及によるソーシャルメディアへの過度の依存ではないでしょうか。
周りの人に対する接し方も変わってきました。たとえ相手のためでも厳しい言葉や相手を傷つけそうな言葉がタブー視される風潮が広まっています。へたに厳しいことを言おうものなら「横暴」とか「パワハラ」とか言われかねません。それどころか学校や職場に来なくなったり、親が怒鳴りこんできたりする始末です。
厳しいことは言わず、心地よいことや差し障りのないことしか言わない。そして、お互いの傷をなめあい慰めあうことを「良し」とする風潮がまん延しています。建前やきれいごとしか通じない社会に変ぼうしようとしています。しかしその裏では、本音のはけ口としてインターネットの匿名メディア上で誹謗中傷が頻繁に繰り広げられています。
以上のような結果、私たちの人間関係は徐々に希薄になり、頼るべき人も相談相手もいつしかいなくなり、自分自身が社会から孤立していることに気づかされるという人が増えています。
(5)外的な環境要因
私たちには見えない電磁波が生活必需品の多くから発せられています。たとえば電子レンジをはじめとする家電製品からも携帯電話・スマホからも電磁波は出ていて、大なり小なり人体に影響を及ぼします。特に脳に対する影響が懸念されるところです。ちなみに電波も電磁波の一種です。
また最近ではインターネット接続に利用する無線LAN、いわゆるWiFi接続が広がっているため電磁波の線量は日に日に増える一方です。
放射性物質から発せられる放射線も人体に影響を及ぼします。特に日本の場合、閉ざされた狭い島国にもかかわらず、広島・長崎に投下された原子爆弾や福島第一原発事故(原発3基同時メルトダウン・爆発)という世界でも例を見ない出来事により、膨大な量の放射性物質が日本全土に拡散したため深刻です。時間の経過とともに、自然現象や食物連鎖・生物濃縮により放射性物質は拡散していきます。
他に、食品に含まれる食品添加物や残留農薬が人体に与える影響もあるでしょう。
(参考1)携帯電話の発する高周波(電磁波)が人体に及ぼす影響
http://shinyu-kai.net/shinyukaidai19-2kai#1
(参考2)私たちの生活に深く関係する電磁波と放射線
http://shinyu-kai.net/shinyukaidai23-2kai#3
(参考3)放射線が人体に与える影響
http://shinyu-kai.net/shinyukaidai24-2kai#3
(参考4)食品添加物や残留農薬について
http://shinyu-kai.net/shinyukaidai22-2kai#3
それでは私たちは今後どうすればいいのでしょうか?
生きていく上で人の汚い部分にも向かい合っていかないと本当の連携も連帯も生まれません。生きることの厳しさを思い知る。あるいは気づかせることも人として大切な役割ではないでしょうか。
そのようなことが完全に抜け落ちてしまったツケが現在、回ってきて、あらゆるところでその弊害が顕在化しています。それは自覚していない分だけ始末が悪いといえます。
嫌なことや面倒なことなど、やりたくないことから目をそらさず、直視し引き受ける「心のもちよう」を育むことが大切です。日々のちょっとしたことから言動を変えていくようなちょっとした勇気を持つことです。
そして自分自身とは違う価値観や考え方にも耳を傾け受け入れる寛容さも必要ではないでしょうか。
そうして真の連携や連帯が生まれれば、たとえ経済的に苦しくても不安に陥ることなく楽しく生きていけるはずです。
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