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2015-01-12 11:07
【JRAでmewが注目していた子・・・競走馬としては珍しく、茶色の斑点がくっきり出た白毛馬のブチコが、2着に8馬身差で初勝利!(^^) (写真・データはコチラ・妹弟のマーブルケーキよりブチがはっきりしてるです。)ダートで開花して、姉のユキちゃんみたいに地方で活躍してくれるといいな〜。 o(^-^)o】
さて、当ブログでは、昨年から「地方の首長選から安倍政権にNO!を」キャンペーンを展開していて。7月の滋賀県知事選、11月の沖縄県知事選で、自民党推薦候補に連勝することができたのだけど・・・。(^^)
<尚、他県の知事選では、自民党が勝負を避けたor与野党相乗りで決着がつかず。>
何と今年最初の地方首長選となった佐賀県知事選でも、安倍官邸が後押ししていた自公推薦候補が敗北することに。 (・o・)
今年4月の統一地方選で勝利して、安定長期政権を目指す安倍政権としては、イヤ〜な感じのスタートを迎えることになってしまった。(@@)
<菅官房長官をはじめ有名閣僚や自民党幹部が次々に応援に行っていた&安倍首相に応援ビデオやテープもめっちゃ流していたのにね〜。(~_~;)>
実のところ、官邸が力を入れていた&知名度が高かった自公推薦候補・樋渡啓祐氏を破ったのは、自民党の県連、地方議員の一部が擁立した元総務官僚の山口祥義氏。(・・)
安倍官邸や自民党本部と、各地方の県連の方針に食い違いが出るというケースは、昨年の地方首長選や衆院選で何度か見られた光景ではあるのだが。佐賀県連は、他の県連と異なり、官邸が押し付けて来た候補者を受け入れずに、保守分裂選挙を覚悟で、独自候補を立てることにしたのである。^^;
<ちなみに沖縄知事選で勝利した翁長雄志氏も、もともとは自民党県連の幹事長だった人ながら、安倍政権の辺野古移設計画に反対して出馬。元自民党の地方議員や党員が野党と一緒に翁長氏を支援して勝利したわけで。実質的には、自民系保守の分裂選挙だったのよね。^^;>
* * * * *
安倍政権は、昨年秋から統一地方選を意識して「地方創生」をアピールしているのだけど。実際には、一般国民&地方住民の仕事や生活よりも、日本国の経済力&軍事力の向上の方を重視しているのが実情だ。(-"-)
今回、官邸が推した橋渡候補は、武雄市長として市民病院や図書館の民営化、大胆な赤字削減策などで新自由主義的な政策、言動を行なっていることで全国的に名が知られた人だったのだけど。<「九州の橋下徹」とか言われてたりもして。^^;>
でも、競争力&急激な改革を重視する新自由主義的なアベノミクスは、地方自治体の要望や産業や生活の実体には合っていない上、その効果もほとんど出ていないわけで。(むしろ格差拡大でマイナス。^^;)
地元の人たちの声に耳を傾けず、ゴーマン化して上から強硬姿勢をとって来る安倍官邸に、自民党の地方支部も、地方の住民は、今回の選挙ではっきりと「NO!」を突きつけたと見ることができるだろう。(**)
ここに来て、安倍官邸&自民党本部と地方支部の間の溝がどんどん大きくなっているように思われ・・・。
4月の統一地方選に向けて、安倍自民党にとっては大きな不安材料に、野党にとっては大きなプラス材料になるのではないかな〜と期待しているです。(++)
* * * * *
『前知事の国政転出に伴う佐賀県知事選は11日投開票され、無所属新人で元総務官僚の山口祥義氏(49)が、前同県武雄市長の樋渡啓祐氏(45)=自民、公明推薦=ら無所属の新人3人を破り、初当選を果たした。投票率は54.61%で、前回(59.41%)を下回り、過去最低を更新した。
自民党は樋渡氏の行政手腕を評価し、党本部主導で推薦を決定。しかし、同氏のトップダウン型の手法に反発する農協の政治団体「県農政協議会」など有力支持団体や県議が山口氏を擁立し、分裂選挙となった。農協改革を進める安倍政権にとって推薦候補の敗北は痛手。4月に行われる統一地方選の戦略の見直しも迫られそうだ。
山口氏は、「対話重視の県政」や農林水産業の振興などを掲げた。秀島敏行佐賀市長ら県内の首長や連合佐賀なども支援し、知名度で勝る樋渡氏との激戦を制した。(中略)
樋渡氏は、市長時代に図書館運営を民間に委託し、1年余で来館者100万人を達成したほか、市民病院の民間移譲を進めた実績をアピール。自民、公明両党幹部や閣僚も応援に入り支持を訴えたが、及ばなかった。(時事通信15年1月11日)』
<確定得票・ 182,795 山口祥義、143,720 樋渡啓祐、32,844 島谷幸宏6,951 飯盛 良隆 (4人とも無所属新人)>
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そもそもお正月早々に佐賀県知事選が行なわれることになったのは、前知事に古川康氏が急に昨年末の衆院選に立候補することになったため。
佐賀県は、衆院定数の削減で小選挙区が3つから2つに減ることになったのだが。玄海原発の再稼動を重視している安倍自民党は、前回当選した議員を比例区に回し、原発再稼動に積極的な古川知事を佐賀2区に擁立して、必勝を期す体制をとったのだ。(・・)
<しかも、前回選挙で勝っていた今村氏を、何と比例九州ブロックの31位に回したんだって。(幸い当選したけど。^^;)>
で、古川前知事の退職に伴い、自民党の佐賀県連は、独自で県知事選の候補を選んでいたのだが。今度は、安倍官邸が今年3選を果たしたばかりの樋渡武雄市長を県知事選に擁立したいと言い出したことから、農協系の県連幹部や地方議員の一部と官邸が対立することに。(~_~;)
官邸は樋渡氏の擁立を譲らなかったものの、県連の一部も引かずに急激な農協改革などに慎重な元官僚の山口氏を擁立することに決定。そこに農業系の団体や民主党の支持基盤である連合など野党サイドの支持も加わって、当初は優勢と言われた樋渡氏を破る結果につながったという。(++)
* * * * *
これは、昨年12月14日の日刊ゲンダイの記事なのだが・・・。
『逆らう者は「身内」でも容赦しない。安倍政権の独裁ぶりがよく表れているのではないか。衆院選に出馬した古川康前知事の辞職に伴う佐賀県知事選(25日告示、1月11日投開票)のゴタゴタだ。自民党本部と県連の間で“内紛”が勃発。それを官邸が力でねじ伏せたのである。(中略)
「7月の滋賀県知事選、11月の沖縄県知事選に続く3連敗を懸念した官邸と党本部が、知名度の高い樋渡前市長をムリヤリねじ込んだのが真相です。県連、財務省の面目は丸潰れですが、それだけじゃありません。県連と一緒に佐々木擁立で動いていた前職の今村雅弘元農水副大臣が今度の選挙で自民党の比例九州ブロック31位になったのです。今村さんは旧佐賀2区から“上位優遇”を条件に比例に転出した。フツーならば、比例単独上位になる。しかし、官邸に逆らった見せしめのごとく、順位を落とされた。地元は『こんなバカな話があるか』とカンカンです」(地元記者)
そもそも、知事選が行われるのは、官邸サイドが九州電力玄海原発を再稼働させるため古川前知事に任期途中の国政転身を促したからだ。古川は佐賀2区から出馬するが、ここは原発立地選挙区だ。官邸の意のままに動く“操り人形”を据えた方が万全。そんな思惑の候補擁立となったのだが、官邸のゴリ押しに財務省も怒っている。場外乱闘になっている。』
* * * * *
結局、自民党県連の一部は、元総務省官僚の山口祥義氏を擁立したのであるが。何としてでも、樋渡氏に勝たせたい安倍自民党は、次々と閣僚&幹部を応援に繰り出したほか、お得意の札束バラマキ戦略に出たという。<安倍首相の応援テープ作戦も。^^;>
『佐賀知事選は「九州電力玄海原発の再稼働」と「佐賀空港のオスプレイ配備」が2大争点。官邸と自民党本部は、いずれも「容認」の樋渡啓祐・前武雄市長(45)の擁立をゴリ押しした。この方針に党県連の一部議員や首長が猛反発。急きょ、元総務官僚の山口祥義氏(49=写真)を担ぎ出し、12年ぶりの激しい「保守分裂選挙」となっている。
告示前の世論調査では、樋渡が山口をダブルスコアで引き離していたが、自民の有力支援団体「県農政協議会」や「県有明海漁協」のほか、「連合佐賀」が山口の全面支援に回ると状況は一変。大差は一気に縮まり、慌てた官邸は、菅官房長官を28日に現地入りさせ、支援を訴える予定だ。
「官邸は『沖縄の二の舞いは絶対に避けたい』と強い危機感を募らせています。おそらく、菅官房長官は、原発再稼働に伴う交付金に加え、佐賀空港にオスプレイを受け入れた場合に投じられる莫大な防衛予算や支援策などを大々的にアピールするつもりでしょう。沖縄県知事選でも『USJ誘致支援』などロコツなバラまきを訴えていましたからね」(官邸事情通)(日刊ゲンダイ14年12月28日)』
<こんな話も。『「正月三が日が終わった頃だったでしょうか、自宅にいたら、突然、電話が鳴ったんです。受話器を取ると、何の説明もなく、安倍首相の声で<新しい佐賀県のリーダーとして樋渡啓祐さんをご支援いただきますように>って録音テープが流れ、そのままプツン。一方的に電話をかけてきて、勝手にテープを流し、勝手に切れる。正月から、これほど失礼な電話はありませんよ」(佐賀県内の主婦)
どうやら保守分裂によって苦戦を強いられている自民党本部が片っ端から安倍首相の応援テープを流しているらしい。樋渡陣営に確認すると、電話は投票を呼び掛ける「総裁テープ」(広報担当)とのこと。県内の有権者宅にランダムにかけまくっていた。すでに終了しているが、いきなり電話で安倍首相の録音テープを聞かされる県民はタマったもんじゃない。県選管にも、苦情や問い合わせが「1日数本あった」(担当)という。日刊ゲンダイ15年1月10日)』
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今回、佐賀の自民党県連や地方議員の一部が、官邸に反旗を翻した&知事選で山口氏が勝った大きな理由は、安倍政権が強引に進めようとしている農業改革(農協解体、減反等の政策変更など)に慎重・反対論を唱えている人たちが多かったことがある。(@@)
これは6日の朝日新聞の記事なのだが。今回の「官邸vs地方」の対立&官邸の強硬策に対する抵抗、農業改革に対する考え方の違いなどは、今後、他の地方にも波及する可能性が大きい。^^;
『■切り込む官邸、地元が対抗
「自信と責任を持って推薦しました」。前佐賀県武雄市長の樋渡(ひわたし)啓祐氏(45)の集会では、安倍晋三首相がこう語る映像が流れる。政権を挙げて樋渡氏を推す、という演出だ。
これまでも、菅義偉官房長官や竹下亘復興相らが応援に駆けつけ、5日には自民党の谷垣禎一幹事長が同県伊万里市の演説会に出席。「樋渡氏は武雄市長として、ツタヤで図書館をうまく活性化させたりした。あるいは(ハーブの一種の)『レモングラス』なんて、その辺にあるものをブランド品にしてしまう。こういうことがないと地方創生はうまくいかない」と持ち上げた。稲田朋美政調会長も8日に応援に入る。
特に、首相の最側近である菅氏は樋渡氏の支援に力を入れる。市長時代、地元医師会の反対を押し切り、市民病院の民間移譲を進めるなどした姿勢が、アベノミクスの規制改革の方向性と一致すると評価。農業でも、レモングラスを農協を通さずに販売しており、菅氏は「樋渡氏は改革派で押し出せる」と周囲に語る。
しかし、そうした樋渡氏の手法に、農協など業界団体などを中心に自民党の支持組織は警戒感をあらわにした。
地元農協の政治組織「県農政協議会」が主導し、一部の自民党県議や県内の首長と擁立したのが元総務官僚の山口祥義氏(49)だ。
県農政協議会の中野吉實(よしみ)会長は、JAグループの中核、全国農業協同組合連合会(JA全農)会長を務める。佐賀では、2007年参院選で民主党に敗れるまで自民が20連勝。正組合員約5万5千人のJAグループが、保守王国・佐賀を支えてきたという自負もある。
農協と関係の深い自民党農林族議員の一人は「知事選の結果が、農業改革に突き進む安倍政権への牽制(けんせい)になる」ともくろむ。
政府の規制改革会議は昨年5月、農協法で地域農協の指導などが認められている全国農業協同組合中央会(全中・万歳章会長)の「廃止」を提案。党農林族議員が猛烈に巻き返し、「廃止」の表現を撤回させた。これに対し、推進派は昨年10月、稲田氏のもとに「規制改革推進委員会」を設置。族議員に対抗する場をつくった。
衆院選で議論は中断したが、今月中にも再始動する予定で、政権と農協は再び激突することになる。
安倍政権が掲げる農協改革とこれに対する懸念。農協改革が隠れた争点になる中、山口氏は3日に伊万里市で開いた総決起大会で「農協は団結して佐賀の農業をつくってきた。守るべきものは守らなければならない」と訴えた。
* * * * *
■「勝っても負けてもしこり」
知事選の選挙結果は、国政に少なからず影響を与えそうだ。
安倍政権は樋渡氏が勝てば、農協の発言力は低下し、農協改革に弾みがつくとみる。官邸幹部は「自民党守旧派が山口氏に乗るのなら、一緒につぶすしかない」と闘争心を隠さない。
一方、農協側が推す山口氏が勝てば、農協の組織力を見せつけられる結果になる。今春の統一地方選や来夏の参院選をにらみ、自民党内や地方組織から、支持団体である農協の改革に懸念の声が噴き出す可能性がある。党幹部の一人は「農協改革が『農協つぶし』と受け取られてはならない」と指摘。樋渡氏の応援で現地入りしたベテラン議員でさえ、「このままでは勝っても負けてもしこりが残る」と心配する。
政権の目指す農協改革に党内外の反対が強まれば、政権が掲げる規制改革による成長戦略の失速につながる可能性もある。
農協グループの司令塔である全中の中にも、知事選での激突で政権と抜き差しならない関係になることを心配する声がある。JAグループ幹部の一人は「衆院選が終わり、これからの自分たちの防御のことで精いっぱいだ」と話す。(朝日新聞15年1月6日)』
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おそらく地方の住民の方が、安倍政権が数字的に大きな利益をもたらす大企業ばかりを優遇して、いかに各地の産業や一般国民の仕事、生活のことを考えていないか、いかに国民の声をきかず、自分たちが勝手に決めた政策を「この道しかない」とか言ってごり押ししようとしているか、ひしひしと実感しているのではないかと思うし。<実際、都市部から遠い地域は、自民党の支持率、比例票数が減っているんだって。>
どうか4月の統一地方選では、安倍自民党があわてて行なおうとしている「まやかしのバラマキ戦略」にだまされることなく、しっかりと「安倍政権にNO!」と主張して欲しいと願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
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