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はやくも露呈した対テロ戦争有志連合結束のもろさ
http://www.amakiblog.com/archives/2015/01/15/#003084
2015年01月15日 天木直人のブログ
こんどの仏紙銃撃事件をきっかけに「言論の自由を守れ」という大合唱がフランスで起き、それをあたかも世界が一斉に支持したかのごとくメディアも連日大きく報道した。
その異常さはやがて矛盾に遭遇し、反作用が起きるだろう。
私は当初からそう指摘し、突き放して見てきたが、その通りになりつつある。
それは当然だ。
およそあらゆる自由、人権に無制限はあり得ない。
何よりも、「テロには屈しない」と強硬姿勢を強化するだけでは、テロ問題は解決されず、それどころか、憎悪とテロの負のスパイラルに陥るだけだからだ。
しかし今度の事件を報じるニュースの中で私が一番注目したのは言論の自由を守れという大合唱の異常さのことではない。
オバマ大統領や米国閣僚が国際連帯を示すパリ大行進に参加しなかったことだ。
もっと注目したのは、批判の高まりを見て米政権がそれを「判断ミス」とあっさり認めたことだ(12日のアーネスト大統領報道官記者会見、14日産経)。
この米国の迷走ぶりをどう理解すればいいか。
もし身の危険を感じての不参加なら話にならない。
アーネスト報道官の言うように、単なる判断ミスならもっと話にならない。
はっきりしていることは、対テロ戦の有志連合を言い出した米国の迷走により、はやくも有志連合の結束のもろさが露呈したということだ。
オバマ大統領は来月18日には首脳級のテロ対策会議をワシントンで開くという(14日ワシントン吉野直也発日経)。
見ているがいい。
そのような有志連合の国際会議は何の成果ももたらすことなく、更なる有志連合の結束のもろさを露呈するだけで終わるだろう。
会議でどのような対策が合意されても解決にはつながらないだろう。
そのころにはイスラム国をめぐる国際情勢はさらに悪化しているに違いない。
仏で起きた射撃事件とそれをめぐる主要国の動きは、テロとの戦いの矛盾を見事に示した。
日本は今こそ対米外交、対中東外交のすべてを投入して、日本の正しい、自主外交を確立しなければいけない時である(了)
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