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ボーナス時期になると、銀行の定期預金のキャンペーンが盛んになりますね、昭和の時代から変わっていません。
私たちは、通貨管理制度の元でのマネーの時代に生きており、すべてのマネーは、銀行が作っている。
すべての人が借金を返済すれば、この世からマネーは消え去る。
ということを知っています。
こういうことを知っていれば、不思議なのが、銀行が(銀行にとって)借金である預金を集めたがるのはなぜか?、です。
この疑問に対して、Google 検索でトップ表示されるのが、
銀行が、預金を集める目的は、なぜでしょうか? 銀行は、貸付を行うと金利を取り... - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1279016332
です。
この質問に対する答は、
「 預金者に支払う金利よりも、貸付金利が高いから商売が成り立ちます。
100万円を0.1%の金利で預金してもらって、その100万を企業に2.5%で貸し付ければ金利差が利益です。
・・・・・・」
です。
いや、だから、はじめから借りなければ貸出金利分2.5%がまるまる利益だから借りなければもっとお得でしょ、とツッコミたくなるんですよね。
こんなことを言うと、
「銀行は原資となる預金を集めなければ貸せるわけないじゃん、バーカ」
という世間の「常識」に洗脳されきった「常識人」がツッコミを入れるわけですが、信用創造・管理通貨制度のイロハをわかっていないキチョウなご意見は当然無視です。
さて、ここからが当方が発見した「理由」です。
世の中の金回り(貨幣流通速度のこと)が良く、誰でも必要な資金が比較的簡単に手に入れば、わざわざ銀行から高い金利を払って銀行から借りる人・企業は減るでしょう。
これでは、銀行の株主は、さらなるオイシイ不労所得を得ることができなくなります。
なら、どうするか?
簡単なことです。世の中からお金を回収すればよいのです。
どうやって、回収するか?
「金利をお付けしますから、わが銀行にお金をお預け下さい。なんと言っても、貯蓄は美徳。もしもの時の備えにもなりますよ。」
と美辞麗句を並べて、定期預金をしてくれた人間には洗濯石鹸の1箱もあげてしまうわけです。
これが全国津々浦々、あらゆる金融機関で何十年も行われている行事なわけです。
その結果、なにが起こるか?
一番気の毒なのは、銀行からお金を借りた貧乏人です。返済すべきお金がすでに世の中から消えて、銀行の帳簿の中で眠っているわけです。
この貧乏人(中小・零細企業の経営者のことね)はどうするか?
またまた、銀行に頭を下げて、追加融資を頼み込むことになります。
銀行は、オイシイ鴨がまたやって来たと内心は大喜びですが、これをそのまま表情に出すと、貸出金利を吊り上げることができませんから、難しい顔をして
「追加融資は難しいんですよね。連帯保証人をつけて下さい。金利もちょっとお高くなりますよ。」
などともっともらしいことを言って、鴨から搾り取る算段をするわけです。
いかがでしょうか?
ビンゴ!
のような気がしますが、いかがでしょうか?
市場経済の中で、貨幣も一つの商品と考えると、わかりやすいと思います。
まず、有り余るほど存在していると、市場経済の中では、その物品・サービスは何の「価値」も持ちません。
(当方は世間一般の「価値論」には組みしませんが(シルビオ・ゲゼルのように)、便法で価値という言葉を使います)
一番わかりやすい例が、空気です。私たちが生きていく上で、なくて困る最初のものが空気です。
しかし、これほど「価値」のある空気ですが、空気は有り余るほど存在しているので、市場経済下では「無価値」となってタダで手に入ります。
市場経済では、常に不足を演出しないと、その物品・サービスはタダになります。
貨幣も同じことです。銀行は貸せば貸すほど儲かりますが、新しい貨幣に対する需要がなくなるほど貸してしまえば、自分の首を絞めます。
ふつうの物品・サービスは、生産者が自分で購入してもコストが生産費以上にかかるので、何も意味を持ちませんが、銀行にとっての貨幣の価値は、貨幣の総額ではなく、金利ですから、金利の差が自分の儲けとなります。自分で発行した貨幣を自分で回収しても何も損はしないわけです。
結論
銀行はドンドン貸して儲ける、世間に金が有り余ると自分が創造する金の価値がなくなるので、それを防止するためにドンドン預金を集める。
(以上、おしまい。)
あとがき(渥美清扮する車寅次郎 口調で)
大したもんだよ、カエルのしょんべん、見上げたもんだよ、資本主義。人類はいつまでカネを崇拝し続けるんだろうね、ごくろうなこった。
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