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雑感。表現の自由について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52682053.html
2015年01月11日 在野のアナリスト
保守分裂となった佐賀県知事選、相当に激しい選挙戦となっているようです。当記事を書いているときは、まだ結果がでていません。自公推薦の前武雄市長、樋渡氏が敗れれば地方選にも影響するとして、自民は異例の応援となりましたが、しかし逆にみればこれだけの力をかけても勝てないと、安倍政権の力不足と断じられることにもなります。ここまでもまったく地方選では冴えない安倍政権ですが、組織票の動きが鈍い地方選、ということを含めても弱すぎる点が、安倍政権のスネになりそうです。
サザンオールスターズが大晦日の紅白歌合戦に出場し、ちょびヒゲをつけて安倍政権をヒトラーに見立てて揶揄した、として所属事務所にデモが行われたようです。最近、気になるのがネットの動きが、以前とは変わってきている点です。以前は例えば問題ある行動を投稿した人物を特定し、晒すといった正義感の行動が目立ちましたが、今は根拠なき誹謗、中傷といった形をとるケースが散見されます。特に、芸能人に対するものは苛烈で、根拠の疑わしいもの、虚言に該当するものなど、正常な判断が働けばすぐ見抜けるはずなのに、そうなっていません。
以前、スマイリーキクチ氏も同様の被害に遭い、一斉摘発という事件もありましたが、モラルの欠如というより、信じたことに疑いをもたない。情報過多の時代にあって、他の情報を排除し、自分の信じる情報だけを受け入れてしまう。まるで宗教の、過激派のようです。翻って今回のサザンのケースでも、そう断定するに足る根拠は不明です。本人がそう断言しているわけでもありませんし、あくまで受けとり方、という面もあります。疑わしい、というだけで行動に移してしまう。それこそ仏国の事件との類似性を感じてしまうところでもあります。
日本でも表現の自由があるのですから、自分と意見の違う人がいることも受け入れざるを得ません。それを排除し、暴力的、過激な行動で言論を封じてしまうなら、その国の表現の自由は著しく害されている、と言えます。ヘイトスピーチも表現の自由、ということも言われますが、生存権の方が強い以上、他者を排除する論理も決して野放図につかえるものでもありません。
非常に偏った見方、思いこみで行動しても、それは自身の偏狂さ、偏屈さを露呈するばかりで、決して一つも得になることはありません。それでもそうした行動に投じる、ネットで募られると乗ってしまう、という人が以前に比べて増えているように感じます。特に安倍政権を応援する人に多い、という点が世界からも危険視されています。ユーラシア・グループの十大リスクの番外として、アジアのナショナリズムが挙げられますが、来年にはトップ項目にくるのかもしれません。
先ほど、佐賀県知事選で山口氏に当確がでたようです。これで自公推薦候補が3連続で敗れました。少数であると、行動が過激になるのはどこの国、民族間の対立でも同様です。安倍政権を応援するのが少数、ということが安倍氏にとっても悩みの種でしょう。しかも行動が過激化していけば、それに追従して安倍氏も容認せざるを得なくなりますし、その意に沿うように行動してしまうことも考えられます。地方に弱い安倍政権と、安倍政権を応援するために一部で過激化する集団と。日本の中でも二極化がすすむこと、しかもそれが安易に行動してしまうこと、しかも目立つ相手、主義・主張を通しやすい相手にむかってそれをしてしまう。新年からこの国でもきな臭い動きが増えてきた、ということなのかもしれませんね。
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