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書く前に菅官房長官に先に言われてしまった。しかし大歓迎だ
http://www.amakiblog.com/archives/2015/01/11/#003076
2015年01月11日 天木直人のブログ
少なくとも外交問題については、菅官房長官に言われる前に先に書こうと私は努めてきた。
私の言うことに従えと、よく言えば安倍政権を思っての助言をするためだ。
悪く言えば、いい加減に馬鹿な安倍外交を止めろと命令するためだ。
しかし、今度ばかりは、書こうとしていた矢先に、先に言われてしまった。
はじめてのことだ。
残念だ。一歩遅れた。
しかし私はその菅官房長官の発言を歓迎する。
何のことを私は言っているのか。
それは、菅官房長官が1月9日のBS番組で、安倍談話は村山談話と同じ表現にはならないと述べたことだ。
その菅発言を私はきょう1月11日の東京新聞の一段の小さな記事で知った。
すなわち菅官房長官は安倍談話について、「おわびの気持ちや、植民地支配と侵略に対する反省という言葉は残すのか」、と聞かれて、次のように述べたという。
「同じものをやるなら、新たに談話を出す必要はない。安倍首相は戦後のおわびも含めて、全体としては(談話を)引き継ぐと明言している」と。
この言葉の中に安倍首相のジレンマが見事に凝縮されている。
実はこのジレンマを、1月10日早朝のTBS土曜朝チャンで、御用政治評論家の田崎史郎がいみじくも口走った。
すなわち、引き継ぐと言ってもどういう表現をするかが大問題だと。
村山談話は明確に日本の侵略責任を認め、謝罪している。そのような表現を使うと中国や韓国は歓迎するだろうが、安倍首相の支持基盤である右翼が承知しないだろうと。
いうまでもなく田崎氏は安倍首相と宴会政治を繰り返す最筆頭の御用評論家だ。
安倍政権の考えていることの代弁者だ。
この発言を聞くまでもなく、私は書こうと思っていた。
村山、河野談話を引き継ぐと安倍首相は繰り返すが、それはごまかしだ。
ごまかしでは逆効果だ。
同じ表現を使わないと後退することになる。
たちどころに中国や韓国から批判される。
米国を再び失望させる。
そんな談話なら、むしろ出さないほうがいい。
こう書いて、安倍・菅政権に対し、よく言えば建設的助言、悪く言えば命令するつもりだった。
その前に、菅官房長官に言われてしまったというわけだ。
しかし、先を越されたことは悔しいが、私はこの菅官房長官の発言を歓迎する。
なぜならば正体を見たからだ。
自らの言葉で戦争責任や侵略を認めることなく、そして慰安婦問題に言及することなく、ただ歴代内閣が示した談話を引き継ぐとだけ言って、後はわけのわからないことを不必要に並べ立ててゴマかす。
積極的平和外交や法と支配の重要性や、過去ではなく未来志向が重要だ、などと言って歴史認識をごまかすことになる。
これから8月15日の談話発表まで、その表現をめぐって、有識者会議の連中が頭を悩ますことだろう。
それを菅官房長官は早々と白状したということだ。
しかし、こんなに早く正体をバラしてはおしまいだ。
中国や韓国は外堀を埋めて安倍首相を羽交い絞めにしてくるだろう。
せっかく安倍首相の新年のあいさつを評価してくれた米国も、一転して疑念を抱くことになる。
安倍・菅政権は安倍談話で身動きがとれなくなる。
自らの言葉で日本軍部の侵略を認め、謝罪せざるを得なくなる。
どうせ追い込まれてそうなるなら、自らの判断でそうすべきだ。
それができなければ安倍首相は日本の首相を辞めるべきだ。
私が菅官房長官の発言を歓迎するといったのは、私にその助言(命令)の機会を与えてくれたからである(了)
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