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「共生社会」と自己の確立
http://3620065.at.webry.info/201501/article_9.html
2015/01/11 22:58 高橋敏男のブログ
ファシズム体制になっていると危惧されていますが、本当に今、批判の声を上げずにいていいのでしょうか?
このまま何もせずに黙っていると政府が白紙委任を受けたと勘違いして、安倍首相の暴走発言が飛び出すかも知れないのです。そしてそれを認めたことになってしまう恐れが多分にあります。
昨日届いたメールにも、そのような危険性があると指摘しています。そして、お互いに助け合って生きていく共生社会が必要だと訴えています。
(転載)
市民社会が崩壊し、シラケ時代の間隙をぬって、ファシズム体制が形成されている。
70年代、アメリカではウォ―タ―ゲ―ト事件に象徴されるシラケと不信の時代に、ドイツ生まれのユダヤ人、ナチズムやスタ―リンニズムを生みだした社会的原因を追及し、現代社会の危機に対抗しようとした思想家ア―レント。国家と市民の関係についてのカントの考えから、「悪い人間でもよい国家においては善い市民でありうる」という鮮やかな解釈を引き出しました。
逆に言えば、国家が悪ければ「善い市民」でも悪を犯しうるということです。これは「市民」への「国家」の責任の重さを再確認させました。
「道徳性から良き国家体制が期待されるのではなく、かえって、良き国家体制によってはじめて民族の良き道徳的教養が期待されるのである」(カント「永遠平和のために」カント全集14巻)強圧的な政治の中で、孤立と空虚の中に陥ろうとしている現代人に対して、ア―レントは熱い励ましの言葉を投げかけています。
特に日本のシラケと不信、孤立と空虚の時代に、もう一度国家と個人、市民の関係を見つめなおす必要があります。
教育が目標とするのは「品位のある善意の人間」を育てることにあり、教育が共育になることです。異なるものは異なるままに、助け合って生きることが大切。
この地球上で人間が生きていくために必要な知恵で痛みを共有し、世界市民として「共通感覚」をもつことが大切です。
「他者の視点」から自己を「反省」することができる能力をもつことです。
抑制T細胞を発見するなど免疫学者として優れた業績のある多田富雄さんは、能の脚本家としても有名です。多田さんの『望恨歌』という「能」は、大戦中に九州へ強制連行され、過酷な労働のために病死した韓国の男性の未亡人を主人公にした、現代をテ―マにした能です。
朝鮮の人たちも引き裂かれた家族の深い悲しみ、痛みを持った家族が多数あるのです。日本のマスコミは「こちら側だけの悲しみ」拉致された被害者の苦しみのみを語ります。
しかし戦争中に日本軍により強制連行され、強制労働のために日本につれてこられた朝鮮の人たち、中国の人たちの家族の苦しみ悲しみ痛みを通して拉致問題も考える能力が私たちにあるのかどうかが問われています。
悲しみと痛みの共通感覚を持ちうることが大切です。都教委には全くそうした共通感覚が欠如しています。他者をくぐり抜けて自己の在り方を反省的に自覚しうる能力が「共通感覚」ということです。
「カント自身の言葉で言うと、私は自分のためだけの特例として嘘をつきたいと思うことはできても、『嘘をつくことを普遍的法則にしたいとは思いもよらないことだ。
というのは、そのような法則に従うとなると、そもそも約束というものが存在しなくなるからである』あるいは、私は盗みをしたいと思うことはできるが、盗みをすることを普遍的法則にしたいとは思いもよらない。
・・・カントにとって、悪い人間とは、自分自身のための例外を設定する者のことである」(ア―レント「完訳カント政治哲学講義録」)「自分の確立が普遍的法則となるべきことを、自分でも意欲できる、という以外の仕方で、私は決して行為すべきでない」ということです。
すべてのものが、他のすべてのものと相互にむすびついています。人と人、人と自然、相互に響き合う関係にあります。
生きとし生けるものすべてが尊い存在です。相互に響き合う関係を失った時に人間破壊が生じ、自然破壊が生じ、公害も生じ「沈黙の春」になります。
取り返しのつかないことになります。
私たちは「価値としての共生社会」に向けて努力することが大切です。お互いに助け合って生きていく社会を作りましょう。すべての人は人格として等しく尊重されるべきです。
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