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民主党公式ホームページより
岡田も細野も長妻も…“問題児”だらけの民主党代表選
http://dmm-news.com/article/908678/
2015.01.13 07:50 DMMニュース
【朝倉秀雄の永田町炎上】
■3人の顔ぶれが民主党の「人材の層の薄さ」を象徴
民主党の代表選が7日に公示され、岡田克也代表代行、細野豪志元幹事長、長妻昭元厚生労働大臣の3名が立候補した。
主な争点は以下のようなものである。−−党の自主再建か、維新の党との合流を念頭に置いた野党再編か。安倍内閣が昨年の7月に閣議決定した集団的自衛権の限定容認への賛否。原発再稼働の是非など。しかし、3人の誰が代表になっても民主党の再建などとてもおぼつかないというのが筆者の感想だ。
そもそも、民主党の特徴は「まとまらない」「決められない」「官僚を使いこなせない」の“三ない”に加え、常に限られた人間だけが党の要職を「たらい回し」にしていることだ。
民主党の三役は「代表」「代表代行」「幹事長」だが、これまで代表になったことがあるのは、菅直人、鳩山由紀夫、岡田克也、前原誠司、小沢一郎、野田佳彦、海江田万里の7名。入れ替わり立ち代り菅氏が三度、鳩山氏が二度も代表になっている。
岡田氏などは過去に三度も幹事長を務め、一度は代表にもなっているのだから、今回の立候補はさしずめ「昔の名前で出ています」といったところだろう。
ちなみに自民党では、戦後、一度総裁になった者が何代か間をおいて再び総裁に返り咲いたのは安倍現総理たった一人しかいないが、これは例外中の例外だろう。要するに、民主党はそれだけ「人材の層が薄い」ということである。実際、今回手を上げた3人にも、野党第一党のリーダーとしては大いに疑問符がつく。
■政治家に必須の「調整力」と「腹芸」を欠く岡田克也
政治家に必要なのは、政策能力はもちろんだが、柔軟な思考と卓越したバランス感覚、清濁併せ呑む懐の深さ、そして、感情や本音を絶対に顔色や言葉に出さない“腹芸”だ。
その点、東大卒の経産官僚出身である岡田氏は、政策能力はピカイチ。しかし、「フランケンシュタイン」のあだ名(顔が似ているからそう呼ばれている)とは裏腹に、病的なまでに潔癖な「原理主義者」なのである。
原理・原則を絶対に曲げようとはしない。同僚たちとの会食は常に割り勘で、女性議員や女性秘書から送られたバレンタインチョコレートさえ礼状をつけて送り返すくらいの徹底ぶり。およそ彼ほど政治家らしくない(ある意味、不向きな)人間はいないと言っていいだろう。
岡田氏は、野党再編には消極的な自主再建論者だが、民主党を政権担当能力も持つ政党として蘇らせるには、元首相である小泉純一郎氏のような政局を読む「勘」や、竹下登氏のような権謀術数も厭わない「調整能力」が不可欠だ。
しかし、頭が石よりも堅い岡田氏にはそんなものは望むべくもなく、党再編の担い手としては明らかに“足りない”であろう。
■山本モナとの路上キスだけではない細野豪志の醜聞
脂ぎったオヤジが多い国会議員のなかでは比較的まともな容貌であることから、細野豪志氏が「イケメン代議士」として国民的人気が高いことは間違いない。
細野氏といえば、2006(平成18)年秋、当時「NEWS23」(TBS)のキャスターを務めていた山本モナとの南青山での路上キスを写真週刊誌『フライデー』にすっぱ抜かれたことで有名だが、細野氏の見識が問われるのはむしろ、人間性と素行にかなり問題のあるTという女性を自分の政策秘書として雇っていたことであろう。
このTは、不倫相手だった経産省キャリア官僚Y氏の自宅を急襲し、ドアに油性ペンで「腐れマ◯コ」などと卑猥な落書きをした挙句、出てきた憎い妻の腕に噛み付いて警察に逮捕された。細野氏は当然、任命責任や監督責任を問われてしかるべきなのだが、「知らぬ顔の半兵衛」を決め込んでしまっている。
この、女性政策秘書Tによる前代未聞の不祥事が起こったのは、筆者がまだ現役秘書時代の2001(平成13)年3月。Tは元「ミス早稲田」で、政策秘書試験組の一期生だが、日頃から情緒不安定なところがあったらしい。
さすがに細野氏もTをかばいきれず、解雇を言い渡すしかなかったが、後始末がすこぶるよくない。あろうことか、Tを京大時代(細野氏は京大出身)の同窓であるN元衆議院議員に押しつけ、中村の妻となったTが2006(平成18)年4月8日に大阪市内のマンションから飛び降り自殺を遂げる騒動を起こしているからだ。
N元議員の地元の新聞社は、自殺の原因について「N氏の度重なるDV(ドメスティック・バイオレンス)だった」との記事を掲載。これに対しN氏は「事実無根の部分が多い」として訴訟沙汰にもなったが、いちおうN氏側が勝訴している。
いずれにせよ、そんな不始末のまとめ方しかできない細野氏にとても民主党の再生などできるとは思えない。
■長妻昭は官僚に嫌われていたパワハラの常習犯
野党時代の長妻昭氏は「消えた年金」を鋭く追求したことから「ミスター年金」などと呼ばれ、いい気になっていたが、厚生労働大臣になったとたんに馬脚を現し、年金以外の厚生労働行政についてはまったく無知であることがわかった。
それでも「政治主導」の意味を履き違えた長妻氏は、自分で電卓をたたき、どうでもいいような些事を官僚に指示し、それが就任半年で1000件にも達したというのだから異常としか言いようがない。
報告が気に入らなければ、大臣の権力を嵩に着て、怒号、罵倒は日常茶飯事。顔は人の性格を表すというが、長妻氏の面貌もサディスティックな気質が現れているように思える。まるで官僚を苛めるのが生きがいのようにヒステリックなパワハラの常習犯。官僚からはまるで「害虫」のように嫌われていたという。「政界一、官僚から嫌われる男」とも呼ばれているほどだ。
さすがに党としても放っておけず、大臣は更迭。筆頭副幹事長に降格されている。こんな偏執狂のような長妻氏を代表選に推薦する民主党はどうかしている。
朝倉秀雄(あさくらひでお)
ノンフィクション作家。元国会議員秘書。中央大学法学部卒業後、中央大学白門会司法会計研究所室員を経て国会議員政策秘書。衆参8名の国会議員を補佐し、資金管理団体の会計責任者として政治献金の管理にも携わる。現職を退いた現在も永田町との太いパイプを活かして、取材・執筆活動を行っている。著書に『国会議員とカネ』(宝島社)、『国会議員裏物語』『戦後総理の査定ファイル』『日本はアメリカとどう関わってきたか?』(以上、彩図社)など。
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